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入管、「不法だから摘発しろと言った」

移住労組、「集会の後に入管摘発」...労組活動萎縮

ビョン・ジョンピル記者 bipana@jinbo.net / 2007年11月28日15時05分

▲清州保護所に拘禁されているカジマン移住労組委員長

「われわれは以前から入管前デモに警告していた。不法滞留者摘発する事務所 の前でデモをするのは、やり過ぎではないか。職員が我慢できないと言う。だ からもう2か月前に何回もデモをしている人を摘発するという意見を表明してき たし、不法滞留者は摘発しろと私も言った...それで11月第二週から摘発を強化 した。私は移住労組の幹部だとは知らなかった。摘発してここにきた後に知った」。

ソウル出入国管理所のムン・ファチュン調査課長が移住労組指導部3人連行に対 する11月27日の抗議訪問で、面談に参加した民主労総チュ・ボンヒ副委員長、 民弁のクォン・ヨングク弁護士、民主労総ソウル本部のキム・ジノク政策局長 の前で言った言葉だ。ソウル出入国管理所は「摘発してここに来た後」にこの 3人が移住労組指導部だと知った、だから今回の指導部3人の連行は標的捜査で はないと主張している。

しかし高等法院での移住労組設立申告返戻取り消し処分判決後、労働部が上告 して大法院で移住労組設立問題が争われている状況で、カジマン委員長をはじ め副委員長と事務局長が同じ日の同じ時刻に別々の場所で摘発されたという状 況は、こうした出入国管理所の釈明では釈然としない。

トルノ副委員長、「集会が終わった翌日、入管が摘発しにきた」

しかし進められた『移住労組破壊陰謀! 標的摘発糾弾! 民主労総記者会見』に 参加したトルノ・リムブ移住労組首席副委員長は、惨憺たる心情を述べた後、 「移住労組の組合員が多数連行されて切迫しているが、集会を続けてきた。と ころが集会の日か翌日には摘発があった」と話した。集会のたびに入管は摘発 し、集会に参加する移住労働者を萎縮させてきたという。

トルノ・リムブ首席副委員長は、2005年移住労組の設立から約一か月後にアン ワル初代委員長が連行された事件も、2004年の明洞移住労働者座り込みの時に タパ代表が連行されたのも、移住労働者の運動を弾圧しようとするものであり、 今回の事件もその延長だと指摘した。

また、法務部が「移住労組を根絶すると決意したようだ」とし、それでも「三 人が連行されたからといって、隠れたり国に帰ることはない」と闘争の強い意 志を示した。すでに「地域からほどほどにしたほうがいいのではないかという 電話がかかってくる」と現場の雰囲気も伝えた。

民主労総、ILO提訴など多角的に対応

しかし民主労総は、移住労組指導部の3人が27日午前、同時刻に違う場所で一度 に連行されたことを『標的摘発』と規定し、『明白な人権侵害』であり『労働 組合弾圧』に強く対応すると11月28日の記者会見で明らかにした。

民主労総は今日の午前の記者会見で「今回の狙い打ち捜査もこれまでの前例の ように、移住労組執行部を連行、強制出国させようとするもの。法務部は労組 破壊、人権弾圧と蹂躙という国際的な汚名を拭えない」と主張した。

また「移住労働者たちが自らの権利を保護して勝ち取るために作った移住労働 組合を倒すために行なわれている移住労組への標的捜査を即刻中断」すること を要求した。

民主労総は記者会見で「移住労組指導部の即刻釈放と摘発中断を要求」し、以 後も未登録移住労働者合法化、摘発追放中断、出入国管理法改悪阻止闘争を継 続的に展開すると述べた。また、誤った移住行政に対してILO結社の自由委員会 に提訴して対応する方針だと明らかにした。

同じ時刻、果川法務部庁舎前でも『移住労組弾圧糾弾と出入国管理法改悪阻止 のための記者会見』が進められた。

今回の移住労組指導部3人の連行は、特に法務部が提出した出入国管理法改正を 残す時点で起きた事件で、移住労組は「移住労働者への政府の強力な弾圧の意 志表明」と解釈している。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-12-03 14:01:34 / Last modified on 2007-12-03 14:01:35 Copyright: Default

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