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清掃労働者『ストライキ準備完了』...「国民賃闘に点火」

民主労総、2012年最低賃金5410ウォン要求、「上半期総力闘争開始」

ユン・ジヨン記者 2011.03.07 14:50

民主労総は、3月7日午前に記者会見を行い、最低賃金現実化闘争を上半期の 『国民賃闘』として始めることを明らかにした。今年始まる最低賃金闘争は、 これまでの最賃闘争と同じように現在の最低賃金と劣悪な労働環境に苦しみ、 社会的な問題になっている清掃労働者の集会とストライキで広がる見込みだ。

清掃労働者、続々と『ストライキ』前夜...民主労総「国民賃闘、すでに点火された」

公共労組ソウル京畿支部に所属する梨花大、高麗大、連帯清掃労働者たちは8日 午前6時を基点に全面ストライキへの突入を準備している。女性連盟の高裁、 最高裁、行政法院などの法院清掃労働者も、早ければ8日にもストライキに突入 する計画だ。そのため民主労総は、最低賃金闘争で始まる国民賃闘は、清掃労働者 によってすでに点火されたと説明している。

これらの清掃労働者はすべて最低賃金に過ぎない低賃金か、それさえもらえな い労働者だ。特に約100人の法院の非正規職清掃労働者は、最低賃金法による 2011年の最低賃金値上げ分も支払われなかった。法院は、最低賃金の値上げ率 5.1%にあわせて2011年の用役契約を変更、締結すべきなのに、予算を理由に3% にも満たない変更契約を主張してきたためだ。

そのため労組は法院前での集会をはじめ、1人デモなどの活動で法院から賃金 5.1%値上げ、つまり4320ウォンの最低賃金を支払う約束を受けた。だが、この 約束も守られるかどうかわからない。女性連盟のイ・チャンベ委員長は「法院 から5.1%引上げの約束を受けたが、用役業者との交渉が難航し、今日の最後の 交渉も妥結できない可能性が高い」とし「交渉が妥結しなければ、今日組合員 によるストライキ賛否投票で、早ければ8日にストライキに突入する計画」と明 らかにした。

ソウル高裁支部のアン・ヘスク支部長も「率先して法を遵守すべき裁判所が、 最低賃金を守らないと抗議すると、予算不足を理由に最低賃金値上げ分の5.1% ではなく、2.29%だけ上げると話してきた」とし「労組が集会などで5.1%引上 げの約束を受けたが、今度は業者側が合意しないのでストライキを準備してい る」と明らかにした。

法院だけでなく、多くの政府機関や公共機関でも清掃労働者に最低賃金に満た ない賃金を支払っているという。光州都市鉄道公社では、労組が地方契約法に より6.1%の引上げを要求したが予算不足を理由に人員削減を要求した。そのた め企業は6.1%引上げを撤回、労組は2月14日から毎日1人デモと集会を展開して いる。

光州地下鉄支部のハン・オクソン支部長は「地方契約法を守れといっているの であって、われわれは少なくとも最低賃金法は守ってほしいと言っているが、 公社はこれを拒否して私たちを愚弄している」とし「特に全国的に清掃労働者 の賃金が最も低い光州で、賃金を下げ続けようとするのは不当で、われわれは 最低賃金を勝ち取るためにストライキをはじめ持続的に闘争を続ける」と明ら かにした。

大田政府総合庁舎で働く清掃労働者の事情もこれと違わない。庁舎は2011年の 新規入札で、予算削減のために前年度の契約金額より低く契約金額を策定して、 3人の清掃員を減らし、週休手当てを削減した。また、彼らは行安部指針と国家 契約法会計例規規定に違反して市中労賃単価で賃金を策定せずに、最低賃金で 設計した。

「2012年最低賃金、生活賃金5410ウォンを勝ち取る」

女性非正規職清掃労働者のストライキ突入と共に民主労総はこれを『国民賃闘』 に拡げ、生活賃金5410ウォン争奪の闘争に展開していく方針だ。民主労総は6日、 2011年の賃金要求案を発表し、2012年の法定最低賃金要求案として時給5210ウォン、 1か月1,130,690ウォンを確定した。

民主労総の最低賃金要求額は、全労働者の平均賃金の1/2水準だ。民主労総は、 「2011年の賃金要求の核心基調を『雇用形態-企業規模間の賃金格差解消および 生活賃金争奪』と決め、労働者賃金が民主労総の標準生計費の75〜80%を充たせ るよう要求した」とし「そのために民主労総は2011年の最低賃金現実化のため 全組織的な賃上げ闘争を組織する計画で、低賃金非正規労働者の賃上げのため に上半期の総力闘争を進める計画」と明らかにした。

民主労総のキム・ヨンフン委員長は、「現在、労働者庶民の生活が苦しいとい うが、特に苦しいのは女性非正規職労働者」とし「彼女らは低賃金と間接雇用、 民間委託、社内下請という雇用不安に苦しんでいる」と説明した。続いて彼は 「今日の民主労総記者会見を始め、上半期最低賃金現実化、5410ウォンの生活 賃金争奪のための国民賃闘を力強く始める」と明らかにした。

そのために女性連盟に所属する約千人の組合員は、3月8日の午後、ソウル駅で 大規模な全国非正規職女性労働者大会を開催する方針だ。女性連盟のイ・チャ ンベ委員長は、「行安部前広場から政府総合庁舎、法院などで、最低賃金を守 らずにいるのに、どうして大学や私企業が最低賃金を守るか」とし「まず政府 が予算削減政策による女性労働者の犠牲を解決し、さらに生活賃金を勝ち取り、 労働者が人間らしく暮せるように上京闘争を始め、今後の闘争を続ける」と明 らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-03-08 06:57:30 / Last modified on 2011-03-08 06:57:31 Copyright: Default

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