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ドイツ放送「サムスン元労働者、死と戦う」

ドイツ公営TVの時事番組がサムスン職業病問題を放送

チョン・ウニ記者 2012.08.16 20:20

ドイツの公営TV放送局、ZDF(Zweites Deutsches Fernsehen)の代表的な時事番組 の〈フロンタール21(Frontal21)〉が8月14日(現地時間)、サムスン電子職業病 問題を報道し、国際的な耳目が集まっている。

[出処:http://www.zdf.de]

『半導体労働者の健康と人権守備パノルリム』(パノルリム)の8月16日付の報道 資料によれば、〈フロンタール21〉の製作スタッフは、「サムスンは世界的に 人間性のある技術企業と宣伝している」が「サムスンの本拠地、韓国では、 元労働者たちが死と戦っている」と、サムスン職業病被害家族およびパノルリム の活動家、サムスン電子とのインタビューを紹介した。

インタビューには、サムスンで働いて脳腫瘍になり、闘病中のハン・ヘギョン 氏と、サムスン半導体工場で出会った夫を白血病で失ったチョン・エジョン氏 が出演し、サムスン工場作業環境の有害性を証言した。サムスン半導体で白血 病により娘を失い、労災認定で戦ってきたファン・サンギ氏のインタビューも 放送された。パノルリムの活動家、コンユ・ジョンオク氏は「被害者が望むのは、 金ではなく正義」だと強調した。

しかしサムスン被害者の証言に対し、サムスン電子健康研究所のキム・スグン 副所長は「ガンは一般的な病気」で「ベンゼンやホルムアルデヒドなどの発ガン 物質は半導体産業が始まった時に使われ始めたのではない」という会社の立場を 語った。

[出処:http://www.zdf.de/]

製作スタッフは、サムスンが使っている物質からベンゼンが検出されたという 研究結果と、白血病に対する法院の労災認定を紹介する一方、サムスンがエン バイロン(Environ)に委託して批判を揉み消そうとしているという事実も報道し、 タバコ会社に「間接喫煙は人体に無害だという免罪符」を引き出したエンバイ ロンの公正性に疑いを提起した。

製作スタッフは続いてこうした問題提起について「英語がうまくできなかった ので、エンバイロンを説得したり懐柔できなかった」というサムスン側の立場 を伝え「言語の問題がある世界の一流企業とは、被害者が侮辱感を感じる」と 評した。

また「製作スタッフは、サムスンは批判に慣れていない」、「労働組合も存在 しない」という事実を伝え、「会社の広報ビデオの中にはピカピカで清潔そうな 工場が出てくるだけ」と報道した。

ZDFはドイツの公営TV放送局で、Frontal 21はこの放送局の代表的な時事番組で、 2001年以来、社会正義、労働市場の現実、保健医療と年金や教育制度改革、 消費者権益、エネルギー政策と持続可能性、現代史などを素材に扱ってきた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-08-18 20:31:08 / Last modified on 2012-08-18 20:31:16 Copyright: Default

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