韓国:移住労働者の休日ない農業労働 | |||||||
Menu
おしらせ
・レイバーフェスタ2024(12/25) ・レイバーネットTV(12/11) ・あるくラジオ(10/10) ・川柳班 ・ブッククラブ(2025/1/11) ・シネクラブ(9/1) ・ねりまの会(10/12) ・フィールドワーク(足尾報告) ・三多摩レイバー映画祭 ・夏期合宿(8/24) ・レイバーネット動画 ●「太田昌国のコラム」第97回(2024/12/10) ●〔週刊 本の発見〕第370回(2024/12/12) ●「根津公子の都教委傍聴記」(2024/12/19) ●川柳「笑い茸」NO.158(2024/10/26) ●フランス発・グローバルニュース第14回(2024/10/20) ●「飛幡祐規 パリの窓から」第96回(2024/12/5) ●「美術館めぐり」第5回(2024/11/25) ★カンパのお願い ■メディア系サイト 原子力資料情報室・たんぽぽ舎・岩上チャンネル(IWJ)・福島事故緊急会議・OurPlanet-TV・経産省前テントひろば・フクロウFoEチャンネル・田中龍作ジャーナル・UPLAN動画・NO HATE TV・なにぬねノンちゃんねる・市民メディア放送局・ニュース打破配信プロジェクト・デモクラシータイムス・The Interschool Journal・湯本雅典HP・アリの一言・デモリサTV・ボトムアップCH・共同テーブル・反貧困ネットワーク・JAL青空チャンネル・川島進ch・独立言論フォーラム・ポリタスTV・choose life project・一月万冊・ArcTimes・ちきゅう座・総がかり行動・市民連合・NPA-TV・こばと通信
|
移住労働者の休日ない農業労働[人権オルム]韓国での1年、ビニールハウスで働いてばかり
キム・イチャン 2013.07.03 18:00
ストーリー1 - 独居を夢見ることができるか?携帯電話に入っているビデオの中で、21歳の女性労働者Kは一人でトラックの 荷台に上がったり下りたりして、積み重ねられた20キロの肥料袋数十個を畑に 「運び出す」のではなく「引きずり出す」作業をしていた。 ▲一人で肥料包袋をおろしている姿 「なぜあんなにたくさんの肥料袋を一人で運んでいるのですか?」 「... 社長の家は大きいのですか?」 「夕食は?」 「部屋は快適ですか?」 多くの農業労働者がそうであるように、Kも労働時間は長く、賃金は低い。実際 の労働時間に対する総賃金をみると、時給3500ウォン程度だ。2013年最低時給 は4860ウォンだ。だから最低賃金法違反を主張して労働庁に陳情を提起するこ とはできるだろう。だが労働庁勤労の監督官は「長い労働時間」の調査はでき ないと言い逃れをして、労働者がそれを「立証する客観的資料」を持ってこな ければ、主張を認めない。 こうした状況なので、単に契約当事者間契約事項に過ぎない(?)住居環境の問題を 理由に労働庁に陳情しても、事業場変更許可は得られるだろうか? Kがため息をつきながら話した。 「私には自由がありません。社長の家で暮らしていますから」。 その通り。夜も昼も、低くて楽ではないだろう。だがすぐ代案を見つけるのは 難しそうだ。例えば彼女がその田舎の村で一人で独立した部屋を借りて暮らせる だろうか? でなければ勤労契約書に「住居を提供」すると書いた社長に(他の 多くの労働者のように)、人が少ない広い野菜畑のまん中、ビニールハウスの中に パネルで仮設の部屋でも作ってくれと哀願しなければならないのだろうか? ▲移住労働者が働くビニールハウス ストーリー2 - 休日ソウル市果川のある花卉農場で1年近く働いてきた21歳の労働者LとPに1か月に 何日休めるのかと尋ねた。しかし、彼らはずっと「休日」を思いせなかった。 「農業でも普通1か月に二回は休むでしょう。日曜や土曜は休みませんか?」 「どういうことですか?」 「... ひょっとして宗教はありますか?」 彼らに1年間の勤労時間を記録するようにいった。最初の4か月は、平日と土曜は 午前7時から午後7時まで11時間、ずっと働いた、日曜に教会に行くが、その後 5〜6か月はそれもなく、ずっと働いていた。 月給は百万ウォンあるいは90万ウォンだ。だから時給3000ウォンを少し越える。 彼らが韓国で暮らしている間、1年間で行った場所は、自分たちが暮らす 「ビニールハウスの家」と社長夫婦の車で連れて行かれた「教会」が全てだ。 そうだ。1年間、まともな「休日」はなかったのだ。 「退職金発生日」まであと15日という頃、突然社長が彼らを追い出した。労働者 Lが「休日がないのに賃金はとても低い」と社長に話したのが理由だった。 社長は「他の労働者がくる。君たちは行きたいところに行け!」と言った。 行きたいところ? 彼らは1年間、起きている時間のほとんどをビニールハウスで 過ごした。どうすれば「行きたいところ」があるというのか? LとPは(地球人 の停留場シェルターがある)、移住労働者で混みあう安山市元谷洞にきて 「はじめて」、「突然押しかけた自由(?)」な時間を送る。 満20歳のLとPがここで暮らしている間、彼らがたとえ「ひどい(?)、やぼったい (?) 流行とはかけ離れた(!)」行動をしたとしても、おかしいと思うことは全く できない。彼らは馴染みのない世界に到着するとすぐ、1年近くずっと働く だけだった。何と3500時間働いていた。 「人」だ労働部に陳情する時、「労働者たちが社長に連れて行かれ、教会に行った時間 を勤労時間と主張できるか?」をめぐって悩んだが、止めることにした。Lが気 まずそうに話した。「私は仏教信者でもありますが... 教会に行くと座ってい ることができ、うとうとする事もでき、仏様のことを考えたり、他の人を見る こともできました。しかし教会に行かなくなると日曜も働くばかりでした。 その時間は私にとって、それでも息をつける時間だったようです」。 LとPは労働庁の判断を待ちながら、似たような境遇の数十人の失業者が集まって いる[地球人の停留場]で暮らしている。彼らが予想になかったこの失業期間に、 何をしても、何もしなくても、どうであれその資格がある。彼らは20歳の「人」だ。 付記キム・イチャンさんは「地球人の停留場」の常任役員です。 「地球人の停留場」は安山の移住労働者シェルターです。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2013-07-04 03:49:25 / Last modified on 2013-07-04 03:49:26 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |