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生まれ変わったメディアクト

[想像を分け合う] 「借金返して光ろう」

チェ・ウンジョン(メディアクト) 2010.06.13 23:34

経過報告、涙がこぼれる

5月14日、サンアムのメディアクト開館式。経過報告をしたメディアクトのオ・ ジョンフン教育室長の声が震え始めた。1月から始めた経過報告がやっと3か月 目になった時だった。そしてしばらく沈黙。オ・ジョンフン室長の目にはなみ なみと涙が溜まり、絶対涙など見せないと思った何人かの目も熱くなった。沈 黙を破ったのは誰かの拍手で、経過報告は震える声で終わった。映画振興委員 会との戦いと、新しい映像メディアセンター設立という二匹ウサギを捕まえる ために息つく隙もなく走ったメディアクト。少しの沈黙の間、公募を準備した 前の秋から再開館までの瞬間瞬間が脳裏をかすめて行ったのは、明らかに私だ けではなかったはずだ。

正当性を失った映振委の公募審査

映画振興委員会(以下映振委)映像メディアセンター運営事業者の公募は最初か ら問題が多かった。映像メディアセンター運営の合理的な評価も協議も行われ ず、公募の過程は一方的、拙速に進められた。しかしこれはオードブルに過ぎ なかった。

2010年、映振委映像メディアセンター運営事業者が選ばれてまだ2週間もたたな い2月3日、公募審査過程の問題がマスコミと国会を通じて明らかになった。 2009年12月の1次公募で最下位で脱落した文化未来フォーラムを含む3つの団体 のコンソーシアム事業計画書が、申請団体が市民映像文化機構に変わっただけ で今年の1月に行われた2次公募で1位になったのだ。この過程で最下位で脱落し た団体の関係者が、2次では審査委員として参加した事実まで明らかになった。

また、選ばれた事業計画書の不足も指摘された。該当計画書は映像メディアセ ンター運営の基本も理解できなかったからだ。メディアクトのスタッフを含む 韓国映像メディア教育協会が提出した300ページ近い事業計画書とは比較にもな らなかったのは言うまでもない。

一連の過程を要約すれば、「正当性を失った映振委公募審査」と言えようか。 現在、映振委映像メディアセンター事業者選定の取り消しを要求する行政訴訟 が行なわれている。

▲ 2010年1月29日文化体育観光部の前記者会見「足で審査しました」

遊びながら戦う、帰ってこい、メディアクト

映振委映像メディアセンター運営事業者発表から二日後の2010年1月27日。映振 委前では事業者選定撤回を要求する記者会見が開かれた。記者会見が終わった 後、メディアクトの受講生と講師、独立映画製作者、メディア教育の教師が一 つの場に集まり、映像メディアセンター正常化のための非常対策会『帰ってこ い、メディアクト』ができた。そして二日後、記者会見「足で審査しました」 を皮切りに、メディアクトは『遊びながらの戦い』始めた。

光化門の映像メディアセンターで開かれた公開質問記者会見、「市民映像文化 機構に質問あり!」、See you soon MEDIACT映像製作、「映振委パンクトンク」 を歌った1人デモ音楽会、時間を過ごす時という時々1人デモ、『まったく』真 偽は0点という意味のオンライン抗議0Day、センターを混ぜて食べるという意味 のパフォーマンス、ウドンを混ぜて食べる、市民にメディアクト事態を知らせ るために開かれたメディアクト写真館、公募発表100日をむかえ、映振委にヨモ ギとニンニクを送った記者会見「栄進、終わりだ!」、講師料なしで進めた講師 特講、サンアム メディアクト環境美化、ドルミ(帰ってこい、メディアクト)バ ンドの再開館祝賀公演など。

多様な遊び心と才能を持った人々がきらきらしたアイディアとエネルギーを集 め、絵を描き、歌を歌いながら、映振委糾弾とメディアクトを支持する行動に 参加した。帰ってこい、メディアクトの軽快で溌刺とした連帯と応援は、足の 踏み場もないメディアクトの固いしんばり棒だった。またサンアム・メディア クト開館の最大の原動力でもあった。

▲ 2010年5月14日サンアム メディアクト開館式祝賀公演『ドルミバンド』

Re:Born MEDIACT

サンアム メディアクトの開館準備は2月から始まった。初めからすごい決意を していたわけではなかった。公募発表の直後、代案センターに対する意見が出 されて実現の可能性を探り、場所を探した。誰が先ということもなく工事を始 め、講座を企画し、新しい運営モデルを模索した。あらゆる工事資材とホコリ の中でマスクをして事業を始め、8年前の開館日の頃に再開館日を決めた。

よく考えてみれば、再開館を準備したこの何か月かは皆が狂っていたか、何か に取り付かれていたのでないかという気もする。新しい実験と挑戦は財政難と いう現実に直面しているためだ。映像メディアセンターとしての基本施設と条 件を充たすには投資が必要だったし、その規模は莫大だった。5月14日再開館式 のスローガンが「借金返して光ろう」だったのはそのためでもある。

まだ財政難を突破する可能性がはっきりしているわけではない。だがこの何か 月か、帰ってこい、メディアクトが送ったエネルギーと重に荷物を持って上岩 洞に来た会員の支持と激励、センターのために喜んで腕まくりして才能を分け てくれた受講生、講師、メディア教育参加者のおかげでメディアクトはその可 能性を見た。

生まれ変わったメディアクトは、利用者層の自発的な参加と支持を基盤として メディア融合状況にふさわしい最適化された公共サービスを提供しようとして いる。こうしたビジョンと計画の実現は、やさしくはないだろう。だが多くの 人々の手と手が一つになって、大きな円を作り、その円でやっとつかむ世の中 に、高く、広く近寄ることをメディアクトは望んでいる。メディア公共性を実 現するためのメディアクトの歩みに多くの人々が参加してほしい。

▲サンアム メディアクト大講義室

▲サンアム メディアクト デジタル教育室

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-06-14 15:01:04 / Last modified on 2010-06-14 15:01:12 Copyright: Default

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