KTX民営化反対署名、1か月で20万

「与党は支持するが、KTXや公共部門の民営化には反対する」

KTX民営化を阻止するための署名運動が急速に広がっている。鉄道労組は2月 13日、ホームページで1月中旬から全国の主要な駅で始まった署名運動に 20万余人が参加したと発表した。

署名を始めたファン・フンジュ鉄道労組竜山機関車乗務支部長は「多くの市民 が参加して驚いている。列になって署名する時もある。署名運動が広く知られ、 今まで20万人が参加したが、これからもっと早く100万署名を突破するだろう」 と期待を示した。

署名に参加した市民の年齢層について、ファン・フンジュ支部長は「50〜60代 の年配の方は保守的で署名に参加しないと思っていたが、年配の方も意外に多 い」とし、署名参加人員が年齢や性別とは無関係に増えていると話した。

署名に参加した60代の女性は「鉄道を民間が運営するのはなぜか不安だ。政府 が運営すれば、安全に責任を持って運営できる」としKTX民営化反対署名に参加 した理由を説明した。

また「政府で国のものを売り払ってしまえば外国に売るのも簡単ではないか。 政府が運営すれば公務員も多くなり、雇用もよくなるから良いだろう。今与党 を支持しているが、KTXや公共部門の民営化には反対」と立場を明らかにした。

署名に参加した別の30代の男性(IT業)は、「KTの民営化による通信費値上げや 米国の医療民営化を見れば、生活の質を落とす結果になると思う。国家の役割 は、資本の側だけに味方するのではなく、仲裁をすること」と話した。

また「KTXが民営化されればそこから突破され、医療保険などは手がつけられな くなる。家族と子供のためにKTX民営化を防がなければならないと思う」と立場 を明らかにした。

国土部は昨年末に水西発KTX民営化計画を公開し、今年の上半期に事業者を選ぶ と発表したが、入札参加要請書(RFP)の発送は4月総選挙以後に延期している。

これに対してファン・フンジュ支部長は「国土部でKTX民営化の進行を総選挙の 後に延ばしたが、密かに進めているという。鉄道労組では、3月末の定期代議員 大会で今後の闘争計画が提出されるだろう」と話した。

署名運動は100万人の署名を集め、国土部と各政党の候補者に提出する予定だ。 ファン・フンジュ支部長は「組合員教育を続けている。これから組合員と共に 市民に民営化反対を知らせ、闘争の方向をつかんでいく」と今後の計画を述べた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可（ 仮訳 ）に従います。