韓国:9号線民営化推進…公共性に逆行するソウル市 | |||||||
Menu
おしらせ
・レイバーフェスタ2024(12/25) ・レイバーネットTV(12/11) ・あるくラジオ(10/10) ・川柳班(フェスタ投句募集中) ・ブッククラブ(2025/1/11) ・シネクラブ(9/1) ・ねりまの会(10/12) ・フィールドワーク(足尾報告) ・三多摩レイバー映画祭 ・夏期合宿(8/24) ・レイバーネット動画 ●「太田昌国のコラム」第97回(2024/12/10) ●〔週刊 本の発見〕第370回(2024/12/12) ●「根津公子の都教委傍聴記」(2024/12/19) ●川柳「笑い茸」NO.158(2024/10/26) ●フランス発・グローバルニュース第14回(2024/10/20) ●「飛幡祐規 パリの窓から」第96回(2024/12/5) ●「美術館めぐり」第5回(2024/11/25) ★カンパのお願い ■メディア系サイト 原子力資料情報室・たんぽぽ舎・岩上チャンネル(IWJ)・福島事故緊急会議・OurPlanet-TV・経産省前テントひろば・フクロウFoEチャンネル・田中龍作ジャーナル・UPLAN動画・NO HATE TV・なにぬねノンちゃんねる・市民メディア放送局・ニュース打破配信プロジェクト・デモクラシータイムス・The Interschool Journal・湯本雅典HP・アリの一言・デモリサTV・ボトムアップCH・共同テーブル・反貧困ネットワーク・JAL青空チャンネル・川島進ch・独立言論フォーラム・ポリタスTV・choose life project・一月万冊・ArcTimes・ちきゅう座・総がかり行動・市民連合・NPA-TV・こばと通信
|
9号線民営化推進…公共性に逆行するソウル市労組「9号線民営化で『3年契約職』に転落」
キム・ハンジュ記者 2017.07.04 17:02
ソウル市が9号線の公営区間まで民営化にとりかかり、 労働、社会団体が反発している。 公共運輸労組ソウル地域本部、全国鉄道地下鉄労組協議会などの団体は7月4日午前、 ソウル市庁前で記者会見を行って 「競争と効率より安全」とし「ソウル交通公社がソウル市地下鉄9号線を運営しろ」と要求した。 先立ってソウル市は6月14日に9号線第2、第3段階の区間運営権を初めて公開入札し、委託運営すると公告した。 しかし労働組合はソウル市の方針は民営化のための手順であり、 フランスの民間資本が委託者に選ばれる可能性が高いと見ている。 労働組合は入札公告推進の中断と共に、ソウル交通公社が9号線を直接運営しろと要求している。 現在、9号線は第1、2、3段階区間にわかれている。 このうち第1段階はフランスの民間会社のソウル9号線運営(株)が、 第2、3段階はソウル交通公社の子会社であるソウル・メトロ9号線運営(株)が運営してきた。 第1段階は外国資本が運営する民営で、第2、3段階は公営というわけだ。 労働、市民、社会運動陣営は当初、地下鉄の安全と公共性の確保のために、 9号線をソウル交通公社で統合運営することを要求してきた。 しかしソウル市は今回、第2、3段階まで一方的に公開入札に転換したことで問題になっているのだ。 ソウル・メトロ9号線支部のキム・シムは支部長は記者会見で 「第1段階を運営する民間資本はすでに市民の足を引っ張って利益をあげている」とし 「ソウル交通公社は労働条件、市民の安全を威嚇する民営化に対抗し、 入札に応じなければならない」と要求した。 キム支部長はまた 「RATPは8億ウォンを9号線に投資して、2人が230億ウォンの配当を受け取った」とし 「しかし今回の第2、3段階の公開入札で外国資本はまた機会を得ることになった。 9号線の民営化で深刻な国富流出が続いており、外国資本は9号線の安全に再投資せず、 公共性の毀損が深刻だ」と指摘した。 労組は今回の入札に第1段階の建設を担当したフランスの民間資本パリ大衆交通公社(RATP)が すでに車両基地と列車などを保有しており、 今回の入札で選ばれる可能性が高いと見ている。 ▲ソウル・メトロ9号線支部キム・シムは支部長 民営化が作った「地獄鉄」記者会見の参加者は、 民営化によりこれまでに起きた問題も一つ一つ告発した。 労組によれば、9号線は少ない車両に乗客が集まる「地獄鉄」として有名だ。 労組は「地獄鉄」も民営化が作ったと主張する。 地下鉄1〜8号線が6〜8両編成であるのに比べ、9号線は4両編成だけで運行されるが、 9号線は費用の心配があるため地下鉄の車両数を増やさないという。 労働組合組合員のA氏は 「利益が最優先の民間資本は、客が押しつぶされても気を遣わない」とし 「労組の提起で今年末までに急行の車両を6両に増やすことにしたが、 会社はこれさえ遅らせようとしている。 また9号線だけに職員宿舎がなく、機関士は午前1時に退勤して午前4時に出勤する時も休む所がない。 こうしたことが民営化過程の一環」と訴えた。 9号線の機関士の離職率は56%に達する。 また、労働者たちは「3年契約職」になる境遇に置かれ、雇用不安を訴えている。 公募運営権が3年契約だからだ。 公開入札までは、労働者たちは契約が更新されるという。 経営成果評価で60点未満が付けられると事業公募になるが、 ソウル・メトロ9号線(株)は80点を受けているからだ。 先月入社した労働者のB氏(20代)は 「入社するとすぐ3年契約職に転落することになった」とし 「3月の採用時には入札計画がなかったが、こんなことになって虚しい。 20代の私よりも、一緒に入社した4〜50代の同僚の雇用不安はさらに深刻だ」と訴えた。 また、フランス労総(CGT)も先月 「ソウル9号線の民営化計画に反対する」とし 「新しい統合ソウル交通公社は安全に責任を取る地下鉄労働者の労働条件を保障し、 良質な交通サービスのために9号線を直接運営しなければならない。 われわれは韓国の交通労働者と彼らの労働組合である全国公共運輸労組と連帯する」という声明を発表した。 一方、労組は7月5日から 青瓦台、国会、ソウル市庁前で9号線民営化反対1人デモを進める計画だ。 この日の記者会見には公共運輸労組、安全社会市民ネットワーク、 地下鉄非正規職死亡災害解決と安全社会のための市民対策委などが参加した。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2017-07-07 02:23:07 / Last modified on 2017-07-07 02:23:07 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |