韓国:サムスン白血病交渉、パノルリムを排除した調停機構を交渉体制に | |||||||
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サムスン白血病交渉、パノルリムを排除した調停機構を交渉体制に7年間サムスンと戦ってきたパノルリム「われわれはこの交渉の招かれざる客ではない」
ユン・ジヨン記者 2014.10.08 20:19
サムスン職業病問題を解決するための交渉が「混乱」と「合意」の間で揺れ動いている。 パノルリム-家族対策委-サムスンの3者交渉で、 家対委とサムスンは「調停委員会」に合意したが、 調停委の構成に反対したパノルリムは結局交渉から退場した。 調停委構成を含み、調整委員長まで合意を終えた家対委とサムスンは、 パノルリムが調停委に反対しても調停委構成を完了させ、 交渉を続ける立場だ。 パノルリムは調停委を間に置いた交渉には参加しないと宣言した状況なので、 事実上、サムスン白血病交渉からパノルリムの声は排除される可能性が高まった。 ▲パノルリムは8日午後1時30分、交渉が開かれる建設会館のロビーで立場発表記者会見を行った。 サムスン白血病交渉、「パノルリム」を排除した「調停機構」に合意サムスンと家対委、パノルリムは10月8日午後2時、 論硯洞の建設会館で8次交渉を進めた。 2時間余りの交渉で、家対委とサムスンは調停委員会構成に最終的に合意し、 調整委員長としてキム・ジヒョン前大法官を選任することを決定した。 これまで調停委員会構成に反対していたパノルリムは 「調停委員会に関する議論には参加しない」と宣言し、 午後3時30分頃に交渉場から出た。 これまでサムスン白血病交渉では、謝罪-再発防止対策-補償の3つの議題が中心の争点だったが、 9月16日の交渉で家族対策委が「調停委員会」の構成を提案し、 争点は「調停委員会」に集まった。 パノルリムは当時の交渉で当事者との直接交渉を強調して調停委構成には合意しないという立場を明らかにした。 だが家対委とサムスンは、調停委員会の構成を素早く準備し、 20日ほどで調整委員長の選出までを終えた。 これまで3回の実務交渉で具体的な議論を進めてきた結果だ。 家対委は実務交渉で調整委員として5人の人物を推薦し、 そのうち1人のキム・ジヒョン前大法官を調整委員長に推薦した。 3次実務交渉で家対委の提案に確答しなかったサムスンは10月8日、 家対委の提案を受け入れることにした。 またサムスン側からも2人の人物を調整委員に推薦した。 調整委員長に選任されたキム前大法官は推薦された人物のうち2人を調整委員に選任することになる。 家対委とサムスンは今後、調整委員長との議論を通じ、 調停委の具体的な役割などを議論する予定だ。 3人で構成された調停委は、すぐ次の交渉から参加するものと見られる。 7年間サムスンと戦ってきたパノルリム「われわれはこの交渉の招かれざる客ではない」問題は3者交渉の過程でパノルリムとの合意が事実上、排除されたまま、 調停委員会が構成された点だ。 パノルリムはサムスン-家対委が行った3回の実務交渉からも排除されてきた。 現在、パノルリムは調停委の構成ではなく、当事者との直接交渉を要求している。 わざわざ調停委員会を構成しなくてもサムスンに意志さえあれば、 交渉を進められるという主張だ。 パノルリムはすでに昨年、サムスン側に謝罪-補償-再発防止対策の要求を提示した。 8日の交渉でもパノルリムは、要求に対するサムスン側の回答を要求したが、 交渉争点は調停委構成に傾き、これに反発したパノルリムは結局、交渉場から出た。 パノルリム交渉団のコンユ・ジョンオク幹事は 「サムスン側に6つの補償基準に関する議論を続けようといったところ、 サムスン交渉団は沈黙し、笑いさえした。 交渉内容はサムスンと家対委の調停委構成の議論が中心になり、 パノルリムは『三つの議題に関して議論する準備ができれば連絡しろ』と交渉場から出た」とし 「二回、交渉に戻れという連絡を受けたが、相変らず調停委構成の議論を続けていた。 パノルリムは調停委の構成に同意しないため、調停委構成の議論に参加する理由はない」と説明した。 続いて彼女は 「サムスンは交渉の初期に交渉主体の問題で文句をつけ、 交渉をすると言葉を変えた。 今度は調停委員会を構成すると言葉を変えた。 パノルリムの要求は検討もせず、調停委員会の後に隠れるという意図」とし 「われわれはサムスンが三つの議題を議論する準備ができるまで待つ。 パノルリムはこの交渉の招かれざる客ではない」と声を高めた。 イ・ジョンナン労務士も調停委員会の構成に関して 「調停機構の役割は、仲裁案、譲歩案、妥協案を出すこと」とし 「サムスンは調停委員会の後で職業病問題を簡単に解決しようとしている。 だが適当な所で終わらせる形では、決して職業病問題は解決できない」と批判した。 家対委-サムスン、次の交渉から調停委体制交渉に突入...パノルリムが排除されるかサムスンと家対委はパノルリムの交渉不参加に遺憾を示しつつ、 今後、調停委を構成した新しい枠組みで交渉を続ける立場を明確にした。 近い将来実務交渉を開き、調停委員会の構成と役割などを確定し、 次の交渉から調停委を中心とする議論を始める計画だ。 ▲交渉が終わった後、サムスン電子のペク・スヒョン専務が記者ブリーフィングを行った。 こうなると、調停委の構成に反対してきたパノルリムは、 すぐ次の交渉から参加するかどうかが不透明になる。 サムスンも次に交渉でパノルリム側に出席を要請するのかどうかを決めなかった。 サムスンはこれも調停委と議論をする計画なので、 事実上、交渉主体の問題から調停委の権限になった。 特に家対委が調停委員会の提案から委員長の選出、構成まで主導してきただけに、 サムスンは調停委員会活動による責任から逃れることになった。 サムスン電子のペク・スヒョン常務は交渉の直後、ブリーフィングをして 「調停委員会の構成は開始から最後まで家族が提案して主導した。 会社の意見は入らなかった」と数回強調した。 また調停委に反対するパノルリムと別途の交渉テーブルを構成する計画はない点を明らかにし、 パノルリムに調停委体制の交渉の枠組みに入るようにと強調した。 ペク・スヒョン常務は「調停委ではこれまでパノルリム、家対委の両方が要求していた謝罪-補償-予防について、すべての議論をしていく予定だ。 パノルリムも調停委体制に参加して一緒に問題を解いていかなければならない」と明らかにした。 家族対策委のソン・チャンホ氏も 「家族対策委の提案をサムスンが受け入れて調停委員会を構成することにした。 調整は仲裁とは違い、私たちの意見が多く含まれるだろう」とし 「(パノルリムにも)オープンしておく」と明らかにした。 ▲交渉の後、家族対策委が記者ブリーフィングを行った。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2014-10-09 21:10:58 / Last modified on 2014-10-09 21:10:58 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |