双竜車会計操作の新証拠で国政調査要求溢れる

「重大経済犯罪」...労組・野党、整理解雇根拠用の会計操作の真相究明を要求

金属労組双竜車支部が訴訟の途中に受け取った資料から2009年の大規模双竜車整理解雇を断行するための会計操作資料が出てきて、政界に双竜車国政調査の要求があふれている。

双竜車支部と沈(シム)サンジョン議員室が確保した会計操作と流動性危機関連 操作資料によれば、08年当時、双竜車は流動性危機もなく、財務状態も健全だっ たが、いくつかの会計法人が大量整理解雇の根拠を作るために、流動性危機を 捏造した根拠があらわれた。

6月3日午前、双竜車支部、双竜車対策委、進歩正義党の沈サンジョン議員、 民主党の殷秀美(ウン・スミ)・禹元植(ウ・ウォンシク)・金基俊(キム・ギジュン) 議員は国会で記者会見を行って、国政調査を要求した。

沈サンジョン、「上海車資本撤収後の整理ための整理解雇事態」

沈サンジョン議員は「双竜車事態の発端は、上海車の技術流出事件に関連する 韓国-中国の外交紛争だった」とし「李明博政権が外交摩擦を管理できず中国側 と強硬な対立を続け、双方の自尊心の戦いの終わりが上海車の電撃撤収であり、 その後の整理のために発生した事件が2009年の双竜車整理解雇事態であった」 と説明した。

沈議員によれば、当時、資本撤収後の整理のためにいくつかね会計法人が大量 整理解雇の根拠を作るために会計操作を行ったという。その結果、08年3月まで に168%低下していた双竜車の負債の割合が年末には突然561%に上がった。会計 帳簿の操作により、双竜車生産施設の価値を5177億ウォンを削減させ、当時の 会計調書を調べると足し算引き算も合わないでたらめな資料だったという。

当時の流動性危機にも根拠がなかった。沈議員は「上海車が撤収し、流動性の 危機だといっていたが、当時の上海車資産を調べると担保がない清潔な土地だ けでも公示地価基準で3074億ウォンだった」とし「営業現金の流れも赤字だと いっていたが、実際に資料を見ると995億ウォンの黒字だった。正常な双竜車が 回復手続きに入ったこと自体が犯罪」と非難した。

沈議員は「双竜車問題関連技術流出、会計操作、流動性危機操作とその背後に 何が行われたのかを徹底的に明らかにしなければならない」とし「双竜車真相 究明は、解雇回避の努力をつくす企業文化を作ることに寄与し、再び有事事態 を起こさないために寄与する」と国政調査を要求した。

「1950億ウォン貸付約定締結、わざと使用せず流動性危機」

民主党の禹元植(ウ・ウォンシク)最高委員も「今回出てきた双竜車流動性危機 操作の痕跡は、民主党が双竜車聴聞会で強く主張してきた流動性危機の虚構性 を証明するもうひとつの証拠」とし「これは5177億の損傷差損の操作根拠を はっきり示すもの」と強調した。

禹元植最高委員はまた「会社が所有する土地建物について、産業銀行との間で 債権最高額の1950億ウォンの貸付約定を締結したが、わざと使用せず、流動性 危機を作った」とし「会計操作により発生した誤った負債比率算定によって、 裁判所は会社の持久力について誤った判断をした。こうした過程を通じ、誤っ た大規模整理解雇が容認された点などがあらわれた」と指摘した。

禹最高委員は「こうした会計操作の証拠を解雇者が直接発掘しているのが大韓 民国の惨憺たる現実」とし「必ず国会が国政調査をすべき理由がここにある」 と要求した。

「単純な労使問題ではなく、重大経済犯罪行為」

金基俊(キム・ギジュン)議員は「会計操作は単純な労使問題ではなく、重大な 経済犯罪であり犯罪行為」とし「会計操作をそのままにしていては、経済秩序 を正せない。経済秩序を正すという意味で、必ず国政調査を実施しなければな らない」と強調した。

金属労組双竜車支部のキム・ジョンウ支部長は「貧しく無力な労働者が足で走 りながら苦労して資料を公開する記者会見が可能になった」とし「もう与野が 約束した国政調査をぜひ実施してくれるようにお願いする。労働者たちがこれ 以上死なないように、政界が先頭に立ってくれ」と訴えた。

彼らは記者会見文で「2009年に作られたすべての数値とデータは、ただ2646人 の労働者を解雇するということに合わされた」とし「虚偽の数値と捏造された 統計は、つまりなぜ双竜車事態の真相究明のための国政調査が必要かを反証し ている」と強調した。

また「2009年当時、国家機関と公権力がまるで上海車資本の食い逃げに奉仕す る詐欺集団のように動き、会計操作による計画倒産を支援した」とし「2009年 に双竜車をめぐる疑惑が続々とあらわれた以上、総体的真相究明のために国会 が動くべきだ」と要求した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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