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KECに用役不法投入、女性労働者に性醜行

警察、4回申告しても無策傍観... その上電話を切った

ユン・ジヨン記者 2010.07.07 12:52

KEC使用者側が投入した用役職員が女性労働者に暴力と性醜行を行ったという主 張が提起され、論議がおきている。

KEC組合員たちは、4月9日から賃金団体協議を進めてきた。この過程で使用者側 は6月30日に用役職員約400人を亀尾工団のKECに投入し、同日明け方3時職場閉 鎖を公告した。

特に100人ほどの用役職員は、女性労働者が起居する寄宿舎を封鎖して、労働者 たちに性醜行と暴力を行使したという証言が出てきている。これに対し民主労 総女性委員会は7日午前9時30分、良才洞のKECホールディングス本館前で記者会 見を行い、「KECは不法投入した用役チンピラの反倫理的、反女性的態度を即刻 謝罪しろ」と要求した。

この場には当時、現場で性醜行と暴力を受けた女性組合員が参加し、被害事例 を証言した。KECで16年間働いてきたという組合員A氏は用役職員により外に這 い出る過程で性醜行を受けた。

「合法的なストライキ中に、寄宿舎に用役が投入されたという知らせを聞き、 1階に降りてみると用役が寄宿舎を封鎖していた。正門から出ようとすると職場 閉鎖されたから裏門から出ろと用役が大声を出した。その過程で女性用役が外 に出そうと手足を持ち、ある女性用役が『女性だ』と大声を出した。後で分かっ たのだが後ろで胸を掴んでいたのは男子用役だった。だが男性用役は行為を止 めないままむしろ悪口をした。

引きずり出された女性組合員の中には妊娠3か月の人もいた。女性組合員が用役 に妊娠中だから触るなと言っても、引きずり出された。現在テント徹夜座り込 み8日目だ。はやく現場に復帰して、働きたいだけだ。」

だがこうした性醜行と暴力にも、警察は申告も受けつけず回避してきたことが 明らかになった。特に今回の用役投入は、亀尾警察署に申告されていない不法 投入だったが、警察は何の措置も取らなかった。用役は警備業法で事業場に投 入する24時間前に所轄警察署に申告しなければならない。

これにまた別の被害組合員B氏は通話目録を証拠に提示して、警察の傍観行為を 証言した。

「午前2時8分に警察に申告をしたが、警察は来なかった。二回目に電話すると、 『KEC』という声を聞くとすぐ警察は電話を切ってしまった。三回目、四回目の 電話はまったく取らなかった。それから午前4時30分に『申告された事件を処理 完了しました』という警察側の携帯メールが到着した。情けなかった。

この頃には一日に一時間、五人ずつ寄宿舎に入れる。それも用役二人がついて 付きまとい、門も閉じられないようにする。用役が私たちの家を奪ったのと同 じだ。」

記者会見に参加した民主労働党のイ・ジョンヒ議員と進歩新党のシム・ジェオク 女性委員長は、今回の事態を糾弾して、使用者側の謝罪と警察の真相調査を 要求した。

シム・ジェオク女性委員長は「女性たちに子供を産めと無理に押し付ける社会 で、女性労働者には暴力と性醜行を行っている」とし「事件から一週間も過ぎ たのに何の措置を取らない警察と労働部は職務遺棄をしている」と非難した。

イ・ジョンヒ議員も「未申告不法投入と暴力、性醜行を行った警備会社を捜査 しろ」と強調し「KECも女性労働者暴行と職場閉鎖に謝罪し、誠実な交渉をしろ」 と主張した。

現在、金属労組法律院では今回の事態に対する後続措置を進めている。民主労 総女性事業担当のチェ・ソンファ氏は「人権委員会告発と検察告訴を検討して おり、現在被害組合員の陳述書を確保した状態」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-07-09 03:24:16 / Last modified on 2010-07-09 03:24:18 Copyright: Default

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