韓国:サムスン半導体被害者ハン・ヘギョン、10年ぶりに労災認定 | |||||||
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サムスン半導体被害者ハン・ヘギョン、10年ぶりに労災認定公団、裁判所から8回目の「労災認定」、「遅くなったが認められてうれしい」
ユン・ジヨン記者 2019.06.05 16:25
サムスン半導体被害者、ハン・ヘギョン氏が10年経って勤労福祉公団から労災を認められた。 初めて労災を申請してから10年、脳腫瘍の判定を受けてから14年目だ。 サムスン電子LCD事業部で働いて脳腫瘍と診断されたハン氏は、 この10年間で8回の労災申請の末に労災が認められることになった。 ▲2017年5月19日、サムスン電子の李在鎔副会長裁判の日、サムスン職業病被害者ハン・ヘギョン氏。[出処:チャムセサン資料写真] 「半導体労働者の健康と人権守備隊パノルリム(以下パノルリム)」によれば、 ハン氏は5月30日に勤労福祉公団から労災認定の通知を受け取った。 ハン氏は2009年に最初の労災申請で不承認の通知を受け、 その後、法的な争いなど7回、いつも労災不認定の判定を受けた。 そして昨年10月16日、公団に労災を再申請し、 今年の4月29日にソウル業務上疾病判定委員会の審議会議で労災が認められた。 ソウル業務上疾病判定委員会は判定書で、 △申請人が約6年間の作業で 鉛、錫、フラックス、イソプロフィルアルコール(IPA)などの有害要因に露出した点、 △2002年以前の事業場調査が充分ではなかった点、 △満17歳の比較的若い年齢で有害要因に露出した点、 △業務遂行当時、保護装具の不着用および安全措置が不十分だったと判断される点、 △最近の脳腫瘍判例および判定委員会で承認された類似の疾病事例を考慮すると、 申請傷病と業務との相当の因果関係が認められるという点を上げて労災と認定した。 これまで公団と裁判所は、ハン氏の脳腫瘍発病が鉛と有機溶剤の影響があるかもしれないが、 露出の程度が高くないと主張してきた。 脳腫瘍発病の原因についての「医学的研究」が不足しているという点、 そして有害物質の危険性が充分ではないという点も不承認の理由にあげてきた。 パノルリムは今回の判定について 「(これまで)電子産業の多様な有害要因のうち、 フラックスや有機溶剤、電磁気場、交代勤務など有害要因については きちんと考慮されなかった。 だがこの10年間、電子産業労働者の職業病被害問題が表面化し、 これまで見過ごされていた有害物質の危険性が少しずつわかってきた」とし 「今は安全保健公団がホームページの資料で、 ハンダ付けの過程でフラックスが主要な有害要因であることを明示している」と説明した。 続いて「ハン・ヘギョンさんが体験した最初の申請過程の問題を一言で要約すれば、 当時の韓国社会はまだハン・ヘギョンさんの言葉を、 電子産業職業病被害者たちの言葉を聞く準備ができていなかった」と強調した。 サムスン半導体器興工場と温陽工場などで働いて脳腫瘍と判定された 7人の労働者たちは、ハン・ヘギョン氏より先に労災が認められたことがある。 ハン・ヘギョン氏は去る1996年、満17歳でサムスン電子器興工場に就職し、 LCD回路基板を作った。 そこで働いた5年9か月の間、ハン氏は鉛のソルダークリームとフラックス、 IPAなどの有害化学物質を取り扱っていた。 安全教育も保護装具もなく、12時間体面交代勤務をした。 勤務中に皮膚疾患と生理不順になり、入社3年で月経が止まった。 その後、2001年7月に退社したが4年後の2005年10月に突然倒れ、 その後に脳腫瘍と判定された。 手術の後後遺症で視覚、歩行、言語障害1級の判定を受けた。 今回の労災認定についてハン・ヘギョン氏は 「前は胸の中に何か石の塊りがあるようだったが、 今では労災認定を受けて少しは気が晴れた感じがする」とし 「今から職場で現場で働いて怪我をしたり病気になったりすれば、 機関は迅速に処理して私のような人がなくなればいい」と明らかにした。 ハン氏とともに10年間戦ってきたハン氏のお母さんキム・シニョ氏は 「遅くなったがヘギョンの労災が認められてとてもうれしい」とし 「勤労福祉公団はこれから私たちのように長い間、 不当な仕打ちを味わわないように、しっかり判定してほしい」と伝えた。 一方、パノルリムは10年目のハン・ヘギョン氏の労災認定を記念するために、 6月14日午後6時、征東のフランシスコ会館1階で 「ハン・ヘギョンの労災認定祝賀音楽会:あなたは花の香りがします」を開く予定だ。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2019-06-10 14:53:29 / Last modified on 2019-06-10 14:53:31 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |