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安哲秀、「済州海軍基地、以前4つの政府が同じ結論なら正しい」

市民団体「前の政府が提出したすべての計画を認めるのか」と反論

ソン・ジフン記者 2012.07.24 22:40

対談集『安哲秀の考え』の出版とTVトークショー出演など、ソウル大融合科学 技術大学院の安哲秀(アン・チョルス)院長が事実上、大統領選挙に動き出した と分析されている。与野ともに全野党陣営の支持率1位を走るアン教授の発言と 動きに耳目が注がれているなか、対談集に掲載された済州海軍基地建設事業に 対するアン教授の考えに問題が提起された。

アン教授は自分の対談集『安哲秀の考え』で「それぞれ色が異なる4つの政権が すべて海軍基地が必要だと同じ結論に到達したとすれば、他の情報がない状況 では、その判断を受け入れるのが正しい」という立場を明らかにした。これに 『済州海軍基地建設阻止のための全国対策会議』は7月22日に論評を出して、 「安哲秀教授の発言は前の政府がしたことがすべて正当性を持つという意味」 とし「以前の政権で軍が提出したすべての計画は認められるべきだと考えるのか」 と反問した。

また「前4政権が認めた計画という判断はどんな根拠によるのか」という問いで アン教授の「4つの政権が全く同じ結論に到達した」という判断に根拠がないと 主張した。対策会議は「金泳三(キム・ヨンサム)政府時期、済州海軍基地建設 が国防部所要に反映された156次合同参謀会議(1993年12月)以後、国防部が済州 海軍基地建設を試みてきたのは事実だが、政府の公式な計画として確定したの は2006年」と指摘し「以前の4政権が推進したというアン教授の誤った判断は、 済州海軍基地の議論に対して客観的で正確な情報なく、海軍の広報用の主張を 無批判的にそのまま踏襲したため」と指摘した。

2006年には空軍も国防中期計画で、済州道に戦略空軍基地を建設する計画を明 らかにした。アン教授の『考え』のとおり、性向が異なる以前の政権が共通に 決定した事項を受け入れるのが正しいのなら、国防中期計画による戦略空軍基地 も済州に建設するのが正しいという結論になると対策会議は主張した。

対策会議は「4つの政権で変わらなかったものがあるとすれば、それは米国の海 洋戦略に盲目的に追従してきた国防部の近視眼的な軍事計画」とし、アン教授 に「朝鮮半島、さらに東北アジアに軍事的緊張と対立を引き起こす済州海軍基 地建設事業が本当に必要なのか、もう一度検討しなければならない」と要求した。

[出処:チャムセサン資料写真]

しかしアン教授は対談集で「江汀村では、説明も同意を求める手続きも不足し ており、ほとんどの住民を疎外して基地建設を強行し、問題が大きくなった」 とし、政府の無理な事業推進を強く批判した。彼はまた、「対話の不在と開発 万能主義が表わした惨劇だった江汀の村事件と龍山惨事は、居住民を考慮せず、 開発の論理だけを押し通したことが原因」という分析も出した。この発言は、 保守言論から攻撃された。朝鮮日報は20日付の紙面に〈安哲秀、「江汀村海軍 基地事業は惨劇」〉という題の記事を載せた。朝鮮日報のオンライン紙、朝鮮 ドットコムにはこの記事についてアン教授を批判するコメント数十本がついた。

大統領選挙を5か月ほど残し、ソウル市長補欠選挙と4月総選挙から一挙手一投 足に視線と雑音を巻き起こす安哲秀教授の動きに与野と保革を問わず関心が集 まっている。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-07-25 17:31:59 / Last modified on 2012-07-25 17:32:21 Copyright: Default

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