韓国:売買春のない平和な世の中に行く『タンポポ』の旅 | |||||||
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売買春のない平和な世の中に行く『タンポポ』の旅行[寄稿] 2010ミンドゥルレ巡礼団日程を終えて
デコ(全北女性人権支援センター) 2010.09.28 17:48
▲群山市テミョン洞の火災惨事を慰霊するタンポポ巡礼団[出処:全北女性人権支援センター資料写真]
2006年に始まったタンポポ巡礼団が今年で5回目になる。2000年、2002年の郡山 市テミョン洞、ケボク洞の火災惨事で犠牲になった女性たちの魂を慰め、売買 春による女性の人権と社会の変化のための直接行動で始まったタンポポ巡礼団。 今年は売買春問題解決のための全国連帯とハンソリ会所属団体が共同で主管し て準備し、9月15日から16日まで、ソウルでのタンポポ巡礼団記者会見と発隊式 を始め、光州、大邱/浦項、大田で各地域のイベントとともに、群山で火災惨事 10周忌を追慕し、巡礼の日程を終えた。 今回のタンポポ巡礼団は、群山火災惨事10周忌の意味を再確認して性産業構造 の犠牲になった女性を追慕し、2010年にもまだ行われている性売買の現場での 女性たちの犠牲と暴力的実態を告発して決意を新たにする時間を持った。 2004年から性売買特別法が施行され、性売買による先払い金を無効にしたが、 性売買の現場では私債、金融、住居などの問題と結託した先払金が存在する。 そして今もやはり性売買店舗の集結地は消えずにいる。韓国社会の認識も同じ だ。売買春が不法であることを知りつつ、やはり売買春は男性の接待文化の慣 行の地位を占め、高位層の性上納問題は芸能界だけでなく、法曹界でも明らか になった。 歴史的に売買春は、国家が女性を利用して経済成長を企て、性産業を育成した 国家の責任が大きい。経済的貧困と資源のない女性が売買春というくびきから 抜け出すのは難しく、再度流入する可能性も高い。 売買春の現場での暴力と危険に露される対象はまさにこれらの女性だが、むし ろ処罰を恐れ、権利の主張も難しい現実に置かれている。こうした現実を後に して売買春構造に置かれている女性を購買者や事業主と共に罰するのは売買春 の陰性化と暴力性をさらにあおることになる。 自分たちが危険な状況に置かれていても、罰を受けたり社会的烙印と共に来る 差別を考えると、申告や脱業はさらに難しい。 何よりも売買春問題の解決の核心は、人々の認識と文化の変化だろう。性売買 を摘発すると性暴力が増えるという非常識な論理を主張する人は意外に多い。 しかし、性暴力と性売買は男性中心的な文化における女性の支配で、強者が弱 者を力や金、権力で支配しようとする反人間的な暴力だ。 売買春は金を媒介として性が取り引きされ、その取り引き対象の人格は存在し ない。そして結局その対象は経済的な貧困と共に社会的弱者にならざるをえな い。こうした認識が拡大すれば、法の執行力も、性売買問題の解決の意志も、 この社会でもっとしっかりしていくはずだ。 群山火災惨事10周忌の今日、自殺と殺害事件が絶えない性売買構造の暴力性と 生活の権利の主張も難しい現実を再確認して、再度、性搾取構造を解体し、女 性が人間として生きていくその日まで、『タンポポ』の旅行は続くと決心して みる。(チャムソリ) 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2010-09-29 17:39:05 / Last modified on 2010-09-29 17:39:13 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |