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竜山惨事の象徴、『ナミルダン』撤去

遺族「建物は撤去しても真実を明らかにする意志は撤去できない」

ユン・ジヨン記者 2010.12.01 11:01

12月1日午前9時、竜山惨事犠牲者の遺族と竜山惨事真相究明対策委関係者が 見守る中で、竜山惨事で6人の命が奪われたナミルダン・ビルが歴史の中に消えた。

ナミルダン・ビルは証拠保全された建物として撤去されずにいて、11月11日に 大法院判決が確定し、証拠保存が解除、この日撤去された。

ナミルダン・ビルは2009年1月に竜山惨事が発生した直後、建物の内部に焼香所 が設置され、同年12月末、遺族とソウル市、組合などが合意するまで撤去民の 死をしのぶ追慕の空間として使われてきた。

毎晩、ナミルダン・ビル横の道路では、カトリックの礼拝などの宗教意識が行 われ、文化芸術家の作品展時と追悼行事が続いた。撤去民のくやしい死を追慕 する市民の足が毎日絶えなかった。ナミルダン・ビルは竜山惨事の象徴になり、 韓国社会の正義と人権、民主主義が生きて息をする空間として再生した。

撤去に先立ち、遺族と竜山惨事真相究明対策委は午前8時にナミルダン・ビルで 記者会見を持った。

彼らは声明で「ナミルダンの撤去は竜山惨事の真実が明らかにならずに撤去民 が拘束されたまま、殺人鎮圧の現場が埋められることでもある」とし「今日の 撤去は開発者体が間違いだったという判決にもかかわらず、貪欲の開発が止ま らないことを見せる」と惜しみを吐露した。

記者会見で竜山惨事犠牲者遺族は「真相究明もされない状態で撤去され、胸が 崩れ落ちるようだ」とし「ナミルダンが撤去されてもくやしく亡くなった故人 の名誉を取り戻し、真実を明らかにすることをやめない」と口をそろえた。

記者会見の後、彼らは撤去民の故人に対する追慕と建物撤去への残念さを込め、 菊の献花と紙の花をまくなどの追慕儀式を進行した。

竜山惨事は竜山再開発の過程で撤去民が櫓を作って座り込みを始めたすぐ翌日 の2009年1月20日、警察特殊部隊により強制鎮圧があり、この過程で撤去民5人 と警察1人が火災で死亡した事件だ。これについて11月11日、大法院は撤去民の 被告人の有罪を認めた控訴審判決は法理誤解の理由がないとし、刑を確定した。

竜山惨事真相究明委はこの問題を公権力による不当な犠牲だと見て、国連自由 権委員会に提訴し、違法な公務執行の問題を問い続けると発表している。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-12-01 15:53:06 / Last modified on 2010-12-01 15:53:07 Copyright: Default

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