韓国:移住労働者、労働搾取されても逃げられず | |||||||
Menu
おしらせ
・レイバーフェスタ2024(12/25) ・レイバーネットTV(11/13) ・映画アンケート募集中 ・あるくラジオ(10/10) ・川柳班(フェスタ投句先) ・ブッククラブ(10/12) ・シネクラブ(9/1) ・ねりまの会(10/12) ・フィールドワーク(足尾報告) ・三多摩レイバー映画祭 ・夏期合宿(8/24) ・レイバーネット動画 ●「太田昌国のコラム」第96回(2024/11/15) ●〔週刊 本の発見〕第368回(2024/11/21) ●「根津公子の都教委傍聴記」(2024/11/28) ●川柳「笑い茸」NO.158(2024/10/26) ●フランス発・グローバルニュース第14回(2024/10/20) ●「飛幡祐規 パリの窓から」第95回(2024/9/10) ●「美術館めぐり」第5回(2024/11/25) ★カンパのお願い ■メディア系サイト 原子力資料情報室・たんぽぽ舎・岩上チャンネル(IWJ)・福島事故緊急会議・OurPlanet-TV・経産省前テントひろば・フクロウFoEチャンネル・田中龍作ジャーナル・UPLAN動画・NO HATE TV・なにぬねノンちゃんねる・市民メディア放送局・ニュース打破配信プロジェクト・デモクラシータイムス・The Interschool Journal・湯本雅典HP・アリの一言・デモリサTV・ボトムアップCH・共同テーブル・反貧困ネットワーク・JAL青空チャンネル・川島進ch・独立言論フォーラム・ポリタスTV・choose life project・一月万冊・ArcTimes・ちきゅう座・総がかり行動・市民連合・NPA-TV・こばと通信
|
「最低賃金? 他国の人の話でしょう」移住労働者、労働搾取されても逃げられず
ユン・ジヨン記者 2010.08.24 11:33
カンボジア移住労働者のB氏は入国して3か月後に未登録移住労働者の身分になっ た。農業ビザで入国したB氏は明け方から夕方まで一日12時間以上働いた。だが 彼の賃金はせいぜい80万ウォン。彼はさらに月給の高い製造業に行って働きた かった。だが現在の雇用許可制は業種間の変更ができない。3か月で未登録の身 分に転落したB氏は、慶北道高霊のある工場で仕事を始めた。そんなある日、入 管の摘発から逃げて10Mの断崖の下に転落して重傷を負った。
[出処:チャムセサン資料写真]
移住労働者たちは韓国人より二倍働き、半分の賃金を受ける。食事をしてもす ぐ働き、夜勤もして、週末にも働くが、超過勤務手当てもない。だが、労災の 危険は大きい。怪我をすれば労災処理ではなく自分で治療する。 『移住労働者人権/労働権実現のための大邱地域連帯会議(連帯会議)』は4月の 1か月間、大邱地域移住労働者を対象として労働実態を調査した。調査結果によ れば、雇用許可制が施行されてもやはり低賃金と劣悪な環境、労働災害などは 改善されなかった。むしろ事業場移動制限で未登録移住労働者を量産していた。 最低賃金、『他国の人の話』 2010年現在、法定最低時給は4110ウォンだ。だが移住労働者の平均時給は3900 ウォンだ。実際にアンケート調査の回答者のうち57%が最低賃金未満の賃金しか 受けとっていないと答えた。 また製造業に従事する移住労働者の賃金総額は、韓国人の58.8%水準に過ぎない。 韓国人製造業の月賃金総額は2,162,857ウォンで、移住労働者の賃金総額は 1,270,913ウォンだ。移住労働者は韓国の非正規労働者より劣悪な環境に置かれ ているのだ。 特に未登録移住労働者の賃金はさらに悪い。登録移住労働者の平均時給は3900 ウォンを若干上回るが、未登録労働者は時給3900ウォンも受け取れない。未登 録移住労働者が登録移住労働者より滞留期間が長く、作業の熟練度、韓国語の コミュニケーションが良くても未登録という身分が賃金差別を産んでいるのだ。
[出処:チャムセサン資料写真]
移住労働者は低い賃金で長い間労働する。彼らの1か月平均の休日は2.88日。1 か月に一日も休めない移住労働者は17.4%にのぼる。その上、食事後の休憩時間 も与えられていなかった。アンケート調査回答者の21%が食事後すぐ仕事をする と答えた。そうして集計した移住労働者の一日平均労働時間は11.5時間。彼ら にとって週40時間労働は意味がない。 労災危険工場も『事業場移動制限』で離職は困難 移住労働者の雇用は韓国人が敬遠する3K業種がほとんどだ。だから移住労働者 も現場の危険性を知っている。アンケート調査で『現場は危険だ』と答えた移 住労働者は67.2%だった。これらの中で一番多い23.3%の回答者が現場で『危険 な機械や薬品を扱う』と答えた。 実際に働いて怪我をしたケースも過半数を越えた。52%の移住労働者が現場で怪 我をしたと答えた。またそのうち47.4%が労働災害なのに労災処理せず、本人が 直接治療していた。 低賃金、長時間労働、労災の危険にも移住労働者は職場を勝手に移動できない。 労働許可制下の『事業場移動制限』が彼らを困難に陥らせているのだ。7月、移 住人権連帯が調べた資料によれば、事業場移動を望んでも失敗した経験がある 労働者は35.6%に達した。これらの中55.3%はただ我慢して働いていると答えた。 移住労働者が離職を決心する最大の理由は、賃金が少ないからや、支払われな いためだった。また仕事のつらさ、悪口と暴力、解職、差別などの理由もあっ た。だが事業場移動制限は彼らを劣悪な労働現場に縛りつけている。無許可で ここから出ると『未登録滞留者』の烙印を押され、摘発に追われるためだ。 連帯会議は「社長が移住労働者の事業場移動に同意しなければ、彼らはいつも 社長の賃金不払いと管理者の常習的な暴力とセクハラに苦しめられる」と指摘 した。続いて「事業場移動の自由と完全な労働三権が保証される労働許可制が 一日もはやく施行されなければならない」と主張した。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2010-08-25 14:18:40 / Last modified on 2010-08-25 14:18:41 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |