「セヌリ党が親孝行政党? 与えて奪う不孝政党だ!」

セヌリ党横断幕に「コメント横断幕」で応戦

［出処:ビーマイナー］

［出処:ビーマイナー］

「基礎年金7月25日に初支給! 親孝行政党セヌリ党」

ソウル独立門前の交差点にかけられたセヌリ党の横断幕の文句だ。 朴槿恵(パク・クネ)大統領が公約で掲げたように、 既存の基礎老齢年金を「基礎年金」に拡大し、支給額を最高20万ウォンまで上げる政策が施行されたことを広報する横断幕だ。 ソウル市西大門区と恩坪区の一帯にはこのように「セヌリ党=親孝行政党」と宣伝する横断幕があちこちにかけられているという。

では、こうした横断幕の文句にすべての老人が同意するだろうか? そうではないということを貧困老人基礎年金連帯(以下 老人連帯)所属会員10余人が直接パフォーマンスで見せてきた。

彼らは9月3日午前11時、独立門前の交差点にかけられたセヌリ党の横断幕の真下に 「コメント」を付けた。

「基礎受給8月20日初の強奪! 『与えて奪う党』
20万ウォンを与えるとは言ったが、奪わないとは言いませんでした。不孝政党セ○リ党」

基礎年金は毎月25日に支給され、最低生計費以下の所得で暮らす貧しい人々に支給される生活保護は毎月20日に支給される。 しかし7月に支給された基礎年金のために8月の生活保護が削減支給された。

老人連帯の会員は「コメント横断幕」でこれを直接風刺し、 セヌリ党の横断幕に「指差し」をするパフォーマンスもした。

現行の国民基礎生活保障法施行令では、 基礎年金受領額も生計給与額を定める基準の所得認定額に含まれ、 実際に受領する生計給付は基礎年金を受けただけに削減される。 結局、政府は基礎年金を「与えて奪う」格好になるのだ。

2014年現在、約134万人に達する基礎生活受給者のうち65歳以上の老人で基礎年金を受ける対象は、 約40万人に達する。 全受給者の30%に達する数値だ。

老人連帯側はこれまで 「一番苦しい境遇にある受給者老人40万人を基礎年金恩恵から排除するのは常識的に容認しにくい」と 批判的な立場を見せてきた。

そのため老人連帯側は 「これほど多くの老人を排除する基礎年金制度の問題を糊塗するセヌリ党側の横断幕を黙って見ていられず、 こうしたパフォーマンスをすることにした」とし 「秋夕を控えてこのパフォーマンスの写真を広く知らせ、 一番貧しい老人だけを排除する基礎年金制度を必ず変えさせる」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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