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サムスン、白血病問題に謝罪はしたが...「被害者、パノルリムと直接対話を」

再び「第3の仲裁機構による補償」を要求、沈サンジョン議員も直接対話を要求

ユン・ジヨン記者 2014.05.14 12:00

サムスン電子がサムスン白血病などの職業病被害問題に関する公式な立場を発表した。 まず、サムスン電子側はこれまで白血病などの難病被害問題が疎かだったと公式に謝罪し、 第3の仲裁機構を設置して補償をすると明らかにした。

これまでサムスン職業病被害者とパノルリム側が要求してきた公式謝罪は実現した形だが、 再び当事者の間の直接交渉ではなく第3の仲裁機構を通じた補償についての議論を要求し、 パノルリムとの交渉を回避しようとしているのではないかという憂慮も提起されている。

正義党の沈(シム)サンジョン議員もこの日の記者会見で、 サムスンは被害者家族およびパノルリムとの直接対話をするべきだという点を強調した。

[出処:パノルリム]

サムスン「白血病」問題に謝罪はしたが...再び「第3の仲裁機構通した補償」を要求

サムスン電子の権五鉉(クォン・オヒョン)代表理事副会長は5月14日午前10時、 瑞草洞のサムスン電子本社で公式立場を発表し 「われわれの事業場で働いていた職員が白血病などの難病にかかって闘病しており、 彼らの一部は亡くなった」とし 「彼らと家族の痛みと困難について、私たちが疎かにした部分があった。 この問題を解決するべきだったのにそうではなかった点を苦しく思い、 この場を借りて心から謝罪を申し上げる」と公式に謝罪した。

だがサムスン電子側は最近、一度問題になった「第3の仲裁機構」の設置を提案し、 これを通じて補償問題を協議していくという立場を明らかにした。

権五鉉代表理事は 「4月9日の記者会見で提案した内容を前向きに受け入れ、 当事者と家族に適切な補償をするようにする」とし 「提案して下さったことにより、困難を経験された当事者、家族などと相談して、 公正で客観的な第3の仲裁機構を設置し、 仲裁機構で補償基準と対象などの必要な内容を決めればそれに従う」と強調した。

続いて「提案に参加して下さった家族の方々とパノルリム、沈サンジョン議員は、 この問題を協議するための具体的な意見を提示していただきたい」と要求した。

またサムスンは、専門性と独立性を持つ機関を通じ、半導体事業場の安全保健管理現況などの診断を実施して、 再発防止対策を立てる意思も明らかにした。 これと共に、サムスンが職業病被害者や遺族が勤労福祉公団に出した労災訴訟に補助参加の形式で関与してきたことも撤回すると明らかにした。

サムスン電子、5か月間被害当事者やパノルリムとの交渉に出ず
沈サンジョン議員も「被害者家族やパノルリムと直接対話しろ」と要求

だがサムスン職業病問題の解決に向けて動いてきたパノルリム側は 「第3の仲裁機構構成」に関して「不可」の立場を明らかにし続けてきた。 現在、サムスン側と被害当事者、パノルリム間の直接交渉が中断している状況だけに、 サムスンは誠実に当事者との交渉を行い、問題を解決すべきだという要求だ。

4月9日、沈サンジョン議員とパノルリムが記者会見で明らかにした「第3の仲裁機構を通した補償案」は、 パノルリムの同意で発表された内容ではなかった。 そのため記者会見の後、パノルリムは「内部的にはもちろん、 沈議員側とも一度も議論したことさえない」とし 「パノルリムの立場は明快だ。 サムスンは言論プレーを止め、誠実に交渉に臨め」という立場を明らかにした。

パノルリムの立場発表以後、沈サンジョン議員も 「第3の仲裁機構を通じた補償の言及が、当事者との協議を排除するのでないかという被害者家族の恐れに留意して、 誠実にパノルリムと協議して下さることをお願いする」と立場を旋回した。

だがサムスン電子はまた、被害当事者とパノルリム側が反対の立場を表明した「第3の仲裁機構構成」を持ち出して、 事実上、パノルリム側との交渉を回避しようとしているのではないかという問題提起が出てきている。

沈サンジョン議員も今日(5月14日)、サムスン電子の謝罪と立場発表の直後、 記者会見を行い「当事者間の直接対話」を再度強調した。 沈サンジョン議員はこの日の午前11時、国会正論館で記者会見を行い 「私はサムスン電子が被害者家族やパノルリムと直接対話を行い、 信頼を積み重ね、問題解決に向かうことが最も望ましいという点を何度も強調してきた」とし 「サムスン電子が謝罪とともに解決の意志を明らかにしたのだから、 被害者家族やパノルリムと誠実に協議して、早い内に問題が最終的に決着することを希望する」と釘をさした。

一方サムスン電子は昨年12月18日の1次本交渉を最後に、 被害当事者およびパノルリムとの交渉に出てこずにいる。 サムスン側がパノルリムを交渉当事者と認めず、交渉は膠着状態に陥り、 パノルリムは繰り返しサムスンの誠実交渉を要求している。 被害者の補償に関しても、パノルリムは本交渉一日前の12月17日、要求案をサムスンに伝えたが、 会社側はまだ何の回答もしていない。

パノルリム側は今日のサムスン電子の立場発表に関して、 内部での議論の後、午後4時に公式の立場を発表する計画だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-05-15 01:38:08 / Last modified on 2014-05-15 01:38:08 Copyright: Default

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