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なぜ「労災隠し」をするのかと思ったら...大企業労災保険減免1兆以上

「労災隠し」の疑いの現代重工業をはじめ、サムスン、LGなどの大企業減免

ユン・ジヨン記者 2013.10.10 16:08

大企業が労災保険特例料率制度により、1年で1兆1376億ウォンもの保険料の減免を受けていることが分かった。このような恩恵により、企業が労災を隠して労災が多い作業を外注化する傾向も増加しており、対策が急がれる。

労災保険料率特例制度の個別実績料率制は、労災事故が起きた時に保険処理を すると翌年は保険料が上がり、保険処理をしなければ割引を受けるという形で 運営される。業種別に定められた料率で、3年間の保険給付支出により割引、 または割り増しが行われる。

殷秀美(ウン・スミ)民主党議員室によれば、労災保険特例料率制度により減免 される保険料の規模は一年で1兆1376億ウォンにのぼることが明らかになった。 割り増しになった金額を除く昨年の総減免額(1兆985億ウォン)は、2012年労災 保険料収入(5兆5124億ウォン)の21%に達する。

またこのうち20大企業の減免額は3460億ウォンにのぼることが明らかになった。 昨年の割引金額順位の1位はサムスンで、減免額が868億ウォンにのぼる。2位は 858億ウォン減免された現代と現代重工業で、LG(241億ウォン)とSK(233億ウォン) がその後に続いた。

特に現代重工業は労災隠しの疑惑だけでなく、危険な業務を下請労働者に転嫁 しし続けたことで、批判されてきた。2011年と2012年に現代重工業で発生した 3件の死亡事件はすべて下請企業で発生した。

また7月に金属労組現代重工業社内下請支会が現代重工業がある蔚山東区地域 10か所の整形外科を訪問調査して、現場情報提供を受けた結果、約106件の労災 隠しの疑惑を摘発した。だが現代重工業の場合、2008年には615億ウォンだった 保険料が昨年は305億ウォンと半分以上減った。

殷秀美議員は「料率特例制度の個別実績料率制度は、過大な割引規模に適用さ れ、社会保険の趣旨を揺さぶる水準になった」とし「何よりもこの制度が当初 の導入の趣旨だった労災予防の努力ではなく、労災隠しと危険な作業のアウト ソーシングの要因になっているのでないか疑われる」と批判した。

続いて殷議員は「大企業などの発注元は危険な作業をアウトソーシングして、 法的な責任も逃れ、経済的利益まで享受していることが確認された」として 「労災隠しと危険な作業のアウトソーシングの要因になっている個別実績料率 制度は、割引・割増幅を下げるなど、全面的に改編しなければならない」と 主張した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-10-11 02:14:31 / Last modified on 2013-10-11 02:14:32 Copyright: Default

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