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錦湖タイヤ労働者も『白血病』労災認定

作業場内ベンゼン露出...韓国タイヤ、起亜車に続いてまた労災承認

ユン・ジヨン記者 2012.01.12 19:13

錦湖タイヤ製造工場で17年間働き、『骨髄形成異常症候群』診断を受けた労働者 A氏の労災が認められた。

『骨髄形成異常症候群』は、白血病の前段階の疾患で貧血、血小板減少症、造血 機能の障害を示す疾患だ。

勤労福祉公団は1月12日、錦湖タイヤ曲城工場で加硫機運転員として働いていた 勤労者の『骨髄形成異常症候群』を労災と承認すると明らかにした。勤労者A氏 は17年間錦湖タイヤで働き、勤務期間中9〜10年間、加硫工程で働いた。この過 程で、1990年代末〜2000年代初めまでベンゼンを含むゴム有機溶剤を作業に使った。

勤労福祉公団は「作業場内でベンゼン露出があった点、発病時点から潜伏期が 10年ほどだった点、他の過去歴や家族歴がない点から見て業務との関連が高い と判断した」と説明した。

現行の業務上疾病認定基準は、有害放射線やベンゼンに露出する業務を遂行す る勤労者に骨髄形成異常症候群が発病すれば、業務上疾病と認めている。特に 今回の労災認定は、現在はベンゼンなど有害物質を使っていないが過去の作業 環境と有害物質露出などを考慮し、業務関連性を認めた事例だ。

金属労組のソン・サンヨン光州全南支部労働安全保健部長は「初めて労災が認 められたA氏と別の白血病被害者1人など、5人が集団労災申請をした」とし、 「今後も審議を通じ、労災が認められるだろう」と説明した。

続いてソン部長は「今回の労災認定は、タイヤの製造の過程で有害物質を取り 扱うなど、錦湖タイヤ内の作業環境が劣悪だという事実を証明した」とし、 「錦湖タイヤは今後、作業過程から有害物質を除去して、労働者が病気にかか らない現場を作るよう計画をたてていかなければならない」と強調した。

一方、昨年6月にも白血病診断を受けた韓国タイヤ社内下請労働者B氏に対し、 勤労福祉公団が労災を認めた。B氏は韓国タイヤ錦山工場で14年間働き、ハンソ ルというベンゼン含有有機溶剤を取り扱い、2010年に急性リンパ球性白血病と 診断を受けた。

また昨年8月にも起亜自動車で22年間塗装作業を続け、ベンゼンなどの発ガン物質 に露出し、白血病で死亡した労働者に勤労福祉公団が労災を承認した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-01-13 05:58:58 / Last modified on 2012-01-13 05:59:00 Copyright: Default

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