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「共に死のう」と決心させたソウル牛乳の無法

「貨物連帯だけは絶対だめだ」履行覚書の強要にストライキ離脱も

チェ・イニ記者 flyhigh@jinbo.net / 2007年10月31日18時38分

組合員二人が焼身自殺を企てる事態にまで至り、知らせに接したソウル牛乳支 会の組合員たちは沈痛さを隠せない。わずか数日前に仁川電気労働者のチョン・ ヘジン氏を失った労働界も再び起きた焼身事態で、大きな衝撃に包まれた。

安山半月工業団地にあるソウル牛乳工場前のCCTV撮影画面を確保している安山 警察署の関係者によれば、コ某氏とパク某氏の二人が深夜12時20分頃工場正門 前に配送車(コ某氏の車両)を止め、引火物質をまいた後、車の上に上がって火 をつけたという。

▲コ某氏とパク某氏が焼身自殺を企てたコ某氏のソウル牛乳配送車両

▲車内の運転席は完全に燃えた。

自分が運転していた車両と共に燃えたコ某氏、普段ストライキ離脱組合員問題で悩み

安山ホンド病院で1次応急治療をした後でソウル市永登浦の漢江誠心病院に移さ れたコ某氏は、幸い生命には支障がないという。共に車両の上に上がったパク 某氏は、現在安山警察署で放火ほう助の疑いで調査を受けている。

安山警察署でパク某氏と面談したキム・ヨンギ弁護士(法務法人タサン)によれ ば、二人が「一緒に死のう」と言って車の上で火をつけた瞬間、パク某氏はうっ かりして飛び降り、大きな火傷を免がれた。だがコ某氏はシンナーをまいてい た時に相当量が服に付き、一瞬で下半身に火がついたと伝えられている。

ソウル牛乳支会の組合員はこの知らせに接した午前1時30分頃から午後2時30分 に警察に連行されるまで11時間、工場正門前を封鎖した。朝、激昂した一部の 組合員たちが一時シンナーを浴びて絶叫するなど、極度に緊張した状況も演出 された。

治療中のコ某氏はソウル牛乳支会ストライキ組のリーダーで、最近組員がます ますストライキ隊伍から離脱していることでとても苦しんでいたと言う。事件 の当時、パク某氏と一緒に酒を飲んでいたが、普段からあまり酒をめない人で、 酔った勢いで犯した事件ではないというのが周辺の大半の意見だ。

▲ソウル牛乳支会の組合員たちが昼間、工場の正門を封鎖して集会を行った。

▲会社が提示した履行覚書。ストライキの損害を賠償し、貨物連帯から脱退などの内容が記されている。

また韓国労総... 「労組員が救社隊になり懐柔工作」

ソウル牛乳支会のチョン・ジュンシク支会長は「会社側に雇用安定と貨物連帯 認定など団体協約を要求してストライキして半月過ぎた。だが、何の返事もな いので、彼はこれを悲観したようだ」とし「6ケ月間、会社に対話を要求してい るが、会社は「相助会」を薦め、貨物連帯だけは絶対だめだと言っている」と 話した。

また「韓国労総ソウル牛乳労組員が救社隊になって集会を妨害し、懐柔工作を しており、多くの組合員が離脱してしまった」と付け加えた。

ソウル牛乳支会のパク・テジュ事務長は「二人の組合員が会社の態度に耐え切 れず、こうした問題を起こしたようだ」とし「朴組合員は幸い怪我をしなかっ たが、コ組合員はまだ状態を断言できない。すべての組合員が今回のことを烈 火のように怒っている」と話した。

会社が組合員に捺印を強要している履行覚書には、「団体行動で発生した損害 を賠償する」、「業務に支障を与える不法な団体行動に参加しない」、「現在 加入している団体から直ちに脱退する」、「覚書に違反する行為をした時は、 解約などを甘受する」といった内容が記されている。一部の組合員はこれを作 成するよう言われた後でストライキ隊伍から離脱したことが明らかになった。

パク・テジュ事務長はこの履行覚書に対して「これは奴隷文書以外の何か」と し「今回発生した事態は、全的に会社側に責任がある。すべての組合員は、ソ ウル牛乳側が交渉に応じるまで全員が最後まで闘争する姿勢になっている」と 話した。

連行されなかったソウル牛乳支会の組合員は、現在ストライキ座込み場でもあ る半月工業団地のヌンギル運動場に集まり、貨物連帯と民主労総組合員たちも こちらに集まって隊伍を整備している。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-11-05 04:16:31 / Last modified on 2007-11-05 04:16:32 Copyright: Default

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