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「外国人産業研修障害保険は見掛け倒し」

暴行された産業研修生、保険に加入していても補償が受けられず

移住労働者放送局 migrantsinkorea.net / 2007年07月02日12時54分

▲暴行されて入院中のインドネシア労働者[出処:梁山外国人労働者蟻集]

職場の韓国人の同僚が、インドネシア産業研修生3人を暴行し、全治9週の傷害 を負わせる事件が発生した。

6月20日水曜日の午後5時30分頃、梁山市上北面のダウォン産業内寄宿舎前で、 会社の管理者が見ている中で李某氏(43)が『生意気だ』という理由でインドネ シアの移住労働者ヘルミ(27)、モストパ(27)、ワルト(29)にげんこつと角材で 激しく暴行した。その結果、ヘルミ、モストパ、ワルトは腕を折り、全治9週 以上の傷害を負った。加害者は拘束されたが何の支払い能力もない状態という。

梁山外国人労働者の家は報道資料で、被害労働者が働いていたダウォン産業は、 必ず加入すべき健康保険にも加入しておらず、2007年2月1日に廃業を理由とし て労災保険が消滅した状態だったと伝えた。研修生を受け入れてから一ヶ月で 廃業した会社は、その後引続き不法に働かせ、一か月ほど賃金が未払いの状態 であった。さらに移住労働者が起居していた寄宿舎は、6月7日付で停電、断水 した状態だったという。

「研修生を管理すべき中企協の事後管理業者、事後管理を放置して責任回避」

経営悪化を理由として会社の変更通知を受けた移住労働者は、中企協事後管理 業者に連絡したが、彼らを管理する事後管理業者は労働部に案内した。事後管 理業者の管理がずさんで、移住労働者たちは13日間、停電、断水した寄宿舎で ラーメンを食べながら生活し、小川で顔を洗うなど人間以下の生活をしていた。 梁山外国人労働者の家は「この責任はきちんと研修生の事後管理をせず放置し た結果起きたことなので、事後管理業者(クナマンディリ)とその事後管理業者 を管理する中小企業協同組合中央会議の責任が大きい」と伝えた。

また、雇用許可制で統合されたものの産業研修生(D-3-2)は相変らず中企協の 管理対象で、労働部はその事実を知らないまま業者変更求職登録畢証を発給し た。さらに業者を紹介までしたという。梁山外国人労働者の家は「雇用許可制 運用の責任機関がまともに業務を把握もできないのは深刻な問題」と指摘した。

「外国人産業研修障害保険は見掛け倒し」

外国人産業研修生が義務的に加入する『外国人勤労者障害保険』は、死亡補償 と障害が補償されるだけで、傷害時の病院費は補償されないという非常識な約 款になっているという。梁山外国人労働者の家は「社会的安全網で最もぜい弱 な対象を保険を加入させても、その保険からも何の恩恵も受けられないのは、 移住労働者から保険料を搾取することと違わない」と主張した。

最後に「この暴行事件は、移住労働者への韓国社会の差別意識が相変らず深い ことを見せる事件」で、また会社、産業研修生事後管理業者、労働部などの 「移住労働者の責任を取るべき責任組織の粗末な制度運用と無責任により起き た悲劇」と明らかにした。

原文(チャム セサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-07-08 19:01:28 / Last modified on 2007-07-08 19:01:30 Copyright: Default

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