韓国:YTN『公正放送』闘争千日が残したもの | |||||||
Menu
おしらせ
・レイバーフェスタ2024(12/25) ・レイバーネットTV(12/11) ・あるくラジオ(10/10) ・川柳班(フェスタ投句募集中) ・ブッククラブ(2025/1/11) ・シネクラブ(9/1) ・ねりまの会(10/12) ・フィールドワーク(足尾報告) ・三多摩レイバー映画祭 ・夏期合宿(8/24) ・レイバーネット動画 ●「太田昌国のコラム」第97回(2024/12/10) ●〔週刊 本の発見〕第370回(2024/12/12) ●「根津公子の都教委傍聴記」(2024/12/19) ●川柳「笑い茸」NO.158(2024/10/26) ●フランス発・グローバルニュース第14回(2024/10/20) ●「飛幡祐規 パリの窓から」第96回(2024/12/5) ●「美術館めぐり」第5回(2024/11/25) ★カンパのお願い ■メディア系サイト 原子力資料情報室・たんぽぽ舎・岩上チャンネル(IWJ)・福島事故緊急会議・OurPlanet-TV・経産省前テントひろば・フクロウFoEチャンネル・田中龍作ジャーナル・UPLAN動画・NO HATE TV・なにぬねノンちゃんねる・市民メディア放送局・ニュース打破配信プロジェクト・デモクラシータイムス・The Interschool Journal・湯本雅典HP・アリの一言・デモリサTV・ボトムアップCH・共同テーブル・反貧困ネットワーク・JAL青空チャンネル・川島進ch・独立言論フォーラム・ポリタスTV・choose life project・一月万冊・ArcTimes・ちきゅう座・総がかり行動・市民連合・NPA-TV・こばと通信
|
YTN『公正放送』闘争千日が残したもの言論労組『言論本来の位置を取り戻す...挑戦と対応課題』シンポジウム
キム・ドヨン記者 2011.02.22 18:51
2008年『落下傘社長』を防ぐ戦いで始まったYTNの『公正放送』闘争が千日をむ かえた。6人のジャーナリストが、『常識を語った罪』で解職され、法院で全員 復職の判決を受けても職場に戻れない。YTNで始まった権力の放送掌握の試みは、 KBSとMBCを越え、メディア産業全般の再編を試みる総合編成チャンネル選定に つながった。 YTN闘争千日をむかえ、2月22日、征東フランチスコ会館では『言論本来の位置 を取り戻す...挑戦と対応課題』を主題とするシンポジウムが開かれた。全国 言論労働組合とYTN支部が共同で開いたこの日のシンポジウムではYTN千日闘争の 意味と残された課題が扱われた。 討論者として参加した言論労組のチェ・サンジェ委員長は、YTN闘争がMB政権下 で言論界の激しい戦いにインスピレーションを与えたと評価した。崔委員長は、 「YTN労働者の闘争が全く準備できていない状況で、公正報道という使命感一つ で特別な武器もなく全身で戦い、MBC、KBSといった他の放送局が、今の時代は 戦わなければならないんだ、そして少なくともYTNよりしっかり戦わなければな らないんだと確認したようだ」とし「これまでのMB 3年全体を評価してもYTNが 核心的な基盤になり、開始点であったし、突破口であった」と評価した。 「YTNの闘争が言論労働者の闘争にインスピレーションとエネルギー吹き込んで くれた」ということには、チェ・スンホMBCディレクターも同意した。崔ディレ クターは、「当時KBSはひどくやられている状況で、MBCは若干臆している状況 だったが、YTNのような弱い労組が考えてもいなかった戦いをしっかり行い、ま た頑張る過程を見て、私たちも戦わなければというエネルギーを受ける基礎に なった」とし、またYTNの闘争が「YTNというメディアの信頼度や分際を一層高 める契機になった」とも付け加えた。 イ・チャンヒョン国民大教授は、YTN闘争を単にジャーナリストの闘争に限定す ることに異論を唱えた。彼は「YTNの闘争はジャーナリストだけの闘争を越え、 国民の目と耳をふさごうとする勢力に抵抗し、国民の目と聞く耳になろうとす るジャーナリストの努力だったし、ジャーナリストの表現の自由という面より 国民の知る権利を体系的に保障しようという意味を持つ闘争だった」とし、彼 らの闘争の社会的意味を付与した。 「報道機関の内部反逆者を必ず清算しろ」では千日続いたYTN闘争が私たちに残した課題は何か。 チェ・サンジェ委員長は、YTN闘争であらわれた各報道機関の内部清算の問題を 指摘した。彼は「ク・ボノンは政府権力を背景とする『外に落ちた落下傘』な ので激しく戦い、結局追い出したが、まさにもっと恐ろしい連中はKBSのキム・ インギュ、MBCのキム・ジェチョルなど、内部で毒きのこのように大きくなり、 政治権力が言論を掌握しようとする状況を自分の出世に活用しようとする連中」 とし「この30数年間、言論内部で自ら軍事独裁の残滓を整理しなかったことの 後遺症をそっくり体験している。本当に反省しなければならない」と話した。 続いて崔委員長は、「清算作業をしなければ、いくら激しく戦っても結局言論 の公共性、公正性も捨てられる」とし「もっと激しい内部闘争を展開し、必ず 今の政権に賦役した内部の人員を引き出さなければならないという点を、YTNの 千日の戦いの記録で再確認しなければならない」と強調した。 崔委員長は総編についても「片方で放送局の経営を困難にし、資本による統廃 合を引き出す一方、すべての報道機関の質を落とし、商業的、扇情的な報道で 報道専門チャンネルへの国民の信頼度を下げる」ことが目的だと指摘した。 「国民があんなマスコミをなぜ私たちが信頼して尊重しなければならないか、 という反感が積もった時、米国のように巨大なメディア財閥が簡単に生まれる」 ということだ。崔委員長は「ここでYTN精神、抵抗して粘らなければ、その時期 は思ったよりはるかに近い」とし「YTN解職者を中心に公正放送闘争を持続的に 展開することで、こうした状況を遅らせたり防ぐことができる」と話した。 チェ・スンホMBCディレクターは、今後の闘争で最も重要なことは「解雇された 人々を復活させることで以後を楽観する」と指摘した。彼は以前、解雇者全員 を復活させたMBCの例をあげて「そうした過程を通じ、MBC内に公営放送の精神 を押し倒そうとする対抗勢力の気勢を挫ける」と話した。続いて崔ディレクター は「今、ひどい弾圧を受けているが、過去の歴史を通じて、これもまた通り過 ぎることだということ、頑張れば勝てるということ、だから頑張らなければな らないということを感じるべきだ。そうした楽観で連帯を続け、戦い抜くことが 必要だ」と話した。 YTNとKBS、MBCを『伝統的メディア』と規定したイ・チャンヒョン教授は彼らの 以後の闘争にまったく新しい意味を付与した。イ・チャンヒョン教授は「YTNと KBS、MBCの闘争は、伝統的なメディアを中心とする地上波や、ケーブルが持つ パワーヘゲモニーを基礎とした最後の闘争として記録され、今後はもう闘争す る理由がないほど『伝統的メディア』の役割がなくなるだろう」とし「今後の 戦いは、伝統的メディアの痕跡化された権力のヘゲモニー争いではなく、新し い代案的なソーシャルネットワークの可能性を作り出す役割を果たす通路を作 るべきだ」と指摘した。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2011-02-23 03:12:43 / Last modified on 2011-02-23 03:12:45 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |