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溶鉱炉労災死亡...「長時間労働・安全管理不十分が原因」

20代労働者2人、溶鉱炉欠陥で死亡...ケスコの沈黙で真相究明遅延

ムン・ジュヒョン記者 2012.09.12 15:31

9月10日、全北道井邑にあるLSグループ系列会社『CASCO(ケスコ)』工場内の 『レードル』(溶鉱炉の溶けた鉄を運搬する機械)がひっくり返り、溶けた鉄が 20代の労働者二人を襲い、命を落とす事故が発生した。しかし事件発生から2日 目の11日現在、惨事の責任があるケスコは口を閉じており、事故の原因などに 対する疑惑が高まっている。

そして事故現場調査を始めた警察と労働部も、調査の結果が出なければ正確な 原因は把握できないという立場で、遺族は11日に現場を訪問した国立科学捜査 研究所が、捜査結果の発表には1か月程度かかるという知らせを聞いて悩んでいる。

▲井邑市北面3工団にあるケスコ(株)工場は現在堅く閉じられ、外部の出入が禁じられている。[出処:チャムソリ]

ケスコは溶鉱炉惨事が起きて2日目の11日の晩まで、警察と労働部など関係機関 を除き事件現場への出入を認めていない。11日にも使用者側の立場を聞くため に現場を訪れ、入場を要請したが、ケスコ側は拒否した。現在ケスコ管理理事 の電話は着信禁止になっており、ケスコのサイトにも接続できない。使用者側 の意見を聞く窓口は詰まっている状況だ。

こうした状況で、事故原因についてレードルの故障、使用者側の作業場内安全 管理の不十分の指摘が遺族や同僚労働者から出ている。

一部の遺族と同僚労働者によれば、事故がおきたレードルはケスコが最近導入 した新型で、事故前にあらかじめ異常の有無を確認するための水や溶けた鉄を 使った試験運営をしていなかった。レードルの安全性を検証せず、事故当時、 初めて溶けた鉄をのせて作動させ、事故がおきたと証言している。

続いて遺族は「事故現場では事故を十分に防ぐこともできた」とし「安全通路 もきちんと用意されていなかった」とし、機械の欠陥と使用者側の安全管理の 問題が今回の惨事の原因だと主張した。

労働部産業安全分野勤労監督官は、遺族や同僚の労働者が機械欠陥などを事故 原因と見ているという記者の質問に「警察はレードルの故障と作業場内の安全 管理問題に対する指摘があったので、この部分でも捜査している」とし、惨事 の原因に対する遺族側の意見を反映して捜査を行なっていると明らかにした。

井邑警察署も工場の関係者を呼んで調査し、作業班長がいない状況で事故がお きた事実を確認し、この部分の適切性を調査していると明らかにした。

民主労総全北本部法律支援センターのイ・ジャンウ所長は今回の事件について 「働いて作業場内で死亡事故が発生すれば、その責任は当然事業主にあって、 どんな方式であれ責任を負わなければならない」とし「労働者の死亡で衝撃が 大きい遺族に対し、労働部と警察も調査状況を話すことが必要だ」と指摘した。

一方、井邑警察署は惨事で犠牲になった労働者が日曜の特別勤務をはじめ、12 時間の二交代勤務をして事故に遭った点を根拠に、勤労基準法違反についても 捜査を行なっている。(記事提携=チャムソリ)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-09-12 23:35:42 / Last modified on 2012-09-12 23:35:43 Copyright: Default

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