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12日、千人の農民闘争団がWTO阻止闘争に出発

国内では、17日を 盧武鉉政権審判汎国民行動の日に

ラウニョン記者 hallola@jinbo.net

13日の閣僚会議開幕を始め、本格化する第6回WTO香港閣僚会議へと、さまざま なグループの参加者が、続々と香港に出発している。

韓国民衆闘争団のうち、大規模な参加団を組織した全国農民会総連盟(全農)に 所属するおよそ千人の農民は12日に出国の予定だ。

全農は、10日の10時に光化門で記者会見を開き、「全農香港閣僚会議阻止闘争 団は、貧困と不平等の深化、戦争と暴力の拡大という世界的な災難を止めるた めに、新自由主義世界化に反対し、食糧主権、土地、種子、農業知識への農民 の権利拡大、水、エネルギー、教育、保健医療、文化の商品化反対、知的財産 権の拡大反対、医薬品接近性の拡大、移住者商品化反対、移住労働者の労働権、 市民権拡大という、全世界の民衆の要求を実現するため、ドーハ開発議題の 議論を即刻打ち切るべきだ」と立場を明らかにした。

また「去る11月の1か月間、農民を死に追いやった根本的な原因も、まさにWTO の農業開放の強要だ。全世界民衆を死に追いやるWTO閣僚会議を必ず阻止する」 という意志を明らかにした。

全農香港閣僚会議阻止闘争団は、香港の現地で「農業は商取引の対象ではない。 全世界の農民を死に追いやり、関税上限設定などの農産物輸出国の利益を中心 として農業農村の致命的被害を持たらすWTO DDA農業交渉を必ず阻止する」と いう強い意志を明らかにしている。また、香港の市民と各国から集まる反世界 化民衆に、WTOの問題は何か、なぜ反対するのかを知らせ、参加を訴える討論 会と大規模な宣伝戦も行う予定だ。

なお、香港でのWTO反対闘争と同じ時間に、国内では「農業の根本的回復と故 チョンヨンチョル農民殺害糾弾汎国民対策委員会」を中心に、「故チョンヨン チョル農民の真相究明、責任者処罰、盧武鉉政権退陣運動」をする計画だと明 らかにした。具体的な実践方案として、来る17日には全国の農民がソウルで実 践活動をする「故チョンヨンチョル農民殺害糾弾盧武鉉政権審判汎国民行動の 日」を計画している。

第6次WTO香港閣僚会議阻止韓国農民闘争団発足決議文

今日われわれは350万農民を代表し、第6回WTO香港閣僚会議を阻止するための 約1500人の韓国農民闘争団の一員としてこの席に集まった。

WTO体制発足以後、全世界は無分別な新自由主義的構造調整で『80対20』の極 端な二極化の道を歩んできた。世界各地の労働者は雇用を失い道に追いやられ、 零細小農は先祖代代の農地も奪われて都市貧民に転落している。

こうした中で、この10余年、各国家と地域共同体固有の伝統と文化、自然環境 および生物多様性は、超国籍資本が極大化しようとする利益のために一方的に 犠牲になり、回復不可能な状態に破壊された。これがWTOと新自由主義者があ んなに主張してきた『自由貿易増進による経済的繁栄の希望に満ちた未来』な のか、われわれ350万農民は厳重に問い直さざるをえない。

特に、WTO体制が韓国の農業に持たらした弊害は数え切れないほど深刻だ。 1995年にWTOが発足し、コメを除くすべての農畜産物が開放されてから、韓国 の農業・農村・農民は限りなく没落の道を歩んできた。農家の所得はどん底に 落ち、IMF金融危機以後、高額の農家負債に苦しむ多くの農民が『ご飯の代わ りに農薬』を強要されて、ぞろぞろと世を去らなければならなかった。

去る11月23日、ついに農業回復の根本対策の樹立もない状況で、コメ交渉国会 批准案が通過し、韓国の農業と農民生存権は文字通り風前の灯火の状況に追い 込まれている。この中で、食糧自給率はOECD加入国家で最下位圏の27%以下に 落ち、7千万民族の食糧主権は根元から揺らいでいる。

こうした韓国農民と全人類のみじめな現実を代弁するために、イギョンヘ烈士 は2003年9月11日、メキシコのカンクンで大切な命を捧げなければならなかった。 だが烈士の大切な犠牲により、われわれは無分別な完全開放の危機から7千万 民族の生命産業である農業を守ることができた。また、イギョンヘ烈士は一つしか ない命まで捧げて闘争の種となり、350万農民に退くことのない堅固な勇気と 決意を培ってくれた。

香港閣僚会議でのDDA農業交渉の現実はあまりにも厳酷だ。関税上限を設定し、 区間別に関税率を大幅に縮小して、国内の農業補助金政策を急激に縮小すると いう内容を骨子とする農業交渉細部原則草案が最近発表された。コメ交渉批准 以後、来年春の輸入食用米の市販を前にして、DDA農業交渉まで一部の農産物 輸出国を中心に妥結することになれば、韓国の農業は壊滅的な打撃を免がれず また危機的な状況をむかえることになる。

これにわれわれ韓国農民闘争団は、イギョンヘ烈士の崇高な犠牲精神を継承し、 全人類と農民の生存権を総体的危機に追い詰めて無分別な新自由主義的構造調 整ばかりを強要するWTO体制の問題点を一つ一つ暴露するだろう。これにより、 われわれは今回の第6回WTO香港閣僚会議を必ず阻止するため、決然とした覚悟 で先頭で闘争するだろう。

特に、われわれは困難な条件を勝ち抜いて模範的な生活と率先垂範する闘争に より、全世界の良心的な市民・社会団体と農民団体と共に農民の生存権保護と 持続可能な農業のために、堅固な連帯闘争を力強く展開するだろう。

これにより、われわれ韓国農民闘争団は、風前の灯火になった韓国の農業と、 7千万民族の食糧主権を死守し、必ず勝利して帰ってくるとこの場で厳粛に 決意する。

2005年12月10日15時40分

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2005-12-10 21:01:06 / Last modified on 2005-12-10 21:01:08 Copyright: Default

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