「5兆ウォン食い逃げローンスター、2兆4千億の追加要求申込書を見せろ」

ローンスター共対委がISD申込書の公開を要求...政府「訴訟に悪用される」と拒否

ISD(投資家国家訴訟制)仲裁申込書を公開しろという世論が広がっているなかで 『ローンスター共同対策委(以下 ローンスター共対委)』が申込書の公開を要求 する記者会見を行った。

11月27日午前、ソウル市の光化門広場の前で『ローンスター共対委』が政府に ローンスターが国際投資紛争解決機構(ICSID)に提出した国際仲裁申込書を公開 しろという記者会見を行った。

民主社会のための弁護士の会(以下 民弁)、全国教授労働組合、参与連帯など、 7つの団体で構成された『ローンスター共対委』はこの日のイベントで韓国政府 に対してISD提訴を申請したローンスターを糾弾し、国際投資紛争解決機構に 提出された『国際仲裁申込書』の公開を政府に要求した。

共対委はローンスターがISD提訴に関し、仲裁意向書を提出した時も韓国政府は 国民に非公開の方針を固守し、ローンスターが仲裁意向書を電撃公開したこと で後になって公開するという醜態を演じ、今回の仲裁申込書でも同じ愚を繰り 返そうとしているという。

記者会見で弘益大のチョン・ソンイン教授は「ローンスターは、わが国でとて も大きな犯罪を行った。ISD提訴を申請する資格はない」とし「不法に(韓国の) 金融機関を買収し、売却したローンスターについて、政府は問題を認めろ」と 主張した。

また民弁のキム・チォンボ弁護士は「ローンスターは、株価操作による食い逃 げをしたばかりか、国家に訴訟をかけた」とし「政府は2兆4千億以上の国民の 税金を食い逃げ資本に渡すことになりかねない状況に怒りを感じる」と所感を 明らかにした。

外国系投機資本のローンスターが5月に外換銀行を買収した後、金融持株に株式 を売却し、高額配当金と株式売却による相場差益を得た上に、国家に損害賠償 訴訟を出して国民の税金を持っていこうとした。

これについて民弁のクォン・ヨングク弁護士は「米国の弁護士がいる国際仲裁 裁判所は、正義のための機関ではない」とし「国際紛争解決機構という名前で (米国)資本の利益を代弁するだけ」と指摘した。

またクォン弁護士は、「ところが裁判では、当事者のわが政府は国際仲裁裁判 所が正義のための機関だと話し(ローンスターが提出した)仲裁裁判申込書さえ 公開しない」とし「政府は裁判申込書を即刻公開しろ」と糾弾した。

クォン弁護士は解決のために「国際仲裁裁判所内での米国弁護士を交替させな ければならない」とし「国家の司法主権を侵害するISD制度も早く廃棄しろ」と 主張した。

一方、ローンスターは5月の外換銀行売却で、「売却が不当に遅れ、株価が急落 した」こと、「売却代金への税金賦課が不当」だという理由で、韓国政府に ISDの異議申し出手続きを国際仲裁裁判所に申請し、22日にISD提訴を始めた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可（ 仮訳 ）に従います。