韓国:全国性労働者準備委インタビュー | |||||||
Menu
おしらせ
・レイバーフェスタ2024(12/25) ・レイバーネットTV(11/13) ・あるくラジオ(10/10) ・川柳班(11/22) ・ブッククラブ(10/12) ・シネクラブ(9/1) ・ねりまの会(10/12) ・フィールドワーク(足尾報告) ・三多摩レイバー映画祭 ・夏期合宿(8/24) ・レイバーネット動画 ●「太田昌国のコラム」第96回(2024/11/15) ●〔週刊 本の発見〕第368回(2024/11/21) ●「根津公子の都教委傍聴記」(2024/11/14) ●川柳「笑い茸」NO.157(2024/9/26) ●フランス発・グローバルニュース第14回(2024/10/20) ●「飛幡祐規 パリの窓から」第95回(2024/9/10) ●「美術館めぐり」第5回(2024/11/25) ★カンパのお願い ■メディア系サイト 原子力資料情報室・たんぽぽ舎・岩上チャンネル(IWJ)・福島事故緊急会議・OurPlanet-TV・経産省前テントひろば・フクロウFoEチャンネル・田中龍作ジャーナル・UPLAN動画・NO HATE TV・なにぬねノンちゃんねる・市民メディア放送局・ニュース打破配信プロジェクト・デモクラシータイムス・The Interschool Journal・湯本雅典HP・アリの一言・デモリサTV・ボトムアップCH・共同テーブル・反貧困ネットワーク・JAL青空チャンネル・川島進ch・独立言論フォーラム・ポリタスTV・choose life project・一月万冊・ArcTimes・ちきゅう座・総がかり行動・市民連合・NPA-TV・こばと通信
|
[インタビュー]全国性労働者準備委 「性労働者の主体的運動のために性売買特別法を廃棄せよ」 イコンマム記者 iliberty@jinbo.net 29日、全国性労働者準備委が公式発足のイベントを開いた。 昨年9月、性売買特別法の施行以後「生存権を保障しろ」と街に出た セックスワーカーたちがいた。 彼女たちをめぐり、女性団体、運動勢力の間にさまざまな論争が存在する。 被害女性支援を中心に活動してきた女性運動勢力は、「性売買は女性への暴力 であり、早期に根絶するために性売買特別法を改正、またはさらに強力に施行 しなければならない」という立場を明らかにしている。それに対して性売買女 性の動きを支援する女性運動勢力は、「性売買女性の主体的運動のために彼女 たちを性労働者と認定するべきだ。性売買特別法を廃棄して非犯罪化すべきだ」 という立場を明らかにしている。 女性運動勢力での論争は、性売買を労働と認定できるのかというものから、 性売買を根絶するための運動の方式はどのようなものであるべきかに至るまで、 多様な部分から構成されている。 チャムセサンはこうしたさまざまな論争を聞くために、全国性労働者準備委と、 「タシハムケセンター」とのインタビューを行った。 *29日蚕室体操競技場の前で行われた性労働者祭り* 以下は、全国性労働者準備委に記者が送ったインタビュー質問に対し、 書面で送られた回答全文だ。 *性売買女性をどう見るべきか、なぜ集まったのか?そして自らを労働者と規定することにどんな意味があるのか?* われわれは、ほとんどの人々と同じように自発的に働き、その賃金で生活する。 単に仕事の内容が性的サービス分野だというだけだ。 労働組合および労働関係調整法は、「労働者とは職業の種類を問わず、 賃金・給料、その他これに準ずる収入によって生活する者」と規定しているで はないか。 労働者は、社会的な汚名と烙印から脱し、雇主の資本家に対しては法的に対等 な立場に立てるという点で、堂々とした人間だ。 それで、われわれは自らを労働者と規定する。 *性売買女性が自らの声を出し始めたのは、性売買特別法以後と理解する。性売買特別法が裁定されて9か月を過ぎ、性売買特別法に対する評価はどうか?性売買特別法の廃棄を要求していると理解するが、実際に多くの人は、性売買特別法がこれまで表面に現れた性売買をなくすことに大きな寄与をしたと評価するとも言う。これに対してどう思うか?* 性売買特別法は絶対多数国民が実効性を認めない非民主的な悪法だ。それでも 国会で全員一致で通過した理由は、国会議員の階級性が民意とかけ離れている からだ。特に急進主義フェミニストの純潔イデオロギーに脅迫された結果だ。 性売買特別法はすでに失敗した。集結地から出た性労働者は、国内外の裏の 性売買市場で命賭けの生活をしている。この恐ろしい性売買特別法の下でも 生存が難しい女性が集結地に入ってくるのは何を意味するのか。性労働は、 貧益貧・富益富による社会構造の産物だ。 *性労働者準備委では性売買の非犯罪化を主張しているという。性売買を非犯罪化する意味は何か。非犯罪化の具体的な姿はどのようなものか?非犯罪化を主張するのは、性売買特別法をなくそうという主張で、それは合法化ということではないかとの提起があるが、これをどう思うか?