本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:2011路上で死んだ野宿者追慕祭
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1324663875647St...
Status: published
View


「貧困の相続、連帯の力で断ち切れ」

2011路上で死んだ野宿者追慕祭...ソウル駅強制退去措置撤回を要求

ホン・クォンホ記者 2011.12.23 10:05

▲2011路上で死んだ野宿者追慕祭が22日午後7時、ソウル駅広場で80人ほどの参加で開かれた。

2001年から毎年冬至の日に行われる『路上で死んだ野宿者追慕祭』が12月22日 午後7時、ソウル駅広場で80人ほどが参加した中で開かれた。

今年の追慕祭では、ソウル駅が8月22日から施行している午前1時30分から4時 30分までの駅舎内野宿者退去措置に対し、公共の駅からの野宿者退去措置撤回 と脱野宿のための実質的な対策用意を要求する声が高かった。

この日の追慕祭で、人権運動サランバンのチョンノク常任活動家は「12月13日、 朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長との懇談会で、ソウル駅野宿者強制退去 措置についてソウル市が積極的に介入するよう要求したが、ソウル市の所管で はないため難しいという答弁を聞いた」とし「また、ソウル駅野宿者の実態を 調べた人権委も、具体的な被害事例がないとし、勧告を先送りしている実情」と 伝えた。

チョンノク常任活動家は「だがこの寒い中、ソウル駅前で数時間立っているだ けでも、強制退去措置をすべきではない理由をあえて言葉で表現するまでもなく、 全身でわかるだろう」とし「結局ホームレス当事者と人権団体が力を合わせて 戦うしかない」と強調した。

ホームレス行動のイ・ドンヒョン執行委員長は「ソウル駅の問題は、野宿者が 多いということではなく、野宿を始めた人々が集まる所なのに、現場支援体系 が不十分だということ」とし「例えばソウル市が提供する雇用の月給はたった 38万5千ウォンで、その金を受け取ればドヤや考試院に行かなければならないと いう条件がある。事実上その仕事で社会に復帰しろと言うのはギャグだ」と 皮肉った。

▲献花と焼香のために用意された焼香所。

進歩新党ソウル市党のキム・イルン委員長は「野宿者は外国為替危機などによ る暴力的な整理解雇、巨大資本との競争で追い出された小商工人、再開発に追 い出された撤去民など、社会的な理由で作られている。個人が怠けているから 野宿者になるのではない」とし「それでも適切な社会的支援がなく、野宿者が 道路で死んでいくのは明白な社会的他殺」と糾弾した。

貧困社会連帯のチェ・イェリュン事務局長は「朴元淳市長が弔問した野宿者の ホン某氏は、火田民の息子として生まれ、中学校教育も受けられずに中華料理 店、縫製工場などで働いて、社長から賃金を脅し取られ、借金をして野宿者に なり、結局地下鉄の駅トイレで命を終えた」とし「また受給者の子供たちは、 働くと扶養義務制により父母の生活保護が削られたり受給権が剥奪されるのを 恐れて働けない」と説明した。

チェ事務局長は「こうしたうんざりするような貧困が相続されるのが国民所得 3万ドルを目の前にした大韓民国の現実」とし「これからホームレス当事者だけ でなく、貧困の危険に直面した人すべてが連帯の力でこうした現実を変えてい かなければならない」と強調した。

続いて参加者は遺影を持って道路で死んだ野宿者を追慕し、ソウル駅の周辺を デモ行進した後、駅の中に入り強制退去措置の撤回を要求してこの日の追慕祭 を終えた。

またこの日の追慕祭では、聖フランシス大学野宿者人文学過程風物グループ 『たたく』、イ・サムファン舞踊家、労働歌手パク・チュン氏の追慕公演が続 き、道路で死んでいった野宿者の霊を慰労した。

一方、2011路上で死んだ野宿者追慕祭共同企画団は、事前行事として午後4時か らソウル駅広場でソウル駅強制退去123日および今年死亡したホームレス人の 生涯の記録を展示した。(記事提携=ビーマイナー)

▲追慕祭の開始を知らせた聖フランシス大学野宿者人文学過程'たたく'風物グループの追慕公演.

▲ソウル駅舎中で野宿者らの霊を慰労する参加者.

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-12-24 03:11:15 / Last modified on 2011-12-24 03:11:16 Copyright: Default

関連記事キーワード



このフォルダのファイル一覧上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について