政府、仁川空港民営化を押し通すか

［2012国政監査］ 2013年予算案に『仁川空港売却代金』含む

政府は国会と世論の反対にもかかわらず、また仁川空港民営化を押し通す兆し だ。その上、明らかな基準なく毎年、仁川空港の株式売却代金の算定規模を縮 小しており、政府が仁川空港を低評価して安値で売却しようとしているという 指摘が続いている。

［出処:韓国空港公社］

実際に政府は、毎年の予算案に仁川空港株式売却代金を編成してきた。そのた め国会は昨年の国政監査で『株式売却を便法による推進が再発しないようにし ろ』と是正措置を下し、政府が予算案に含む2012年の仁川空港株式売却代金4千 300億ウォンを全額削減した。

だが企画財政部が発表した2013年の予算案には仁川空港と産業銀行、企業銀行 などの公企業の株式売却代金を含む8兆1千億ウォンの税外収入確保の計画がま た含まれている。このうち仁川空港の株式売却代金は約4431億ウォンだ。

国会国土海洋委所属の金寛永(キム・グァニョン)民主統合党議員は10月16日、 国政監査の前に「政府が国会を無視してまだ仁川空港民営化を進めている」と 批判した。

金議員は「昨年の国政監査で是正措置があったのに、また政府税外収入に編成 して処理しようと無理を強いている」とし「国民の大多数が反対しているのに 無理に民営化を進める政府と仁川空港の態度は納得できない」と声を高めた。

仁川空港公社は国政監査で来年の税外収入の反映に関し「政府が編成したこと で、公社には該当事項がない」と明らかにした。だが仁川空港売却推進の理由 については「仁川空港の競争力向上のための投資財源の用意と民間経営技法の 導入および海外専門空港運営会社との戦略的提携で、経営の透明性、効率性を 向上させ、国際競争力を強化するなど、跳躍のための転機の用意が必要だ」と 民営化推進の意志を表わしている。

民主統合党のユン・フドク議員によれば、仁川空港は毎年黒字成長しているが、 政府は売却代金を低評価し続けていることが明らかになった。

先立って政府は2010年の予算案に仁川空港株式売却代金として5909億ウォンを 編成した。ユン議員は「仁川空港の帳簿上の純資産価値は4兆1千億ウォンだが、 公示価を反映した純資産価値の約7兆1千億ウォンを反映させると、当時でも 安値売却だという指摘があった」と説明した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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