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「女性労働者はストライキに参加するにも夫の許諾が必要」

12月4日、ソウル女性組合員大会『共感』開催へ

キム・ヨンウク記者 2010.10.21 16:21

「女性労働者はストライキ中も少しずつ家に帰り食事を作って、夫からストラ イキの参加を許してもらわなければならない状況もあります」

ここまでくると、女性の育児と家事労働問題に労働運動がどう接近すべきかを 深刻に考えなければならない。しかし労働運動はこの問題にあまり関心がない。 男性中心的な労働運動において、女性労働の問題は常に副次化されるという問 題提起は10年前からあったが、相変らず副次化の問題は解決していない。毎年 3月8日には国際女性デーを記念するが、女性労働問題は記念で終わっていた。

こうした女性労働者の問題意識が12月4日の『ソウル女性組合員大会』で集まる 展望だ。民主労総女性委、民主労総傘下連盟の女性委員会などと、社会進歩連 帯、進歩両党女性委員会、民主労総ソウル本部はソウル女性組合員大会『共感』 共同企画団を設置した。この大会は、それぞれ異なる条件と状況で働きながら 暮す女性組合員が、労働組合の周辺ではなく主体になり、民主労総を変え、労 働の現実を変えるために闘うことを決意する場だ。大会が成功すれば、一回だ けイベントに転落した3.8女性の日までの流れも新しいものになりそうだ。

共同企画団は、20日に初めて開く女性組合員大会で何をして、女性組合員と何 を解決するかを考える事前ワークショップを民主労総中会議室で開いた。

この日のワークショップでは、パネルとして参加した女性活動家の率直な話が あった。チェ・ジョンヒョ公務員労組ソウル本部副本部長は、「9級公務員の女 性は仕事が多い請願窓口にいるが、子供の学校に行く用事があっても夫は行か ず、隣の職員の顔色を見ながら学校に行っているのが現実」と吐露した。崔副 本部長は「こうした現実は、労働運動をしている幹部が、まず自分の家から目 覚めていくべきだ」とし「女性幹部修練会などで託児室を運営せず、夫に子供 を任せよう」と提案することもした。

ペク・スネ建設連盟副委員長は「労働組合女性幹部の離婚率は低いが男性幹部 は離婚率が高い。女性はよく家庭を取りまとめるが、男たちは気になることが あれば最後まで見届けようとするために、よく対話もできず、ほとんどが離婚 される」とし「私もいつも家族になぜいろんな集会に出て行くのかを説明しな ければならない」と労働組合運動の現実を説明した。ペク副委員長は、「今回 の大会も組合員が何を共有できるか、組合員が参加して共にするプログラムで なければ組合員は子や夫を理由に家に帰るだろう。共に笑って、感じて、拍手 できる大会にしなければならない」と提案した。

ペク・スネ副委員長はまた「どんな事業でも、女性組合員が継続的に出会いを 続けられる事業をしなければならない」とし「男たちは学縁、故郷、軍隊など 無数の筋につながって助けあっているが、女たちはそんな筋に名分をおかない。 だから親しい人々だけが親しく、粘り強い連帯意識がない。持続的な事業を通 じて連帯意識、同質感、女性として感じる問題を意識して、変えていく方法を 摸索できる持続的な事業が必要だ」と提案した。

共同企画団は民主労総の女性組合員の労働現実を「女性が育児と家事を専門に 担当する状況は、女性はつらいという次元の問題ではなく、女性の労働権を阻 害し、女性の従属を深化する機制として作用する問題」と診断し「『女性=家族』 という等式の下で育児、家事に一次的責任があると考えられている女性には、 短時間雇用が最適な雇用だと宣伝する政府の政策をわれわれは受け入れるのか? 信じて任せられる公的施設が職場や地域社会にあれば、育児のために労働を制 約するのが当然だと思われない」と指摘した。また「女性なら誰もが同意する が、変えることができない育児問題、家事労働の問題を、労働者運動は個別の 家族が女性に再生産労働を転嫁しているのを変えるように要求しなければなら ない」と評価した。

企画団は、今後の女性事業の方向性を模索する議論を続け、女性が生きる喜び を感じられる世の中と労働組合を作るための教育、下からの女性労働者の主体 化、組織化のための事業企画、執行などに取り組む予定だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-10-22 11:22:25 / Last modified on 2010-10-22 11:22:28 Copyright: Default

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