韓国:最高裁、竜山惨事撤去民に重刑の原審を確定 | |||||||
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最高裁、竜山惨事撤去民に重刑の原審を確定弁護人「ウサギ狩り式鎮圧に免罪符、悪い先例になる」
キム・ヨンウク記者 2010.11.11 15:29
▲11日大法院竜山惨事宣告が原審を確定し、イ・チュンヨン竜山撤去民対策委員長の妻チョン・ヨンシン氏が姑を抱いて泣いている。 大法院2部(主審ヤン・スンテ最高裁判事)は11月11日、竜山惨事で起訴された 竜山撤去民対策委員長のイ・チュンヨン氏など7人に懲役4〜5年の実刑、他の 2人には執行猶予を宣告した原審を確定した。 竜山惨事裁判の重要な争点は、竜山櫓火災が被告人の行為による発生かどうか、 特殊公務執行妨害罪が成立するかどうかだった。最高裁は検察の控訴事実をす べて認め、火災による特殊公務執行妨害致死など、被告人に適用されたすべて の容疑を有罪と認める原審を維持した。 裁判所は火災の原因について「1、2審で証拠として提出されたさまざまな角度 から確保した動画など、発火の進行経過からみて、被告人がまいたセノックス に投げた火炎瓶に火が燃え移った」と原審を認めた。 また、公務執行の正当性についても、「警察官の職務執行は公務の執行で、鎮 圧の時期や方法が最も適切で有効だったかについては惜しまれるが、公務執行 が保護されない違法とはいえないという原審の判断は法理に誤解があるとは見 られない」と被告人の主張を受け入れなかった。 弁護を引受けたキム・ヒョンテ弁護士は、上告審宣告直後の記者会見で「撤去 民が自分が死ぬために自分に直接火炎瓶を投げ、撤去民を焼け死ぬようにした ということは理解できない」と話した。また「警察の高位層が自ら過剰鎮圧だ とし、また同じような事件が発生すれば鎮圧しないとも言った。今回のウサギ 狩り式の鎮圧過程が正当なら、今後、類似の公務執行で殺人行為をしてもいい という免罪符を与ることになる」と反発した。 竜山惨事真相究明委員会のパク・レグン執行委員長は、「最高裁の上告棄却で 無理な公権力の被害者である生存者がすべての罪をかぶった。これからすべて の国家権力の公務執行が正当化された」と今回の判決の問題を批判した。 パク・レグン執行委員長は「この判決は今後重大な影響を及ぼす。国連の自由 権委員会にこの事件を提訴し、違法な公務執行の問題を問う」と述べた。続い て「公権力執行は正当な手続きを取らなければならないが、こんな保護する価 値がない行為を公務執行だとすれば、国民の人権は無視される。3-4年かかるだ ろうが、国連の人権基準と原則に合致するかどうかを確かめる」と明らかにした。 全国撤去民連合は声明を出して「控訴審判決以後、憲法裁判所は検察の竜山捜 査記録3000ページ未公開の問題が違憲と判決した。検察の一方的で弱点だらけ の控訴内容を、まともに防御権も行使できない撤去民に適用することが正当と 認めた形になった」と非難した。また「龍山4区域の開発が手続きと内容におい て深刻な問題があったことが確認された。結局、撤去民は誤った開発の犠牲に なり、検察の超憲法的な行為による司法府の蛮行で再び踏みにじられた」とし 「持てる者の超法規的な行為には寛大で、誤りに対して死で抵抗した者は罪人 になるこの国は、本当に恐ろしい国だ」と嘆いた。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2010-11-11 18:16:41 / Last modified on 2010-11-11 18:16:48 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |