韓国:サムスン電子、「白血病公式立場発表」は小細工? | |||||||
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パノルリムの交渉を懈怠するサムスン電子、「白血病公式立場発表」は小細工?沈サンジョンが提案した「第3仲裁機構」構成、パノルリムと遺族協議の内容ではない
ユン・ジヨン記者 2014.04.14 14:38
サムスン電子が白血病などの職業病被害の議論に関し、近い将来、公式な立場を表明すると明らかにした。 この7年間、サムスン職業病議論が発生して以来、会社が公式な立場の表明に言及したのは今回が初めてだ。 一部の言論などは、サムスンの立場表明を契機としてサムスン職業病問題解決の突破口になるものと展望している。 だがこれまでサムスン電子がパノルリムや職業病被害者との交渉で不誠実な態度を見せてきただけに、前向きな問題解決が可能かどうかはまだわからない。 特にサムスンは沈(シム)サンジョン議員が提案した「第3仲介機構構成」の提案にも検討中だと言う。 だがこれは、これまで交渉の主体だったパノルリムや被害者遺族の合意を基礎に出されたものではなく、あるいはサムスンが「第3仲裁機構」の構成を口実として被害者やパノルリムとの交渉を懈怠する憂慮も存在する。 [出処:パノルリム] 沈サンジョンが提案した『第3仲介機構』構成、パノルリムおよび遺族協議内容ではない今回のサムスンの立場表明は、正義党の沈(シム)サンジョン議員の提案に対する一種の 「返信」の次元と見られる。 先立って正義党の沈(シム)サンジョン議員は4月9日、国会でパノルリムと記者会見を行い、サムスンが職業病問題に積極的に出てこなければ国会で 「サムスン電子半導体事業場職業病被害者および遺族の救済のための決議案」を採択すると明らかにした。 また沈議員は11日にサムスン側に提案書を送り、被害者への公式な謝罪と第3の仲裁機構の構成、職業病再発防止対策の樹立などを提案した。 その後、サムスン電子の金俊植(キム・ジュンシク)副社長は14日の記者懇談会で 「死亡した職員の家族とパノルリム、沈議員側で記者会見を行い、 サムスン電子の公式謝罪と第3の仲裁機関による補償案作りなどに関する提案をした」とし 「サムスン電子はこの提案を真剣に検討している。 早い内にサムスン電子経営陣がこの提案についての公式な立場を申し上げる」と明らかにした。 また金副社長は同日、沈サンジョン議員室にも同じ内容の文書で回答した。 沈サンジョン議員がサムスン側に提案した内容は、 △サムスン電子職業病被害者と家族に対する公式謝罪 △職業病被害者および家族との合意の下で公正かつ客観的な第3の仲裁機構の構成、仲裁機構が用意した適切な方案による補償 △第3の機関を通じた総合診断の実施および職業病再発防止対策樹立の3項目だ。 このうち「第3の仲裁機構構成」は、現在サムスン電子と交渉を行っているパノルリムと職業病被害者および家族との協議の下で出された内容ではない。 パノルリムの関係者は「われわれはその内容について知らなかった。 議員室がきちんと情報交換していない」とし 「第3の仲裁機構が交渉そのもののためのものではないと思う。 パノルリムでもこれを考慮していない」と説明した。 現在、サムスン電子とパノルリム、遺族の交渉は膠着状態に陥っている。 彼らは昨年1月以後、五回の実務交渉を経て、昨年12月18日に1次本交渉を行った。 だが本交渉でサムスン電子側がパノルリムを交渉当事者と認めず、交渉が膠着状態におちいった。 1次交渉以後はこれまで一回も交渉は開かれていない。 パノルリムは2月19日、記者会見で 「サムスン電子はパノルリムを交渉主体と認めて『公開謝罪、補償、再発防止対策』について真剣な議論を始めろ」と誠実交渉を要求した。 このような状況で「第3仲介機構」の構成の議論が始まると、サムスン電子側はパノルリム、遺族と行ってきた交渉を中断する名分になる。 仲裁機構の構成にもパノルリムを交渉主体にするかどうかで議論が再燃する余地もある。 パノルリムの関係者は「サムスン電子はパノルリムを交渉主体と認めず、交渉で提示すべき会社側の要求もまだ受け取っていない」とし 「ひとまず沈サンジョン議員が国会でサムスン白血病問題に関する決議案を発議したことで、国会で公論化されそうなので、サムスンも立場を発表したものと見られるが、これ以外に何か下心があるのかはよくわからない」と明らかにした。 続いて「私たちの交渉要求については言及せず、マスコミを通じて(立場を発表すると)明らかにするのも順序が間違っている」とし 「まだ立場発表の内容が出てこない状況なので、見守らなければならないだろう」と説明した。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2014-04-15 01:04:42 / Last modified on 2014-04-15 01:04:42 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |