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「放送は、MBC社長個人が責任を取れるものではない」

放送文化振興会理事、条件のない『4大河川6mの秘密』の放送を要求

キム・ヨンウク記者 2010.08.19 11:22

MBCの大株主である放送文化振興会のハン・サンヒョク理事は、MBC経営陣が 『PD手帳-4大河川6mの秘密』の放送をさせなかったことについて、「経営陣が 事前に番組の内容に関与することが現実に行われた。これは放送法が規定する 編成の独立の原則を正面から毀損するもの」と規定した。

ハン・サンヒョク理事は8月19日の平和放送[開かれた世界今日]に出演して、 「80年代後半からのいわゆる放送民主化の成果として、MBCだけでなく放送各局 は、労使が合意して放送の独立を守る制度的な装置を作った」とし「経営陣の 干渉や関与を事前に遮断するために作られた制度なのに、今回これらの制度が 作動しなかった。制度の趣旨に反して経営陣が事前に示唆したりするのは慣行 ではないと理解している」と指摘した。

「MBC理事会は試写会であらかじめ番組を見たいという意思を製作スタッフに伝 えたが、製作スタッフはこれを受け入れなかった」という立場の妥当性には、 「疑惑報道とは結局、どんな理由でも事実関係がはっきりしないことを報道す るものだが、これをはっきりさせるというのはどういう意味か」とし「例えば 今回のようなケースでは、秘密チームの問題が明らかになるまで報道できない のなら、どんな内容の報道もできない」と批判した。また「MBC理事会は関与す る権限がない」、「放送法4条は、放送局は編成責任者を選び、編成責任者が持 つ固有の権限である放送報道編成の部分には誰も干渉できないようになってい るのに、理事会が決定により番組の放送の可否、事前時事問題を提起するとい うのは法に違反する事例」と付け加えた。

MBCが『チャンネルを通じて出ていく放送に責任を負うのは社長だから、番組を 経営陣に見せるべきではないか』という質問にハン理事は、「一般的な会社の 理屈を言っても困る」とし「放送の責任を取るのは放送局であって、社長個人 ではない。放送の独立を保障する制度が法で用意され、労使の協議で作られて おり、そうした制度とシステムが放送に責任を持つのであって、MBC社長個人が 責任を負うのではない」と釘を刺した。

ハン・サンヒョク理事はまた「放送内容はマスコミで報道されたこと以外は聞 いたことがないが、それが望ましい」とし「放文振の理事でも、事前に見て知 ろうとしてはならない」と述べた。

ハン理事は「政治的に敏感な事案だが、これを政権に任命されたMBC役員陣が事 前にレビューして放送そのものを保留させたことを、周辺は疑いの視線で見な ければならない」とし「一日も早くMBCの関係者と構成員がこの問題を賢明に解 決し、放送報道が流されることで政治的な疑惑も解消される」と忠告した。

ハン理事は「来週の月曜に放文振の臨時理事会が予定されている。この席で不 放送事態について正式に問題提起して深く議論をしたい」とし「事実について の議論は、疑惑を提起する内容があるということで、国土部はそうした部分に 対して自分たちの立場を陳述できる機会を提供すれば良い。他の条件なく放送 されなければならない」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-08-20 22:42:23 / Last modified on 2010-08-20 22:42:27 Copyright: Default

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