韓国:女性労働者のつらい労働の現実を聞く | |||||||
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「われわれはトイレに行く自由もありません」女性労働者のつらい労働の現実を聞く
カン・ジョンジュ(金属労組) 2013.03.08 15:01
トイレ、顧客、管理者... 女性労働者にこれらの単語はどんな意味であろうか。 3月5日午後4時、民主労総は105周年3.8女性大会で、保育教師、コールセンター 労働者、デパート販売労働者、療養保護者、清掃労働者など、女性労働者たち の現実を聞く「女性労働者キーワード トーク〈女性労働がつらい〉」を進めた。 日常的な単語に含まれた意味を語る女性労働者の話の中には、彼らの劣悪な労働 の現実と哀歓がそのままにじみ出ていた。 「近くて遠いあなた」、「20万ウォンを放棄しなければならない所」。女性労 働者たちが話すトイレの意味だ。保育教師のキム・ホヨン組合員は、退勤して 家に帰ってまずするのがトイレに行くことだという程働き、トイレに行くこと が難しい状況だと説明した。「教師1人が23人の子供を、一歳にもならない子供 は教師1人が5人世話しなければならない状況で、教師が席を外せばその瞬間に 事故がおきます。トイレも子供に合わされた空間なので、おとなの教師はちゃ んと使えません」。 「家に帰ればまずトイレに行きます」タサン・コールセンターの相談員で働くシム・ミョンスク組合員は「トイレは 20万ウォンを放棄しなければならない所」と話した。「われわれは電話を受け なければならないので、トイレに行くには電話機を休息にしてから行きます。 労組ができるまでは、トイレに行ってもいいかチーム長に尋ねなければなりま せんでした。それでチーム長が今何人行ったので、誰か戻ればトイレに行けと 時間を組みます。トイレに行って5分を越えるとチーム長が早く出てこい、なぜ 長くなっているのかと催促します」。 シム・ミョンスク組合員は「トイレに何度行ったのかチェックされるから、水 も飲まないで我慢して電話を受ける」とし「休息が長ければ個人評価に反映さ れ、すぐ賃金に打撃がくるので相談員は金と評価のために自分から自制する状 況」と付け加える。 ▲3月5日民主労総は105周年3.8女性大会で、保育教師、コールセンター労働者、デパート販売労働者、療養保護者、清掃労働者など女性労働者の現実を聞く『女性労働者キーワード トーク〈女性労働が痛い〉』を開いた。[出処:シン・ドンジュン] トイレ行くことも容易ではない彼女らの現実は『労働時間』の意味でも、その ままあらわれた。「サービス労働者にとって労働時間は総合病院です。12時間 ほとんど立ち続けて働き、広いデパートには顧客の休憩空間はあっても職員の 休憩空間はほとんどなく、運が良ければ椅子に座れます」。下肢静脈瘤、不妊、 声帯結節など各種の病気を抱えて暮らすというのがイ・ミスク労働者の説明だ。 女性労働者は文字通りつらい労働の生活を送っている。休み時間は彼女たちに 妥当ではないということだ。「24時間労働をします。いくら24時間でも睡眠は とらなければならないのに、休む所がないから廊下でもどこでも寝ます。会社 は10時間の休み時間与えるというが、勝手にどこかに行ったり、休むこともで きないのですから、何が休み時間でしょうか」。オ・セヨン療養保護士の話だ。 「清掃、洗濯、患者の世話まで、すべてのことをして家に帰ってもまた働くの で本当につらい」という吐露が続く。 休み時間なく働く『総合病院』境遇保育教師も同じだ。『休息ない感情労働の連続』、彼女らは昼休みも休めない。 子供に食事を食べさせると、教師は5分でご飯を食べなければならない。正当な 昼休みと休み時間を要求すれば、施設長は出て行って食べてこいというのだ。 だが代替教師がいない状況で、子供を放って一時間席を外すのは不可能な話だ。 「71万ウォンの賃金で清掃しに行ったのに、除草剤を撒いて枯れ葉を掃除し、 雪かきをする。10年こうして働いています。とても酷使させるのに班長に疲れ たと話せば、だめだと大声でののしられて……」。パク・キョンスン清掃労働 者にとって労働時間は、疲ればかりか人権まで放棄しなければならない時間だ。 主に『顧客』の相手をする女性労働者には、別の苦痛がある。イ・ミスク組合 員は「ギャグコンサートに出てくるチョン女史のように、無条件取り変えろと、 とんでもない要求をする顧客が多い」とし「サービス労働者なら無条件に『お 前たちは私が言うとおりにしろ』と乱暴に対する人がいる」と吐露した。イ組 合員は「結局、顧客は王というデパートのシステムが作った問題」と説明した。 ▲3月5日民主労総会議室で開かれた『女性労働者キーワード トーク〈女性労働が痛くて〉 に参加したソウル市タサン・コールセンターのある労働者が精神的なストレスに苦しむ現実を話している。[出処:シン・ドンジュン] コールセンターの相談員は、たちの悪い要求に苦しむ。悪口を言ったり夜遅く 酒に酔って電話をかける人もいる。「ソウル市の方針で、ソウル市への悪口を 言われれば、切らずに聞き続けろといいますよ。不当な電話も無条件に受けな ければならず、悪口を言っても切ることができず、相談員が悪口を皆聞かなけ ればなりません」。大学清掃労働者の顧客は学生だ。だがその学生が、清掃を している横でタバコの吸殻を捨て、唾を吐いて行くときは、まるで自分が透明 人間になったようだという悲しさを吐露した。 「無条件言われるとおりにしろ」労働者の一挙手一投足を監視し、人格的な待遇はせず無条件言われた通りに働 けと強要する管理者は、『見張り役、絶対権力者、必要ない存在』に選んだ。 韓国農水産食品流通公社コールセンターで働き、3月4日に解雇された女性労働 者は、管理者は責任を回避する人だと指摘した。この労働者は「悪口を言う客 の電話をとても聞いていられずに切ったところ、不親切だという理由で4度懲戒 して結局解雇された。不当に悪口を聞いた私が被害者なのに、派遣業者と流通 公社は互いに責任はないと言うだけだ」と状況を伝えた。 『子供』という単語に対する意見も分けあった。サービス労働者のイ・ミスク 組合員は「私にとって子供は隣りの子供」という女性労働者の現実を赤裸々に 見せた。「長時間労働をしているので、家に帰ると寝ている子供の姿しか見ら れません。たまに隣りの子供を見るとスクスク育っていると感じます。うちの 子を見るとちょうどそんな感じです」。シム・ミョンスク組合員も「コールセ ンターの相談員は子供が病気になっても管理者が会社にきてコール(相談電話) を受けて行けというので、子供一人で置いて会社に出てこなければならない場 合がある」とし「妊婦も診療に行くなら無給で時間を作って行かなければなら ない」と説明した。 キム・ホヨン保育教師は「私にとって子供とは鉄人競技の一つ」として「女性 がすべきな種目はとても多いが、仕事と家庭を両立するために女性たちは自分 のためのことを放棄しなければならない」と女性労働者の苦情を吐露した。 女性労働者が『トイレ、労働時間、顧客、管理者、子供』等のキーワードで、 現場の労働条件と苦情を話すたびに、あちこちから嘆きが溢れでた。共感する 困難にうなづいたり、想像より深刻な状況にため息が出た。つらい女性労働の 現実、〈キーワード トーク〉に参加した彼女たちすべてが、私たちの闘争で、 私たちの力で現実を変えて、本当に女性が幸せな世の中を作ろうと約束し、 この日のイベントを終えた。(提携=金属労働者) 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2013-03-09 14:21:32 / Last modified on 2013-03-09 14:21:33 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |