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『女性』労働者の名で集まろう

[企画連載]女性労働者の現実(3)

キム・ジョンウン(民主労総ソウル本部) 2010.12.07 20:34

雇用不安、女性の権利も剥奪する社会

現代自動車蔚山工場で毎日急迫した占拠座り込みを続ける社内下請支会の組合 員たちの闘いのニュースは、民主労総組合員なら誰もが知っているが、現代車 牙山工場社内下請業者の管理者からセクハラされ不当解雇までされた女性組合 員の状況を知る人は多くない。工場の前で1人デモをして、使用者側の用役に引 きだされて殴られながら闘争してきたのに、だ。

製造業だけでなく、建設現場で働く日雇い女性労働者、地下鉄清掃用役業者に 所属する女性労働者、流通部門協力業者に所属する女性労働者などの下請け、 用役、派遣... 名前は違っても、非正規職雇用関係、つまり雇用を口実にした 権力関係に置かれた女性労働者は性暴力の危険に露出しやすくて、その被害を そのまま担って生きている。

6年近い闘争、そして勝利事業場として記憶されるキリュン分会は、『女性』 『非正規職』の労働者が、いかに女性だという理由で雇用不安に苦しんでいる かを見せた。キム・ソヨン分会長の話では、本人のようにいつ結婚するかわか らない未婚女性だという理由で6か月、結婚していつ妊娠するかわからない新婚 女性は3か月単位で勤労契約を結んだという。

このような条件で未婚女性が結婚し、妊娠でもすればすぐ解約され、出産休暇 育児休職は到底望めないことは簡単に予測できる。政府がどれほど出産を奨励 しても、女性だという理由だけで雇用不安に苦しみ、またその理由で、出産や 育児の権利は絵に書いた餅でしかない。

非正規職、女性労働者の問題だ

しかしこのような女性労働者の現実を知る人は多くない。女性も大学に進学し て女性公務員、先生の割合が高まっているという宣伝に『やっと女性が楽に暮 せるようになった』と同調する組合員も多い。非正規職の70%が女性で、女性の 70%が非正規職という数値を知っている組合員も多くないが、こうした現実が労 働組合に何の実践課題も与えないまま、文字の中だけでぐるぐる回っている。

経済危機の時代に生計を『補助』するために労働する(女性に『補助』程度の賃 金しか与えないので結果的に生計を『補助』することになる)女性労働者がなぜ 低賃金、非正規職に追いやられているのか、したがって非正規職闘争の大多数 が女性だということ(私たちがキリュン、KEC、才能闘争事業場を『女性』労働 者と別に呼称しないこともあるが、こうした事業場で女性労働者たちがどんな 現実にあるのかは女性の目で分析し、女性労働者の要求として知らせなければ ならない)を知らせ、法でもなく、順応でもない労働組合、現場の力が答えだと いうことを知らせる作業を民主労総がしなければならない。

『立って働く労働者に椅子を』キャンペーン、『清掃/看病労働者に暖かいご飯 一食の権利を』キャンペーン、最低賃金闘争に先頭に立つ女性連盟、公共ソウ ル京畿支部清掃労働者の闘争は、女性労働者の劣悪な労働条件を暴露して社会 に世論を形成し、労働組合の力を見せる事例だ。労働者の中で一番低いところ で働く女性労働者の現実を変える闘争、女性労働者が剥奪された権利を勝ち取 る闘争を作っていかなければならない。

女性労働者が主人になる民主労総を作ろう

ストライキの間に、ちょっと家に帰り、休むどころか食事を作り、溜った洗濯 をして500日以上のストライキをしたホームプラスの非正規職女性組合員、解雇 されて復職闘争をしながら、夫の反対を恐れて家族に話もできず、家と座込場 を行き来して闘争した蔚山科学大清掃用役組合員、座込場を守りながら、二日 ずつ休暇を取ってキムチを漬け、休む日もなく闘争している国民体育振興公団 非正規職支部解雇者の話を聞いたことがあるだろうか。

経済危機の時代に家族の生存に必須の労働をしながら家事を疎かにしないのが 女性労働者の就職の条件になるのと同じように(女性が共稼ぎをしても家事労働 が分担されない現実からもわかるように)、女性労働者が自分と子供たちのため に労働者が主人になる世の中を作る闘争をしながら、少しも家事を欠かすこと ができず、その上、家族の反対に直面するのが女性組合員の現実だ。このよう な現実を変えるために、絶えず家族を説得しながら、家事をしながら、やっと 女性組合員たちは闘争している。病気の世話もして、子供も育てろと家族が責 任を転嫁する状況では妻、嫁、母である女性たちは労働組合活動にも制約を受 ける。

女性に転嫁される家事労働、ケア労働は社会が責任を取れという前からの要求 こそ、民主労総が解決する課題だ。こうした闘争を放棄すれば女性組合員一人 一人の決断を強要したり女性組合員を放棄する結果になる。最善を尽くして闘 争している女性労働者に自負心と誇りを与え、女性労働者闘争の意味を与える 過程を通じ、女性労働者が主人になる民主労総を作っていかなければならない。 ソウル女性組合員大会は、女性が民主労総の組合員として堂々と生きていくた めに、どんな闘争が必要なのか、知恵と力を集める場になるだろう。女性労働 者の力で、女性労働者が民主労総の主人になる闘争を展開しよう。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-12-08 09:21:03 / Last modified on 2010-12-08 09:21:17 Copyright: Default

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