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SSMに続いて大型ショッピングモール、生計型のりまき露天商も追い出す

露店労働連帯「大型ショッピングモールは露店弾圧を中断しろ」

チョン・ヨンギル修習記者 2011.11.15 16:30

「体が悪く、こうして暮らすことがいけないのですか。のりまきを売って暮ら してはいけないのですか」

ソウル市九老の新道林駅1番出口の前。キム・オンナン氏は朝6時30分から毎日 3時間、2年間のりまきを売ってきた。早朝に彼女が作るのりまきは、早い出勤 時間に合わせて朝食を抜いて出てきた人の腹をしっかり満たした。彼女は胃ガン で胃の手術を受けた後、からだが楽ではなく、朝にのりまきを販売して生計を 立ててきた。だが先日、唯一の生計手段を大型ショッピングモールが防いだ。

彼女は「午後7時ぐらいに眠り、2時からのりまきを作り始めて250本程作る。 手術の後、あまりたくさん食べられず、体調が良くない。健康なら露店を していなかったただろうが、それでもこうして売って暮らしてきた」と話した。

11月15日午前11時、新道林駅1番出口広場で露店労働連帯は、大型ショッピング モールを糾弾する記者会見を行った。

9月に新道林駅前に『Dキューブシティ』という大型ショッピングモールができ、 新道林駅1番出口の前は広場に変わった。ショッピングモールができても、キム・ オンナン氏は毎朝のりまきを売ってきた。だが10月20日、ショッピングモールの 警備職員が商売を防ぎ始めた。広場は九老区庁の所有地で、ショッピングモールが 管理しており、広場内の不法行為を摘発するという理由だった。10月24日には キム・オンナン氏の支援に乗り出した近隣露天商人と警備職員が衝突し、 7人の露天商人が連行された。

キム・オンナン氏は「ショッピングモール職員だと言って、私たちの土地だから 出て行け、不法だから出て行けといった。ショッピングモールができても、 しばらくは制止がなかった。ある日グループ会長がのりまき売るのを見て指示を したそうだ。その後、追い出そうとした」と話し、くやしさを訴えた。続いて 「車がなく、のりまきを巻いてくる時、毎朝父が乗せてくれる。とても申し訳ない。 のりまき700本売って、1か月に千万ウォンを稼ぐという。働ければ、なぜ私が ここまで出てくるか..」と大型ショッピングモールの対応に涙を浮かべた。

▲新道林駅広場にはのりまき露店が不法だというDキューブシティの看板がある

▲新道林駅1番出口前の広場に大型花壇が置かれている。のりまき販売をできないように作ったという。

新道林駅1番出口前の広場には、ショッピングモールが作った看板が立てられていた。 看板には『のりまき1500ウォン、一日700本、3時間で100万ウォン企業型露天商から 公園を守って下さい』等の文句が記されていた。一人でのりまきを作って販売する キム・オンナン氏が、何か妙技を披露して700本作るのか、企業型露天商なのか、 疑問を感じた。

これについて聞くと、キム・オンナン氏は「のりまきは一日に売れてもせいぜい 250本程だ。とてもくやしい。会社側の20人ほどが防いで、のりまきを売らせない。 暮らしのためなのに、ひどい」と答えた。出口の前にある大型植木鉢もキム・ オンナン氏露店を防ぎ始めて配置されたという。

ショッピングモールの関係者は「区庁から管理を委任され、不法露店を管理して いるだけ」と話した。彼らは記者会見が開かれる広場周辺に配置されていた。

記者会見の参加者は「Dキューブシティは警備職員を使って暴力的な制裁を加え、 広場の一部を塞いでいる。彼らには摘発の権限もなく市民に不便もかけない露店 への過度な摘発が、市民の顰蹙を買っている」と出勤時ののりまき露店への弾圧を 中断しろと話した。

続いて「摘発が続いても露店数は減らない。生計が絶望的だからだ。生計型の 露店を威嚇するのは市民の生存権を剥奪すること」とし「Dキューブシティのよ うな持てる者が貪欲を働かせるのでなく、地域住民と共に生きていくように願う。 弾圧を中断しなければ99%の力を集め、きっぱりと対応する」と訴えた。

記者会見に参加したク・チァヒョン民主労総ソウル南部協議会議長は「新道林で 出勤時に、飢えをなだめるためにのりまきで朝食の代わりをする労働者を思い出す。 のりまきを売る露天商の姿と違わない」とし「巨大企業が露店を弾圧するのは 韓国社会の現実を見せる」とし、露店の弾圧は労働者への弾圧だと話した。

チョ・ドキ露店労働連帯委員長は「寒い冬を暮らすためにここにきて朝3時間、 のりまきを売るのをやめろというDキューブシティと大成グループは一つしか持っ ていないものまで奪い取ろうとする」とし「のりまき露店を弾圧すればわれわれ 露天商もすべて集まり、集中して戦う」と明らかにした。

のりまき露店を始めて露店労働連帯に加入したというキム・オンナン氏の言葉が 思い出される。

「(露店労働連帯なく)一人だけだったらすぐ追い出されただろう。それでも、 支持してくれて助けてくれる人がいるから、こうして出てくる。貧乏な人が集 まっているからうれしい」

米国ウォール街は1%の金融資本に抵抗する99%の占拠運動が行われている。韓国 では韓米FTAの批准を阻止するキャンドル集会が開かれている。のりまき露店を 『企業型露天』と非難する『大型ショッピングモール企業』の言葉は、どこか おかしい。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-11-16 10:58:22 / Last modified on 2011-11-16 10:58:25 Copyright: Default

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