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サムスン電子の夜空に飛んだ風船「ピョリー・クリスマス!」

クリスマスイブ、サムスン電子本館前で「ピョリー・クリスマス」イベント

ユン・ジヨン記者 2013.12.24 23:38

2013年12月24日、サムスン電子サービスのチェ・ジョンボム烈士が55日目に磨石牡丹公園に埋められた。これでピョルちゃんにとってクリスマスイブは「お父さんを土に埋めた日」になった。ピョルちゃんのお母さんもクリスマスイブは「夫を送った日」として記憶することになった。

家族と暖かいぬくみを分けあうはずのクリスマスイブ、チェ・ジョンボム烈士 の妻のピョルちゃんお母さんが、また瑞草洞のサムスン電子本館前に行った。 酷寒の中で20余日、野宿座り込みを続けた場所だった。衝突や小競合いがあった その場所には、ピョルちゃんのために準備された静かな 「ピョリー・クリスマス(ピョルちゃんクリスマス)」イベントが行われた。

サムスン電子サービス支会チェ・ジョンボム烈士の問題を解決するために、 これまで一緒に戦ってきた支援団体と共に作った小さな舞台だった。午後7時、 世の中の愛と連帯のための祈祷会に続き、8時30分からは追慕と連帯の場が続いた。 共に怒り、温みを分けあった支援団体の約200人がピョリークリスマスに参加した。

一日中、チェ・ジョンボム烈士の葬儀で身も体も疲れたはずなのに、ピョルちゃんの お母さんは最後まで席を守った。夫を送った心境を聞くと「これまでとても つらかったが、今日はいつもより確実に気が焦った。何とも説明できないが、 変な気分だ」と口を開いた。

ピョルちゃんと一緒にきたかったのに、とても寒くなったので実家のお母さんに 預けてくるしかなかったと残念な気持ちも伝えた。クリスマスイブ、夫に言いたい 言葉を聞くと「良いところに行ってほしい。そしてまだ生きている人々が 耐えるべき多くの宿題、サムスンサービス支会がこれからうまくいくように、 天からいっぱい応援してほしい」と答えた。

これまで支援してきた団体にも「ここにいる方々は、みんなとても苦労しました。 私は『おつかれさま』という言葉を聞くと、とにかく申し訳なくなります。 深く感謝します。特に、まだやらなければならないことが多いサムスンサービス支会の 労働者たちを最後まで応援したいです」と伝えた。

これまで一緒に闘争をした支援団体は公演をして、手紙を渡し、詩を伝えた。 ピョルちゃんとピョルちゃんのお母さんに小さなクリスマスプレゼントも渡した。 サムスン労働者人権守備隊のチョ・ドンムン常任代表は、「今日、 チェ・ジョンボム烈士がいなくなり、ピョルちゃんとピョルちゃんのお母さんが 残った」とし、「もう二度とピョルちゃんのようにお父さんを見送ることが あってはならない。二度とサムスン電子サービスから烈士を出してはいけない」 と強調した。

サムスン電子サービス支会のウィ・ヨンイル支会長は「今日は、イエスが 疎外され貧しい人々に、まんべんなく愛を分けるためにこの土地に来た日だ。 その方の愛が私たちのような非正規職にも及ぶことを願う」とし 「人が尊重される社会、労働の価値が尊重される社会はとても当然なことだ。 しかし資本が支配する社会では、それはなされない」と声を高めた。

続いて「今日、チェ・ジョンボム烈士を見送ったが、烈士は私たちの横から 離れたわけではなく、永遠に私たちの胸の中にある」とし「優秀な人も、 そうではない人も、みんなが尊重される社会を作るために、 サムスン電子サービス支会も小さな力を補う」と伝えた。

イベントが終わる頃、参加者らは「ピョル愛している」、「労働解放」、 「労働者が尊重される世の中」等の希望を書いて空に飛ばした。200個ほどの 風船がクリスマスイブの夜空を埋め尽くした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-12-26 01:31:20 / Last modified on 2013-12-26 01:31:20 Copyright: Default

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