* 性売買特別法は、当然、廃止されなければならない。これに対して非犯罪化を いう女性界権力は、激しい自分矛盾に陥っている。彼らの非犯罪化とは私たち 性労働者を性売買被害女性という名で、法の網により安全に保護するというこ とだ。しかし、われわれは被害女性ではなく、堂々と働く労働者だ。したがっ て、私たちを求める男性顧客を除く非犯罪化には同意できない。男性顧客には 刑罰を加えておいて、私たちだけが逃げ出すほど、性労働者は破廉恥な存在で はない。したがって私たちが言う非犯罪化とは、性売買を肯定も否定もしない ヨーロッパ式を意味する。合法化は、オランダやドイツ式だが、これは公娼と 私娼の間に階級ができて、短所がある。 *性売買は基本的に女性の性を商品化する資本主義そのものではないかといえる。そして家父長制の中で女性の性は全て認められることができず常に商品化され、暴力にさらされる。これが極大化したのが性売買として極端な形で現れているのではないかと思うが、性労働者準備委では性売買に対して基本的にどのような認識を持っているのか?* 資本主義と商品化の話は、正しくもあり、間違ってもいる。性労働は、古代エ ジプト神前売春のように歴史的に古い起源を持つ職業だ。単に新自由主義下で 崖に追いやられた女性が急増している。性の商品化はイメージの側面がさらに 恐ろしい。大資本は、放送局を中心とする芸能界に集中し、セックスのイメー ジを販売する。相対的に、集結地は零細な性産業人が集まっており、客もまた 性的に比較的貧しい人々だ。ジェンダー階級に劣らず、セクシュアリティ階級 を語るべきだ。私たち性労働者は、貧しい男性が裕福な女性が裕福な女性より さらに好感が持てるのが事実だ。集娼村方式は、暴力から最も安全なセックス ワークの方式だ。 *性売買女性を支援する多くのプログラムと団体がある。これらの団体の活動をどう思うか?根本的に性売買女性に必要なものは何か?* 性売買女性支援プログラムは、基本的に女性権力の飾りだ。女性団体はこれを 通じて、自分たち仕事を確保したに過ぎない。ある女性が性労働者になるまで には、我慢できない程の劣悪な経済環境、すなわち、家庭の生計や病魔、多額 の借金などが原因として作用している。女性権力がくれる37万ウォンの緊急生 計補助費と学院費は、現実的には何の役にも立たない。すでに試験地域で性労 働者がこれらを返却したケースもしばしば目撃されている。私たちの自活の問 題は、相当な期間が必要だ。性労働者の多数が実際に家長だ。脱性売買の問題 は、成人である私たち自身が判断して、解決することだ。政府は社会福祉次元 の支援をすれば良い。例えば私たちの両親と兄弟の生計を政府が支援するシス テムがあれば、性労働者はもっと自由に職業選択の機会が持てるだろう。 *性労働者は主体的に自身の生存権を語り、労働する権利を語る運動を作っていると思う。しかし事業主との関係に対し、多くの人が疑問を持っている。事実労働者の闘争で事業主、事業主は賃上げ闘争などで対立する関係だからだ。今後、事業主との関係をどのように作って行くのか?* 事業主は角を生やした人ではない。彼らもまた韓国社会構造から疎外され、押 しやられてきた人々がほとんどだ。きわめて一部の金を儲けた人たちは、すで にヤミの性売買に移動した。性労働者の質的・量的な成長は彼らにも心理的に 当分は負担になるだろう。しかし、それは中長期的に事業主が社会で認められ る立派な方法でもある。賃金交渉の問題はあまり大きな問題ではない。今は、 各地域別にすでに双方が互いに了解できる分配水準が決まっている。社会人が 思うより、私たちが働く現場では事業主よりもむしろセックスワーカーの地位 の方が高いと思っていい。 *今後の活動計画は?* 全国性労働者準備委は、既存の現場生存権闘争に多くの努力を傾けてきた。そ して、時間と経費などを節約しながら、もっと生産的な闘争のためにサイバー チームを設置した。オンオフラインを行き来する闘争を通じ、ジェンダー階級 に劣らず、セクシュアリティ階級を論じるほどの同志なら、いつでも連帯運動 を展開する。私たちセックスワーカーが女性として議論するフェミニズムは、 文化主義と社会主義の水準になるだろうと思う。われわれはソウル国際映画祭 や世界女性虐待会などへの参加により、性労働に関する多くの国際的思潮に接 している。勉強を続け、闘争すれば良い成果があるだろうと思う。最近の社会 進歩連帯の連帯闘争の呼応に大きく鼓舞されている。関心がある民主団体の 連帯を期待する。 2005年06月30日13時42分 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2005-07-01 00:35:47 / Last modified on 2005-09-05 05:15:31 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |