日本社民党・産別連盟・市民社会団体が韓国サンケンの整理解雇撤回に圧力

サンケン支会が労組・支部・魯会燦議員と3次遠征闘争…日本の連帯組織が26日にサンケン電気包囲闘争

労働と世界チョン・ヨンヒョン(金属労組慶南支部) 承認2017.03.14 12:30

韓国サンケン支会不当整理解雇阻止日本遠征闘争団と「韓国サンケン労働者を支援する会」が3月8日にサンケン電気本社前で退勤宣伝戦を行った。今回の遠征闘争には支会の代表団と金属労組の黄ウチャン副委員長、金属労組のホン・ジウク慶南支部長、正義党の魯会燦国会議員が参加した。写真=金属労組慶南支部

金属労組慶南支部韓国サンケン支会の不当整理解雇を阻止するため 3月8日から10日まで、韓国サンケン支会の代表団、金属労組のファン・ウチャン副委員長、金属労組のホン・ジウク慶南支部長、正義党の魯会燦(ノ・フェチャン)国会議員が日本遠征闘争を行った。

日本遠征闘争団(以下、遠征団)は3月8日から日本のサンケン電気本社と日本の労働界、政界の人々との懇談会などを行い、韓国サンケンの不当整理解雇を阻止するために努力した。

サンケン電気本社に抗議書簡を伝達

遠征団は3月8日の16時から埼玉県のサンケン電気本社に到着し、退勤宣伝戦を行って不当整理解雇撤回を要求した。魯会燦議員はサンケン電気側に整理解雇問題の解決を要求する書簡を直接渡した。サンケン電気は在日本韓国大使を通じて要請した面談を拒否していた。サンケン電気は韓国サンケン支会の三回目の遠征闘争で初めて整理解雇撤回要求書簡を受け取った。

退勤闘争を終えた遠征団は、遠征闘争を支援している日本の「韓国サンケン労働者を支援する会」市民社会団体との懇談会を開いた。遠征団は熱い同志愛を送る彼らに有難いという言葉を伝えた。「韓国サンケン労働者を支援する会」は、昨年11月17日に結成された。

日本社民党などが韓国サンケン支会との「連帯を約束」

遠征団は9日、在日本韓国大使と会い、韓国サンケンの整理解雇の状況を説明して大使館次元でこの問題を解決するための努力を要請した。

遠征団は9日に日本の社民党を訪問し、吉田党代表と現職議員の福島副代表などと会い、韓国サンケンの不当整理解雇問題の解決に力を貸して欲しいと要請した。吉田党代表は毎月発行する社民党の機関紙で韓国サンケン支会の日本遠征闘争団のニュースを報道し、党次元でできる支援と連帯は惜しみなくすると答えた。

続いて吉田党代表は遠征団を日本の国会に招請して昼食懇談会を開いた。吉田代表と遠征団は、この席で韓国サンケンの整理解雇問題について議論した。

日本金属労協、「問題解決のために努力」

遠征団は同日、全日本金属産業労働組合協議会(JCM・金属労協)の書記局長と面談した。

この席で魯会燦議員はJCMの支援を要請した。 JCMの書記局長は、「サンケン電気は今も韓国サンケンの整理解雇は法的問題はないと話しており、解決のための回答は聞けなかった。進展がなく、サンケン側の態度は心苦しい」と答えた。 JCM書記局長は「傘下組織の電気労連を通じて問題解決のために努力する」と述べた。

魯会燦議員が日本の国会で講演、遠征団記者懇談会

遠征団の魯会燦議員は9日、日本の国会で韓国サンケン遠征闘争団を支援する日本の市民社会団体と社民党などを対象に「韓国の民主主義状況と韓日関係の展望」に関する講演会を開き、記者懇談会を行った。

魯会燦議員は講演で「韓国のキャンドル革命の過程で、国民は公正な社会と労働が尊重される社会を熱望した」と伝えた。魯議員は講演で朴槿恵(パク・クネ)前政権の拙速な慰安婦合意と少女像を問題視する安部政権を批判した。魯議員はTHAAD配置政策は朝鮮半島平和を破壊すると批判した。魯議員は韓日の進歩政治勢力と良心的な市民社会の連帯と共同の努力が、朝鮮半島と東北アジアの平和に寄与すると主張した。

記者懇談会で労組のホン・ジウク慶南支部長は「韓国サンケン支会遠征闘争団を献身的に支援する日本の市民社会に心から感謝する」とし「ぜひこの闘争に勝利して努力に報いる」と約束した。

3月9日、遠征団と同行した「韓国サンケン労働者を支援する会」などの日本の市民社会団体は、 3月26日にサンケン電気本社工場包囲闘争を展開すると宣言した。

日本のサンケン電気による100%投資企業である韓国サンケンは、 2016年10月に生産職全員を解雇した。韓国サンケンは昨年12月、慶南地方労働委員会から不当解雇の判定を受けたがこれを不服として中央労働委員会に再審を申請した。韓国サンケン支会の組合員は昨年9月からテント座り込みを始めている。組合員たちはテント座り込み、ソウル営業所上京闘争、日本遠征闘争などを行い、不当な整理解雇の撤回を要求している。