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竜山惨事3年、朴元淳市長に送る明洞入居者の手紙

「犯罪者でも、強情でもない。以前のように暮らしたい市民でしかない」

イ・サンウォン修習記者 2012.01.16 14:01

1月20日の竜山惨事3周忌を前に、追慕週間に突入した。15日、『開発地域シティ バス』で今も強引な開発が続く第2、3の竜山を訪れる時間があった。そして、 16日には第2、3の竜山を暮らす人々がソウル市庁の別館に集まった。まだ進行中 の明洞再開発区域入居者対策委と明洞区域生存権争奪のための支援対策委は、 この日、別館前で開発事業中断を要求する記者会見を行った。

▲記者会見を行っている明洞区域入居者対策委会員と明洞区域生存権争奪のための支援対策委会員

記者会見に参加した統合進歩党ソウル市党のキム・ジョンミン委員長は「20日 は竜山惨事3周忌」とし「竜山と同じような状況が反復されている現実を糾弾し、 明洞入居者の権利のために今日ここに集まった」と明らかにした。

続いてキム委員長は「朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長は、人中心政策を 標榜している」とし「過去の残滓をなくすことは難しいかもしれないが、もう 一度強引な開発に対する根本的な対策を要求」した。

また、進歩新党ソウル市党のキム・イルン委員長は「龍山惨事の惨憺たる心情、 怒りは、多くの人々胸の中に残っているが、強引な都市開発事業は変わらない」 とし「ソウル市の前向きな措置が根本的に必要な状況で、被害入居者への対策 作りのためのすべての努力を惜しまない」と明らかにした。

社会党ソウル市党のイ・ソンジュ委員長も「根本的な対策がなければ、貧しい 人々はもう都市では暮らせない状況」とソウル市の根本的な対策を要求した。

一方、記者会見には北アヒョン洞撤去入居者のイ・ソンヒョン氏も参加した。 彼は「40年間、北アヒョン洞でコッチャン商売をしてきたが、望みもしない ニュータウン再開発事業で生計対策なく追い出されてしまった」とし「対話を 語る朴元淳市長が本当に対話する窓口を作り、対策を立てるよう望む」と述べた。

▲イ・クネ明洞区域入居者対策委委員長が朴元淳市長への手紙を渡している。

この日の記者会見は、明洞区域入居者対策委会員が朴元淳市長に書いた手紙を 渡して終わった。

いらいらする明洞入居者の理由

明洞区域入居者が朴元淳市長に書いた手紙より
「いらいらする気持ちが市長の胸に届くことを切実に望みながら」

▲朴元淳市長への手紙

この手紙を書く前に、ソウルのすべての業務処理で目が回るほど忙しい方が、 果たして読んでくれるだろうかと心配になりますが、このようにいらいらする 気持ちが市長の胸にも届くことを切実に望み、文を書きます。大部分の自営業者 のように、私も借金をして今のこの店を始めました。狭い店ですが、私は汗を 流して一生懸命に働き、やっとその借金を返しました。

市長、今のような無謀で対策のない再開発が、果たして祝福だと思いますか? このように突然裸で路上に追い出されてはいけません。私が今汗を流して立っ ているここに花と木らが植えられ、ベンチが置かれるそうです。公園です。も ちろん、それは良いことかもしれません。行き来する人々がしばらく休んでい くことができる空間。では、そのために行く所なくなる私たちの身と心は、 いったいどこに置けというのですか!!

今、そのままの開発が続き、公園ができればそこに敷かれる赤い土は私たちの 沸きたつ血です。公園のスピーカーから流れ出る音楽は、私たちの慟哭の声で す。私たちは、ただここで幸せに暮らす権利がある善良なソウル市民で、大韓 民国の国民です。残忍に踏みにじられ傷ついた私たちの胸にも失った春がまた 訪ね、香ばしい花が咲くようにぜひ助けて下さい。

「竜山惨事の入居者の方々がなぜああしたのか分かるようです」

私は2011年2月から始まり、開業当時に再開発を心配する気持ちで中区庁担当者 に問い合わせると、何十年も前から再開発区域だと指定されているので、格別 なことはないという話を確信を持ってしました。しかし2011年6月から明洞区域 の再開発が突然始まってから、数年前から再開発事業が進行中ということを知 りました。本当に驚きに耐えません。

竜山惨事の入居者の方々がなぜああしたのかが分かるようです。何も知らない 息子と妻を見れば涙で前が見えません。入居者対策は何もなく、一家庭を路上 に追い出されると思うと空が黄色く生活の希望もなくなります。ぜひ私を含む 明洞区域再開発の対象になる入居者の方々が生活の希望を持てるように助けて くださるよう切実にお願いします。

「生まれ育ったここで商売を続けることが誤りでしょうか?」

長い間同じ場所で商売をして、その地域に商圏を作り、家族の生計を維持する ことが悪いことなのでしょうか? 家賃が上がればイナゴのように素早く動いて 他に移動することが正しいのでしょうか? 再開発という名目で、何十年も休日 に休みもせず、休暇もなく、商圏を作ったのに、可視的で形式的な鑑定評価で 営業権と生存権を抹殺されています。警察が見る中で用役という名のチンピラ が市民に暴行しています。

明洞で生まれ、南山の麓で育った私は、ここで商売をし続けたいのです。私が 生まれ育ったここで商売を続けることが悪いことなのでしょうか? さまざまな 市政事項でお忙しいでしょうが、一市民の小さな望みに耳を傾けて下さい。 いつも低いところの市民を配慮する市長になって下さるように願います。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-01-16 23:12:25 / Last modified on 2012-01-17 00:46:10 Copyright: Default

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