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サムスン電子サービス、安全保健法違反21万件...労災隠しが深刻

労組、サムスン電子サービスと48のセンター長を「産安法および労災法」違反で告発

ユン・ジヨン記者 2014.03.25 14:49

サムスン電子サービスの48のセンターで合計21万件以上の産業安全保健法違反事例が摘発された。 労災隠しの事例も317件に達した。 全国106のセンターのうち48の(約45%)センターだけで調査が行われたため、全国的な産業安全保健法違反件数はさらに増える展望だ。

金属労組とサムスン電子サービス支会は3月25日午前、金属労組会議室で記者会見を行ってサムスン電子サービス現場安全点検実態調査の結果を発表した。 金属労組は1月15日から3月15日までの2か月間、全国48のセンターと、そこに所属する447人の労働者に対して問答調査と労働安全保健現場点検実態調査を行った。

サムスン電子サービス、何と21万件の安全保健法違反...労災隠しが深刻

実態調査の結果、48のセンターで産業安全保健法に違反している事例は21万2869件に達することが明らかになった。 48のセンターはすべて安全帽や安全靴、マスクなどの安全保護具を支給せず、月2時間の安全、保健教育時間は全く遵守されていなかった。

また産安法第41条によれば、事業主は化学物質の容器に警告を表示し、物質安全保健資料を事業場に掲示しなければならないが、そのような措置もなかった。 特に41のセンターで合計317件にのぼる労災隠しも発生した。

金属労組のユン・ジョンソン労働安全保健局長は 「産安法には勤労者が転落する危険がある場所には、危険を防ぐために事業主が必要な措置をしなければならないとなっているが、アパートの高層でエアコンの室外機を修理する労働者に何の措置も取らず、安全措置法に違反した」とし 「また、労働者たちは70〜90kgの家電製品を一人で移動すると筋骨格系疾患、腰と腕などを負傷するが、職業病危険措置を取らず、保健措置法に違反した」と説明した。

現在、サムスン電子サービスの労働者たちは、イソプロフィルアルコールなどの各種の洗浄剤とMK-R-134Aガス(フレオン+a)、イソブタン、鉛、R12、R22、プロパンガスなど、各種のガス、溶接棒などの化学物質と化学物質含有製品を取り扱っている。 だが現場ではこうした化学物質やガスなどが何の安全標識もなく積載されており、物質安全保健資料も置かれていなかった。

労働者たちが溶接や分解、洗浄、組み立て作業をするときに各種のヒュームやミスト、有害ガス、ホコリを吸入しているが、センター側は産安法に明示されている措置を取らず、安全装備も支給しなかった。 ユン・ジョンソン局長は「外勤技師は溶接ヒュームとガスに無防備に露出しながら冷蔵庫の修理溶接作業をしなければならず、内勤技師も換気設備や排気装置が全くない事業場ではんだ付け作業をしていた」と説明した。

サムスン電子サービスの1件単位の手数料制により、出張中に交通事故が頻繁に発生しており、産安法が規定する月2時間の定期安全保健教育を実施した事例もなかった。 何よりも事業主は、産安法10条により、労災が発生した時は災害発生原因などを記録、保存しなければならないが、災害発生の報告事例は何もなかった。 この過程で41のセンターで317件の労災隠しの事例が発見された。

労組、サムスン電子サービスと48のセンター長を「産安法および労災法」違反で告発

高揚センターで働くイ・イノ組合員は2012年、指靭帯破裂で手術を受けたが、労災処理はなされなかった。 イ氏は「エアコン室外機を修理しているとき、指の靭帯が切れて、大きな病院で手術をし、一週間程度入院した」とし 「面会に来たチーム長は労災になると言って、それだけを信じていたが、労災処理にはならず、実費程度が入金されただけだ。 労組ができる前には労災についてよく知らず、結局あきらめたが、最近、労組を通じて労災申請を進めている」と説明した。

顧客から暴行された場合、会社は顧客と職員の個人的な事故として片付けたりもする。 8年間、海雲台センターで携帯電話の修理内勤業務をしてきたシム・ギョンソプ組合員は 「2〜3年前にある顧客が携帯電話の液晶がこわれたと言って無償修理を要求した。 有償修理になるというと、怒って電話を投げた。 その電話が手首に合って怪我をした」とし 「このことをチーム長に報告すると、顧客から日当を受け取るなり、顧客と適当に処理しろといわれた」と明らかにした。

続いて「センターには換気装置がなく、窓も閉められた密閉空間だ。 技師がハンダ付けや洗浄修理をする時、薬品を使うが、それがどんなものなのかもよく知らなかった。 会社が出してくるものをそのまま使う」とし 「産安法や労災法について特に教育を受けたこともない」と声を高めた。

議政府センターのチェ・ホジョン組合員は 「エアコンの室外機を修理する時、安全バーをかける輪がない。 だからアングルにかけるがふらふらする。 アングルがないと、補助技師を連れて行って、腰のベルトを抑えさせたり、肩を抑えさせて、それに頼って修理作業をする」とし 「アパート15階未満は高層でもない。 センターに助けを要請すれば、スカイという作業機器がくるが、15階未満には来ない」と説明した。 また彼は「室外機を修理する時、溶接作業をするとガスを出さなければならない。 目の前でガスの排出状態を確認して、溶接でひどい煙を受けたりもする」と付け加えた。

記者会見に参加したパノルリムのイ・ジョンナン常任活動家は 「一部のセンターについての実態調査だけで21万件というとんでもない産安法違反の事例が発見されたのは深刻な問題だ。 21万件の違反は、結局何も守っていないということ」とし 「政府も勤労監督をすべきだが、何も着手しなかった。労働部の職務遺棄」と批判した。

金属労組とサムスン電子サービス支会は、今日から来週までサムスン電子サービス元請と合計48のセンター長を相手に地方雇用労働庁に告発状を提出する方針だ。

また労組は、△外勤作業時は危険な靴とネクタイの着用拒否 △法違反・不良安全保健の教育時に署名拒否 △墜落防止のない高所作業などの危険作業拒否 △非人間的な自己批判、反省文、対策書の提出要求拒絶 △災害発生時労災処理の 「サムスンA/S労働者健康権5大緊急行動」に突入し、産安法および労災法違反事業主の処罰の要求と、労働部の現場調査と特別管理監督要求闘争を続ける計画だ。

金属労組は記者会見文で 「金属労組はサムスン電子サービスと偽装請負業者の各サービスセンターを今日、全国的に労働部に告発状を提出する。 労働部は直ちに現場調査をして、違法事業主を強く処罰しなければならない」とし 「サムスン電子サービスはこれまでの法違反を認め、労働者の健康を度外視してきたことについて1万のサービス労働者の前に謝罪しなければならない」と声を高めた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-03-26 07:31:31 / Last modified on 2014-03-26 07:31:31 Copyright: Default

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