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現代製鉄労働者の死亡、雇用労働部の性急な決定で議論

特別勤労監督中に3転炉の稼動を決定...「無理な工事の強要で12人が死亡」

チョン・ジェウン記者 2013.06.21 16:04

雇用労働部が現代製鉄の特別勤労監督を実施している6月20日午後、作業中止命令を解いて、21日に現代製鉄唐津工場の高炉1、2基の3転炉が再稼働を始めたことで議論が予想される。特別勤労監督が行なわれている状況で、雇用労働部が性急な決定をしたということだ。

雇用労働部の産業安全関連の関係者は「6月27日に特別勤労監督を終えて7月の 上旬か中旬頃、その結果が出る予定だ」とし「会社から作業改善の内容を雇用 労働部天安支庁で検討して、現場確認、専門家会議を経て、3転炉の稼動に問題 はないと判断した」と話した。

だが労働界と市民社会団体は反発している。現代製鉄企業殺人忠南対策委は 「雇用労働部が特別勤労監督を通じ、総合安全対策を講じるべき状況で、3転炉 の再稼働を許諾した」とし「現代製鉄の強引な運営の態度が続く限り安全事故 は続く。総合対策を講じて監督しない限り、他の作業工程でまた事故が発生する」 と憂慮した。

彼らは21日に声明書を出して「昨年9月以後、何と12人の非正規職労働者が死亡 するほど、現代製鉄唐津工場の脆弱な産業安全が指摘されてきた。その主な原因 として『無理な工期短縮』があげられている」とし「現代製鉄の強引な運営態度 が起こした惨事」と強調した。

現代製鉄の連続する労働災害による労働者の死亡事故は、現代製鉄が9月の高炉 3基完工目標で、協力業者の非正規職労働者に無理な工事を強要したことによるもの という指摘が高かった。

無理な工期短縮による工事の強行、きちんと安全管理されない工事現場、無視 にされる安全措置などにより必然的に事故が発生する構造だということだ。

最近、現代製鉄のアルゴンガス漏出で5人の非正規職労働者が窒息死した事故は、 高炉1、2基の3転炉補修工事に関係がある。また他の労働災害は高炉3基の建設 現場で発生した。関連工事で6人が労災で死亡し、1人が過労死した。

忠南対策委は「新しく建設されている高炉3基は工事期限が3か月以上短縮され て6人が死亡した。5人が窒息死した事故も当初は20日の作業期限を10日以内と 過度に短縮して、作業マニュアルもなかった点が明らかになった」と強調した。

それと共に彼らは「高炉3基の建設現場には労災事故が多く、労働者が勤労監督 を要求し続けたのに、雇用労働部は特別な対処をせず、今年の初めに現代製鉄 社内下請の労働者も特別勤労監督を要求したが、程度を下げて随時監督を実施 した」とし「雇用労働部のこれまでの行跡を見れば、安易な対処というよりも 幇助に近いという表現が正しい」と批判した。

一方現代製鉄は高炉1、2基に続いて新設中の高炉3基が完工すれば、年間400万 トン規模の粗鋼を生産し、世界10位圏の超大型製鉄所に浮上することを目標に 計画を推進している。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-06-22 22:56:10 / Last modified on 2013-06-22 22:56:11 Copyright: Default

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