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サムスン労使交渉をふらつかせたメディア忠清?

[サムスンサービス取材後記(3)]もう根拠を明らかにできる時

チョン・ジェウン記者 2014.07.04 18:49

全国金属労組はサムスン電子サービス労使の賃金団体協約(基準協約)締結調印式 二日前の6月27日午後5時頃、 ソウル市瑞草洞サムスン電子社屋前の野宿座込場で、 交渉案が出てきたことについての組合員説明会を開いた。

直接、使用者側と交渉した金属労組京畿支部のチョ・ゴンジュン教宣部長は、 交渉案説明の前にまず 「某メディアが交渉案の全文を報道したため交渉がふらついた」とし 「サムスンサービス組合員のためのメディア」になれと強調した。 他のメディアが交渉案全文を報道しなかったとすれば、 チョ・ゴンジュン教宣部長が言及した「某メディア」はメディア忠清を示すと見られ、 この報道が交渉に悪影響を与えたと解釈される。

交渉内容公開、使用者側には了解を望むと言いながら...

メディア忠清は6月26日6時頃、会社の交渉案について 「金属労組支会の中央争議対策委で議論中」という内容で、この全文を報道した。 その後、取材源から支会関係者が「大騷ぎになっている」、 「ゴミメディア」といった激しい反応を見せているという言葉が伝えられた。 だが金属労組と支会の関係者の誰も、メディア忠清に公式にオフレコ要請はしなかった。 もちろん、報道の後にも記事に関して何の要請もなかった。

労組と会社側の交渉案の公開に関して不愉快な内心を表わす発言は、 6月18日午後、ソウル市瑞草洞のサムスン電子本社野宿座込場でもあった。 金属労組のユン・ウクトン事務局長は、組合員に労使双方の提示案を公開しながら 「交渉案などを公開したことで労組がいろいろ多くの困難を味わったようだ」とし 「サムスンは直接交渉をしていないが、交渉案などの交渉公開の影響が及んでいる」と話した。 続いて彼は「これについて抗議もあって、交渉自体も正常な交渉ではなく、 交渉内容を公開しなくてはならないので使用者側に了解してもらいたい」と話した。

実際にメディア忠清の報道が交渉をふらつかせたのだろうか? では金属労組とサムスン支会、烈士対策委員会はなぜエンバーゴや記事保留などの事前・事後措置をしなかったのか? 労組側はまるで外交秘密文書のように、労使交渉案が公開されたため交渉が混乱したと言うだけで、何の追加説明もまだない。

経済人総連、「交渉案の報道は交渉に影響しなかった」
公開が問題だったのか、交渉自体が混乱と再開の反復だったのか

非公開交渉関連の報道について、サムスンサービス協力社に交渉権を委任された経済人総連側の立場は違った。 経済人総連広報チームのチェ・ジョンジン氏は 「労使の非公開交渉の事実と交渉案の内容がメディアで報道されたことで交渉に問題が生じたか」というメディア忠清の質問に 「違う。全く問題なかった」と答えた。 記者が「言論報道により交渉が混乱したというが、報道が交渉に影響したのではないのか」と再度確認すると、 この関係者は「メディアの報道で交渉が深刻になったことはない」とし 「交渉そのものが混乱と再開を繰り返すなどの深刻な状況だった」と話した。

使用者側交渉団のナム・ヨンウ代表(経済人総連労使対策本部長)は、 労使ブラインド一対一の交渉について 「効率的な面で労使が選択した交渉方式」とし 「金属労組と経済人総連が一対一交渉をした」と話した。 元請の使用者性があらわれる 「サムスン電子やサムスンサービスではなく、 労組と経済人総連が会うのに非公開で交渉する必要があるのか」という記者の質問に彼は 「非公開交渉というより効率を考えた」と強調した。 だが「労組はブラインド交渉だと言っている」と質問すると、 彼は「非公開交渉は私が思うに適切な表現ではないようだ」とし、 むしろ「労組内部のコミュニケーションがきちんとできていないので (労組が)そう判断したのかもしれない」と答えた。

経済人総連と金属労組は非公開交渉について互いに違うことを言っている。 金属労組によれば、メディア忠清の交渉案公開も問題になるほどに徹底した秘密交渉だったというが、 経済人総連によれば一対一の交渉は交渉の効率のためでしかなく、 非公開であらわれたことは金属労組内部のコミュニケーションの問題だったと解釈されるためだ。

これに関連して、非公開交渉の取材過程で金属労組の一部の関係者は、 支会の争議対策委員会の会議などで交渉全般について決定し、 「組合員はみんな知っている」とし、問題にならないという立場を明らかにした。

しかし支会のある組合員は 「メディア忠清の報道でブラインド交渉が行われているという事実を知った」とし 「その前にはブラインド交渉が行われているということを知っている組合員はいなかった」と話した。 今回の労使交渉で、労働側と使用者側とに会った新政治民主連合乙支路委員会の関係者は 「非公開交渉の序盤に、金属労組の交渉関係者は知っていたが、組合員は知らなかった」とし 「この交渉を始めた時、どの程度まで知らせるのかという問題で非公開交渉が行われている事実を知る人が増えた。 序盤には組合員は100%知らなかった」と話した。

金属労組はメディア忠清が労使交渉を混乱させたという点について説明し釈明する責任がある。 非公開交渉について互いにくい違う話も明らかにしてほしい。 小さなインターネット・メディアにクツワをはめるために取材を妨害し、 交渉関連の責任を転嫁するのでないのであればだ。(記事提携=メディア忠清)

原文(チャムセサン)

サムスンサービス取材後記

  1. 交渉当事者も苦しさを吐露したサムスン非公開交渉
  2. なぜサムスンのタカ派が出した工作記事になったのか?
  3. サムスン労使交渉をふらつかせたメディア忠清?
  4. 労働組合はなぜ交渉を公開してきたのか?
  5. 労組・進歩陣営内の言論の自由のために

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-07-06 04:00:03 / Last modified on 2014-07-10 10:55:49 Copyright: Default

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