韓国:「慰安婦写真展中止に政治的な外圧」 | |||||||
Menu
おしらせ
・レイバーフェスタ2024(12/25) ・レイバーネットTV(11/13) ・あるくラジオ(10/10) ・川柳班(フェスタ投句先) ・ブッククラブ(10/12) ・シネクラブ(9/1) ・ねりまの会(10/12) ・フィールドワーク(足尾報告) ・三多摩レイバー映画祭 ・夏期合宿(8/24) ・レイバーネット動画 ●「太田昌国のコラム」第96回(2024/11/15) ●〔週刊 本の発見〕第368回(2024/11/21) ●「根津公子の都教委傍聴記」(2024/11/28) ●川柳「笑い茸」NO.158(2024/10/26) ●フランス発・グローバルニュース第14回(2024/10/20) ●「飛幡祐規 パリの窓から」第95回(2024/9/10) ●「美術館めぐり」第5回(2024/11/25) ★カンパのお願い ■メディア系サイト 原子力資料情報室・たんぽぽ舎・岩上チャンネル(IWJ)・福島事故緊急会議・OurPlanet-TV・経産省前テントひろば・フクロウFoEチャンネル・田中龍作ジャーナル・UPLAN動画・NO HATE TV・なにぬねノンちゃんねる・市民メディア放送局・ニュース打破配信プロジェクト・デモクラシータイムス・The Interschool Journal・湯本雅典HP・アリの一言・デモリサTV・ボトムアップCH・共同テーブル・反貧困ネットワーク・JAL青空チャンネル・川島進ch・独立言論フォーラム・ポリタスTV・choose life project・一月万冊・ArcTimes・ちきゅう座・総がかり行動・市民連合・NPA-TV・こばと通信
|
「慰安婦写真展中止に政治的な外圧」[インタビュー]ニコンサロンの展示会取り消しわ通報された安世鴻写真家
イ・チヨル記者 | truth710@mediatoday.co.kr
6月26日から東京の写真ギャラリー、ニコンサロンで開かれるはずだった 日本軍慰安婦写真展が取り消されたことで論議がおきている。 在日写真家の安世鴻氏によれば、安氏が準備していた写真展 〈重重-layer by layer〉が先月22日、突然取り消された。アン氏が準備中だった 写真展は、2001年から5年間、中国に生存する日本軍慰安婦おばあさんの人生を 記録した写真38点で構成されている。アン氏は「信頼と創造」を経営理念とする 90年の伝統を持つカメラメーカー、ニコンが後援するニコンサロンでこの展示会を 開く計画だったが、突然中止になった。名古屋に滞在している写真家、安世鴻氏と 11日午前、電話インタビューした内容を整理した。 日本軍慰安婦の女性に対する写真作業は、いつ、どんな契機で始めることになったか? 「〈社会評論キル〉で写真画報紙面を受け持っていた1996年に『ナムヌの家』の 取材に行って、おばあさんたちを知った。写真を撮りながら、心理的に辛かった。 その方たちのつらい生活と境遇を理解するためにたくさん話をして、ボランティア もして、機関誌も作り、縁を続けていった。その方たちに役立つことを探していた ところ、2001年にあった『韓国挺身隊研究所』の中国慰安婦のおばあさんたちの 実態調査に同行することになり、その時から5年間、7回訪問して、中国にいる おばあさんたちの人生を写真で記録した。2001年までは60mmレンズを装着した ニコンF4を主に使い、2002年からは28mmレンズをつけたライカM6を共に使った」。 (以下のリンクをクリックすれば安世鴻写真家のウェブサイトで「重重」の写真を見られます。) ▲中国に生存した'日本軍慰安婦女性'らを記録した安世鴻写真家の'重重'プロジェクトの一部。出処 安世鴻写真家ホームページ ニコンサロンで展示をするようになった契機は? 「5年前、在日同胞3世の妻と結婚した後、3年前に日本の名古屋に定住し、 それまで記録してきた作業を展示するギャラリーを探している時、敏感な主題だが、 ニコンサロンですることが写真展と慰安婦のおばあさんの話を知らせるのに 効果的だろうと考えて応募して、展示の許可を受けた(選定委員会委員長- アカモトヤスユキ)。その時までは『ニコンサロンは主題に束縛されず、 写真そのものを見て展示を決めるんだ』と思った。5月18日には大阪の ニコンサロンでもアンコール写真展をしてほしいという連絡まで受け、 展示広報ハガキも4500部印刷した状態だった」。 いつ写真展の取り消しを通知されたか? その理由は何か? 「5月22日午後7時頃、ニコン サロン事務局のオバタ氏から『ニコンの社内事情で 写真展の中止が決まった』という通知電話を受けた。初めはニコンに対する 右翼団体の抗議や不買運動のためだろうと考えた。だが最近、ニコン本社と ニコンサロン事務局と関係が深い知人の伝言によれば、三菱や保守政治圏の外圧が ニコン社長側に直接伝えられたという。その後、社長が直接ニコンサロン側に 展示中断わ命令したという」。 ▲ニコンサロンが写真展の一方的通知をした後、5月24日に安世鴻写真家に送った謝罪文/イ・チヨル記者truth710@ 右翼団体の威嚇があるというが。 「私以外の家族は名古屋の家を出て安全なところに逃避している。右翼団体は 郵便物、ファックス、時を選ばない発信者表示のない電話などで威嚇して 文句を言う。『なぜこんなことをするのか? 慰安婦はなかった。住所はどこか? はやく日本から出て行け』等の言葉で脅迫する。在日朝鮮人など右翼団体の 脅迫を受けた人の話によれば、こういう場合、普通『死んだ猫』を郵便で 送るという話も聞いたが、まだそんなことはない。先週、四日市で慰安婦の おばあさんについて講演会を開いたが、右翼団体の会員20人ほどが集まって、 講演中ずっと騒々しく集会をしていた。警察に保護要請をしたところ、幹部級の 警察はすでにこの懸案を把握していて、50人ほどの警察が出動して、講演会場を 保護した。だが時間が経ち、右翼団体の文句は減っている。『主権回復を目指す会』 等の右翼団体は、「表現の自由」の抑圧としてあらわれている今回の事案に、 自分たちと関係づけられることを負担に感じているようだ。単なる右翼団体の 威嚇と不買運動のために展示が取り消されたのではなく、政界の見えない 圧力を示すものだ」。 今回の事件に対する日本と韓国をはじめとする世界言論の反応は? 「日本では、朝日新聞など多様なメディアで報道された。 韓国ではハンギョレ、SBS、中央日報イーデイリーなどが報道した。 6日にはCNNが報道した後、英国など世界各地で写真家が同意を集めてくれている。 ( 6日付CNN報道 http://edition.cnn.com/2012/06/05/world/asia/japan-comfort-women/index.html ) 英国の著名な報道写真家120人がニコン英国支社の山口社長に 『政治的外圧による展示取り消し決定を撤回することを要求』する公開書簡を 送ってくれた。 (http://www.users.globalnet.co.uk/〜sibarber/iamcensored/iamcensored.html)" 今回の事態の本質は何だと思うか? 「私個人の問題とは考えていない。表現の自由が抑圧された事例だ。一度でも 私と相談をしたこともなく、一方的に取り消しわ通知した。私がここで展示する 意向をひっこめれば、今後、他の写真家のさまざまなテーマの写真も ニコンサロンから拒否される。先例を残さないために最後まで戦う。 癒せない傷を負った慰安婦のおばあさんたちはほとんどが80〜90台後半だ。 亡くなる前におばあさんの話をいっぱい知らせなければならないという考えにも 変わりない。日本軍が慰安婦のおばあさんに行った過去の罪を日本人の0.1%も 知らない。日本政府により、情報と教育が遮断されている。 安世鴻写真家 展示予定日にニコンサロンの前に作品を持って行くというが 「先週、裁判所に『展示中止通知撤回』仮処分申請を出し、今日(11日) ニコンサロンが裁判所に『安世鴻の写真展は政治的な活動だと判断したので 中止した』という意見を提出したという知らせを弁護士から聞いた。 今まで一方的に謝罪の意向を明らかにしたニコンサロンの豹変は居直りだ。 本来の展示日程のとおりなら、25日の午後三時に写真を展示場に搬入して 設置する。公式の文書に正当な取り消し理由を明らかにしなかったので、 私は25日の午後に展示場に作品を持って行く。ソウルでは報道ドキュメンタリー 写真家が自発的にニコン本社前抗議記者会見(ソウル大韓商工会議所前、 26日11時30分)が準備されていて、民族美術家協会、民族芸術家総連合などは もうすぐ抗議声明を発表する予定だという」。 今後、どんな活動をしていく計画か? 「ニコンサロンの展示が決定して、慰安婦おばあさんの展示を一回で 終えるのではなく、日本全域と全世界を回ろうと決心した。その意に同意する 周辺の人々を集めて『重重プロジェクト( http://juju-project.net/)』と 名付けて広報、資金担当、アートディレクターなど7人の実行委員会を作り、 3月から講演会、基金集めなどの活動に入った。『重重』という言葉は 『幾重にも重なったおばあさんたちのシワと、70年前に受けた苦痛が解けずに 幾重にも重なり、大きなしこりになった現実、そして彼女たちに対する多くの 人々の小さな関心が幾重にも重なり、大きな力になるという意味だ。展示会の 中止の決定で、製作費千二百万ウォンなどの金銭的な損失が予想され、 この仕事わしている実行委員の生活も大きく揺らいでいる。だが屈せずに プロジェクトを進める計画で、今後5年間でインドネシア、東ティモール、台湾、 中国、日本、北朝鮮、フィリピンに生存している日本軍慰安婦のおばあさんに ついての記録を続ける。そして3年後ぐらいには、私以外に慰安婦のおばあさんたちを 写真で記録した世界優秀の写真家の作品を集め、東京で展示会を開きたい。 重重プロジェクトへの関心と後援が切実だ」。 入力:2012-06-1117:26:08 公開:2012.06.1117:39:56 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2012-06-13 02:51:50 / Last modified on 2012-06-13 02:51:54 Copyright: Default 世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ |