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江汀の戦いは特別です

二人の外国連帯者の目に映った江汀の戦い

チョン・ヒョンジン記者 2015.09.14 11:12

済州道江汀村海軍基地反対闘争、 さらに江汀から始まる平和のための戦いは、 江汀村の人々だけのものではない。 8年ほど闘争が続く間、江汀の海軍基地問題は国際社会が見守る問題になり、 連帯の足どりが続いている。

江汀の聖フランチスコ平和センター祝福式を取材するために江汀を訪れた時、 海軍基地事業場正門前の平和デモに参加する人々の中には、 そのように江汀に連帯するために海の彼方から訪ねてきた人々がいた。 日本のイエズス会社会司牧センター所長で尚志大神学部教授の光延一郎神父、 そして米国宇宙の武器と核に反対するグローバルネットワークと戦争税反対委員会の二つの団体で活動しているブランド(ペンネーム)氏だ。

彼らは以前から江汀海軍基地問題を知っていたとし、 江汀の海軍基地闘争の本質とその特別さ、 そして連帯の喜びについて話した。 彼らは武力に対し、平和かつ創意的に対抗する江汀の戦いがとても特別ですばらしいと話した。 そして江汀の戦いは江汀だけのものではなく、 全地球市民が克服すべき資本の世界化と強大国の覇権主義、 そして無関心の世界化が引き起こす問題の核心を表わしていると話した。

▲江汀海軍基地事業場の前で奉献されるミサに参加した光延一郎神父。彼は神学者として海軍基地事業は罪悪だと見ると話した。(c)チョン・ヒョンジン記者

「神学者として私は江汀海軍基地の問題を闇のような罪悪だと見ます」

光延一郎神父(日本イエズス会社会司牧センター所長)が江汀を訪問するのは今回で三回目だ。 韓日イエズス会交流プログラムを通じ、 そして昨年と今年に開かれた江汀平和カンファレンスに参加した。

カンファレンスの参加だけでなく、海軍基地正門前で毎日上げるミサとデモにじっくり参加した光延神父は、 すべての場面を自分のビデオカメラで撮影した。 その理由を尋ねると、教えている学生たちにこの現場の姿を見せたいとし、 「日本の大学生、青年たちも、日本の歴史、韓日関係、国際情勢などについてよく知らない。 こうした話を生き生きと聞かせたい」と話した。

教義学を専攻した神学者の光延神父は、 創造論、恩寵論、マリア論、終末論について研究して教えてきたが、 それが頭の中の学問だけに留まることを望まないと話した。 彼は、神学は、現実を生きていく人々の苦痛と悲しみ、痛みと同化されてこそ、 その意味があると信じると言い、 特別に日本の沖縄問題と似た江汀の海軍基地問題に関心を持っていると話した。

彼は教義神学者として世の中の罪悪の正体を見るようになると言い、 「世界の人口の1パーセントが全てを掌握しようとすること、 国家間の利害関係が人々の人生を左右することが、まさにすべての罪悪の根源」と話した。 また韓日過去清算問題に対しても、歴史を研究すれば日本が韓国に対して間違っていたのは確実なのに、 歴史認識なく日本の問題を認めない現安部政権に対しても残念がった。

司祭の立場で韓国と日本の教会が歴史清算と平和運動のためにどんなことを一緒にできるのかと尋ねた。 彼は何よりも各国家の国民として持つ感情を超え、 福音の視線で二国の問題と平和を考えることだとし、 「私も福音を中心に置くので沖縄の問題と江汀の問題を連結させて連帯することができたし、 そのようなことができたことに感謝する」と話した。

光延神父は江汀で行われている海軍基地反対のための戦い、 平和を渇望する動きに対し、非常に感動を受けたと話した。 特に平和センターは、海軍基地に比べればとても小さいが、 罪に対する戦いの勝利だと見ると言い、 「政府の力の方がはるかに強く、海軍基地もすでに作られているけれど、 神様の目から見れば、われわれはすでに勝っている」とし、 日本も見習わなければならない姿だと話した。

光延神父は日本の大学生と韓国の留学生を共に教えながら一番多く感じたことは、 教育、特に歴史教育の不在が深刻だということだとし、 「基本的に歴史とその社会に対する予備知識がなければ、 問題について正面から闘うことも、きちんと連帯することもできない」とし、 韓国と日本教会が額を突き合わせて一番先にすべきことは、まさに若者のための共同教育の機会だと話した。

「反対の戦いを超え、さらに大きな平和を熱望する江汀の戦いは特別」

▲ブランド氏はずっと6週間江汀村を守って回る。彼は江汀村の戦いは海軍基地反対を越えて、さらに大きな平和のための戦いというものが非常に特別だと話した。(c)チョン・ヒョンジン記者

宇宙の兵器と核に反対するグローバルネットワークで活動する米国の青年ブランド。 初めて会った時、彼は陽光を遮る傘を持ったまま、海軍基地事業場の前に座っていた。 インタビューした時、江汀で5週間過ごしていた彼は、来週に戻るがまた12月に江汀に来たいと話した。

長い間、動画や資料を通じ、済州江汀の海軍基地事業を見守ってきたという彼は、 今回メンターをしているグローバルネットワークの事務総長、ブルース・ギャグノンの招待で初めて江汀にくることになったとし、 「すでに海軍基地はずいぶんできてしまい、警察の暴力も胸が痛いが、 今からでも連帯できるようになったことがうれしい」と話した。

彼は江汀海軍基地問題は、自分が活動している団体の問題と相対しており、 環境、戦争、不当な税金の使用といった不当な問題を明白に語る事件だとし、 「美しい自然を破壊して人々を犠牲にするのは愚かなことで、 何よりも江汀の村共同体を破壊しているのは非常によくない」と批判した。

また彼は済州海軍基地建設事業は、米国が安保増強を理由として多くの紛争地域を作っているもうひとつの明白な事例だとし、 「海軍基地のために投入される多くの時間と財源、エネルギーは結局『全てを破壊するため』であり、 海軍基地は結局、核の災害、気候変動などの悪循環と破壊の開始になる」と警告した。

それにもかかわらずブランドは、人間が持つ友情、愛、好奇心、勇気を失わずに肯定的なエネルギーで、より良い世の中のために戦わなければならないと言い、 「無関心から抜け出すこと、 そしてわれわれ自身の人生をさらに単純化し、何が真実なのかを知ることが必要だ」と訴えた。(記事提携=いまここ(チグミョギ))

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2015-09-15 02:34:06 / Last modified on 2015-09-15 02:34:07 Copyright: Default

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