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私有化に対抗する『社会公共研究所』設立

公共運輸連盟出資の独立財団法人として発足、設立記念討論会も開催

イ・コンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2008年08月20日11時58分

李明博政権の公企業民営化政策が速度を速めているなかで、これに対抗する多様 な談論を形成する『社会公共研究所』が設立された。

社会公共研究所は公共部門労働組合が集まる公共運輸連盟が出資、独立財団法 人として作られた研究所だ。これに対して社会公共研究所は「今まで労働運動 は労働現場の議題を中心に取り扱ってきたが、社会公共研究所はこれとともに 韓国社会の進歩的な発展に要求される社会的議題を本格的に扱う」とし、「こ れは労働運動の内部省察と革新の努力の一つだ」と明らかにした。

社会公共研究所の主な研究主題は、△公共部門の社会的役割を評価する社会公共 会計開発、△国家財政の公共性強化方案、△非正規職労働者のための社会福祉代 案開発、△公企業私有化批判および代案、△海外私有化事例研究、△エネルギー産 業の持続可能な発展方案だ。

社会公共研究所は韓神大経営学科のキム・サンゴン教授が理事長、高麗大経営 学科のカン・スドル教授が所長、オ・ゴノ前民主労働党政策専門委員が研究室 長を担当し、7人の研究委員が活動することになる。

社会公共研究所は今日(8月20日)午後3時から公共労組の大会議室では『労働組 合の社会公共性運動、道を聞く』という題名で設立記念討論会も開く。

問題提起をするキム・ソング韓神大教授はあらかじめ公開された提案発表文で 「現段階新自由主義市場絶対主義は現代資本主義の危機の表現」と診断して、 「この克服のためには社会化が必要だ」と明らかにした。キム・ソング教授は 「現在は社会公共性運動が公共部門改革に限定され、市場経済部門を容認する 限界を持つ」とし、以後の社会公共性運動の戦略的方向として『社会化』を提 示した。

またもう一人の発表者のオ・ゴノ社会公共研究所研究室長はキム・ソング教授 の『社会化論』の限界を指摘し、「すでに社会主義実験の失敗で社会化に対す る歴史的外傷が存在する状況で、『演繹的方式』の急進代案は大衆に通じない」 と主張する。オ・ゴノ研究室長は「新自由主義市場万能主義に対抗する社会運 動は、市場利益論理を抜け出す医療、エネルギー、住居、情報などの社会公共 領域から脱市場代案を作っていかなければならない」とし、『帰納的』方式と しての社会公共性運動を提示する。

討論にはイ・ビョンチョン参与社会研究所所長、キム・ソンヒ韓国非正規労働 センター所長、ハ・スンチャン市民社会団体連帯会議運営委員長、ヒョン・ジョ ンヒ公共労組副委員長が出る。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2008-08-23 22:16:20 / Last modified on 2008-08-23 22:16:20 Copyright: Default

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