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密陽送電塔工事強行の名分なくなる

新古里原発3、4号機制御ケーブル性能試験に失敗

チョン・ジェウン記者 2013.10.17 11:00

来年の電力需給のために、新古里原発3、4号機を稼動しなければならず、その送電のために密陽送電塔の建設工事を強行しなければならないという産業通商資源部と韓国電力の主張が妥当性を失うことになった。

新古里原発3、4号機用の制御ケーブルが性能試験を通過できず、関連ケーブル を全面的に交換しなければならない状況で、来年8月の竣工時期も2017年に なりそうなものと見られるためだ。

韓国電力公社の趙煥益(チョ・ファニク)社長は「新古里3、4号機で生産される 電力を来年の夏に供給するには、これ以上工事を遅らせることはできない」と 対国民談話文を発表し、密陽送電塔奇襲工事を強行した。

韓国水力原子力は16日に緊急ブリーフィングをして「新韓TEPの試験成績書偽造 により再試験をしていた新古里3、4号機のJS電線ケーブルの再試験が失敗した」 と明らかにした。JS電線のケーブルが不良と判定されたことにより、韓国水力 原子力はすでに設置されたケーブルをすべて撤去して新しいケーブルに交換 しなければならない。

今回の再試験は、原発部品試験機関のシナンTEPが原発ケーブルの試験成績書を 偽造した事実が明らかになったことで行われた。先立って原子力安全委員会は 5月に新古里1、2号機と新月城1、2号機の部品試験成績書偽造の事実を確認して、 新古里3、4号機のケーブルを再試験することにした。

専門家によれば、原子炉の制御信号をやりとりする制御ケーブルは核発電所の 核心的な部品だ。特に発電所の内部で発生した火災や放射能漏出事故、冷却水 漏出事故などで、制御ケーブルがきちんと作動しなければ最悪の重大事故に なりかねない。

密陽送電塔反対対策委員会は、新古里原発の制御ケーブルの性能試験が失敗 したことについて報道資料を出し「政府と韓電関係者が新古里3号機が来年8月 までに竣工しなければ夏季の電力難は解決できないので、これに合わせて送電塔 の工事を再開しなければならないといったが、原発完工の期日ははるかに遅れる しかなくなった」と主張した。

エネルギー正義行動は「今回のケーブル試験の失敗で新しくケーブルを製作し、 試験、設置するために2年以上の時間がかかると予想される」とし「これは密陽 送電塔工事が至急ではないということを意味する」と批判した。

それと共に「新古里3、4号機の建設工期が遅れたので、もう密陽送電塔工事は 直ちに中断しなければならないだろう」とし「これまで地域住民が持続的に 要求してきた『社会的公論化』機構を作り、解決方法を見つける努力を傾け なければならない」と強調した。

核のない社会のための共同行動は「電力需給の障害は密陽送電塔ではなく、 核産業界の安全不感症と不正、水準以下の関連部品だ」と強く批判した。

それと共に「新古里3、4号機のケーブル性能試験不合格という結果を通して、 電力需給が不安定になる要因は密陽住民ではないことが再度確認された」とし 「政府は無理な工事を強行する名分を失った密陽送電塔工事を中断して対話に 出てこなければならない」と再度要求した。

張(チャン)ハナ民主党議員は「来年の夏季電力の需給のために新古里3、4号機 で生産した電気を新古里〜北慶南送電線路を通して供給しなければならない という韓国電力公社の工事強行の根拠が消えた」とし「名分が消えた工事を 強行する必要はない。韓国電力公社は直ちに工事を中断しろ」と要求した。

一方、密陽送電塔工事再開15日目をむかえた16日、韓国電力公社は187人の人員 を投入し、丹場面5か所、上東面2か所、府北面1か所の合計8か所で資材輸送を して送電塔建設基礎工事を続けているという。

警察は現在まで、密陽住民と環境運動家など22人を業務妨害および公務執行妨害 の容疑で現行犯逮捕または連行し、このうち慶北慶州環境運動連合のイ・サンホン 事務局長が拘束された。(記事提携=メディア忠清)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-10-17 13:46:13 / Last modified on 2013-10-17 13:46:13 Copyright: Default

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