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3月8日の「祭り」と「闘争」

[3・8 100周年]韓国での女性の日、記念するか戦うか

チェ・イニ記者 flyhigh@jinbo.net / 2008年03月04日14時49分

ほぼ全世界で記念されている国際女性デーは、1908年に米国女性繊維労働者が 参政権と作業環境改善を要求し、ラトガーズ・スクエアでデモをしたことから 始まった。今年で100年目になる。

韓国では1920年代後半に小規模な記念大会が開催されたが、日帝の弾圧で命脈 をつなぐことが難しかった。解放後の1946年に女性解放週間が宣言され、記念 式が復活したが、これも2年を越すことができずに中断された。李承晩、朴正煕、 全斗煥などの独裁政権の執権で公開の行事を行うことができなかった。

その後、1984年になると3・8国際女性デーを公開的に記念できるようになり、 翌1985年には韓国女性労働者会協議会、全国女性労組、民主労総など進歩・女 性団体が集まって第1回韓国女性大会を開いた。当時の大会のテーマは「民族、 民主、民衆とともにする女性運動」で、この女性大会は全国女性団体連合(女 連)の主催で今日も続いている。

これとは別に、1988年から女性労働者を中心に両性の平等と雇用安定を要求す る女性労働者大会が始まった。2000年から民主労総が「雇用平等と母性保護」、 「公共保育施設拡充と戸主制廃止」、「セクハラ根絶と労組内両性平等」、 「女性労働者を国会に」等のスローガンをかかげ、独自の女性労働者大会を開 催してきた。

今年は女連などの女性団体は「世界女性の日100年 3・8女性フェスティバル組 織委員会」という名で3・8女性デー記念行事を主管しており、民主労総は毎年 全国女性労働者大会以外のすべての行事をこの組織委員会とともに行っている。

このような主流(?)の行事に批判的な態度を持つ団体は、一方で少し違った要求 と日程で数年前から「3・8女性デー闘争企画団」を運営してきた。90年代後半 に大学生と左派団体が始めたこの闘争企画団は、主流女性団体が毎年女性の日 を「記念」して、大規模な祝賀イベントと文化祭、祭りとパレードなどをする ことに反対し、「女性の日は『闘争の日』にしなければならない」と主張して いる。

彼らは1908年の女性労働者の現実と、100年後の現在の女性労働者が、同じ抑圧 と差別を受けているという点に注目し、政府の政策がいかに女性労働者の搾取 を深めているのかを語る。これに「女性低賃金と非正規労働撤廃」、「'外注委 託化阻止と無期契約制・分離職群制反対」、「再生産労働の社会的責任強化」、 「女性の貧困と不安定労働を拡大するFTA反対」など、さらに具体的で直接的な 要求を提示して、非正規職女性労働者と共に行事を行う。

今年の3・8闘争企画団には、民主労総ソウル本部、金属労組キリュン電子分会、 ニューコア労組、イーランド一般労組、公共労組医療連帯介護人分会など非正 規職女性労働者が参加している。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2008-03-05 04:11:03 / Last modified on 2008-03-05 04:11:04 Copyright: Default

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