韓国:労働組合はなぜ交渉を公開してきたのか? | |||||||
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労働組合はなぜ交渉を公開してきたのか?[サムスンサービス取材後記(4)]非公開交渉とサムスンの労組認定
チョン・ジェウン記者 2014.07.08 00:38
サムスン電子サービス労使の非公開交渉はいつから始まったのだろうか? サムスン電子サービス労使賃金団体協議交渉は昨年9月に始まり、今年4月に決裂した。 金属労組と交渉権を委任された経済人総連は、京畿南部圏域のサムスンサービスセンターについての集中交渉で事態を解決しようとした。 先立って金属労組は、京畿、慶南、忠清などの全国地域支部別に経済人総連と交渉を続けていた。 労使交渉決裂後、サムスン電子サービス支会のヨム・ホソク梁山分会長が5月17日に遺体で発見され、 支会は19日に全面ストに突入した。 ソウル市瑞草洞のサムスン電子本館前での野宿座り込みも始まった。 一方、私的な葬儀手続きに対して警察通報を理由として警察機動隊が投入され、 遺体・骨壷奪取の論議がおき、サムスン介入の疑惑が強く提起された。 警察兵力の投入で葬儀が行われた後、 サムスン使用者側は交渉をしようと労組に信号を送ったようだ。 京畿南部側の集中交渉で事態解決に動いたチョ・ゴンジュン金属労組京畿支部教宣部長(当時労働側幹事)と経済人総連のファン・ヨンヨン労使対策2チーム長(当時使用者側幹事)は、 6月23日に「各協力社別の当事者交渉を原則とするものの、 効率的な交渉進行のために標本交渉で進める」という内容で合意書を作成した。 だが会社側が実務交渉の条件として、サムスン電子本館前から集会人員を抜くこと、 つまりヨム分会長の焼香所の撤去を労組に要求したことで問題になった。 金属労組は6月24日、内部会議(緊急中央執行委員会会議)を開いて状況を共有し、 最終的にサムスン電子本社前での全面スト野宿座り込みを続け、 25日に実務交渉を進めることに決める。 この時期に労組は、交渉の方式と交渉団の構成を悩んだと見られる。 交渉総括責任者については交渉委員を選任して交渉団を構成し、 チョ・ゴンジュン労働側交渉委員が使用者側と一対一の非公開実務交渉を進めることにする。 だが、いつ、どこで、誰と、どんな争点で、どのように交渉が行われるのか、 交渉内容の公開についてまでは悩みが拡張されなかったようだ。 サムスン電子サービスの実務交渉は、 6月29日の賃金団体協約(基準協約)締結調印式で終わった。 金属労組はサムスンで76年目に団体協約を締結したことの意味を強調しているようだ。 だが「民主労組の旗を立てたこと以外にはまだない。 サービス技師は相変らず苦しんでいる。 40日ほどの全面スト野宿座り込み闘争はつらいが、われわれはこれからも戦い続ける」というサムスンサービス支会組合員のインタビューは、 労組指導部の評価とは微妙な温度差がある。 別の組合員も「サムスン電子の前で野宿座り込みをすると、 会社は基本給120万ウォン、1件の手数料も基本70件から60件に下げた。 小さな成果だ。 一方では座り込みを続ければ、もう少し労組は成果をあげられたかも知れないとも思う」とし 「基準協約の締結は明らかな成果だ。 しかし全国の協力社の社長たちは、すでに締結した賃金団体協議を受け入れないようにしたという。 賃金団体協議を貫徹させる第2の戦いが必要なのは明らかな事実だ」と話した。 昨年7月に労組を結成した金属労組サムスンサービス支会の闘争は、 基準協約の締結で一段落した。 だが協力社の反発など、まだ完全な仕上げ局面ではないように見える。 金属労組の評価が必要だが、サムスンサービス支会の発足後に集中報道したメディア忠清は、 非公開交渉については相変らず「なぜ?」という質問が残る。 労働組合が公開交渉をする理由は、単なる透明性の確保や効率を理解しないからではない。 公開交渉により、組合員の関心と力が集まって争点が整理されるだけでなく、 この過程を通じて締結後の合意事項履行の責任を明確にできるためだ。 こうした面を金属労組が知らなかったとは思わない。 またメディア忠清の報道で交渉自体がふらつき、労組の要求が後退したという関係者の見方は事実なのか、 あるいは願望の対象を探しているのではないかを確認してほしい。 サムスンで労働組合が認められるという事実が労働組合運動の何よりも優先すると判断したのかどうかは金属労組と労組運動内部の自己評価の領域でもあるが、 メディア忠清が提起した「非公開交渉」の報道に関する問題、 「交渉に影響を及ぼした」という部分は、事実確認と公開の評価が必要だ。 特に、労組運動の内部で言論報道の自由を侵害する行為が確認されたためだ。 付記
チョン・ジェウン記者はメディア忠清の記者です。この記事はメディア忠清にも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。 サムスンサービス取材後記
翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2014-07-08 15:45:21 / Last modified on 2014-07-10 10:56:24 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |