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金振杓「韓米FTA強硬反対派はショー」波紋...退出運動

東亜日報インタビュー波紋...イ・ジョンゴル、「金振杓はハンナラ党のトロイの木馬か」

キム・ヨンウク記者 2011.11.10 15:10

40余人の民主党議員が11月8日、韓米FTA折衷案に同調した後、民主党の金振杓 (キム・ジンピョ)院内代表が9日に東亜日報と行ったインタビューで、民主党の FTA交渉派への強い非難があがった。

10日付の東亜日報によれば、金振杓院内代表は、「党内強硬派の主張は(韓米 FTAの)内容もよく知らず、無条件に反対することが善だと考えている強硬な党 支持者に『ショー』をやって見せようということでしかない。(与党に)やられ るショーをやって、韓米FTA批准同意案を通過させる結果になる」と話し、波紋 が起きている。

金振杓院内代表はまた「交渉派は強硬派のそうした主張に反対しており、交渉派 の中心に院内代表がいる」とし「米国からISDを再協議すると確約を受ければ、 批准同意案を正常に処理できる」と東亜日報に話した。

すぐツイッターでは金振杓院内代表退出運動が宣言され、同党議員のイ・ジョ ンゴル議員も金振杓院内代表を非難する声明を発表した。また、鄭東泳(チョン・ ドンヨン)、パク・ソンスク議員などは民主党の党論が「再協議」であることは 変わっていないと釘を刺した。

▲10日午前の民主党院内対策会議[出処:民主党]

イ・ジョンゴル「実力で防いだから、与党も対策作りをするふりぐらいはする」

イ・ジョンゴル議員は声明書で、「記事の内容が事実なら、金振杓院内代表の 韓米FTA反対闘争への認識に絶望を感じる」とし「金院内代表の発言は韓米FTA 反対闘争に全身を投じ、先頭に立った改革進歩陣営と、韓米FTAで被害を受ける すべての人々に人糞を投擲するようなもの」と糾弾した。

続いて「私たちがショーをしているのなら、金院内代表はハンナラ党の補完勢力、 ハンナラ党のトロイの木馬役をしているのか?」と問い、「今、私たちがこうして 全身で防いでいるから、ハンナラ党が被害を受ける産業と国民への対策を用意 するふりぐらいはしているということを知るべきだ」と強調した。

また「交渉で得るべきものは勝ち取らなければならないという金振杓院内代表 が、交渉テーブルで何を勝ち取ったのか」とし「『ISD再協議とFTA批准』をい じりまわし、現在の韓米FTA批准案をそのまま通過させる名分作りを助けている のではないのか?」と非難した。

経済戦略研究所のソン・デイン所長は、金振杓の落選運動を提案した。彼は 「韓米FTAでハンナラ党に同調する金振杓を来年の総選挙での落選運動を提案す る」とし「金振杓のような人さえいなければ、韓米FTAを防げる。前の政権でも あらゆる改革を邪魔した金振杓を今こそつまみ出せ」と提案した。

また「民主党は来年の総選挙で金振杓を公認しないよう要求する。でなければ アイデンティティに合わせてハンナラ党に送れ。民主党の所属で出てくれば、 落選運動をする。スパイほど悪いものはない」と猛非難した。

すでにツイッターでは、前の日に民主党の韓米FTA折衷案に賛成した約40人の 議員のリストが出回り、ハンナラ党の補完勢力だという非難が激しくなっている。 この渦中で公開された金振杓院内代表のインタビューは完全に火を付けた。

ツイッターでは、金振杓院内代表と折衷案に署名した議員への非難が続いている。

「金振杓の退出に力を合わせて下さい。あの人間を院内代表から引き下ろさな ければ韓米FTAは阻止できません。国会前キャンドルデモの題名を韓米FTA阻止 と金振杓退出のキャンドル文化祭に変えてください」、「金振杓氏が参与政府 の『教育部長官』を歴任した事実は、本当にひどい人事の一つ。当時、教育部 のすべての指標が経済指標にあわせて変わったという説も」、「金振杓議員の 選出区である水原市霊通は、サムスン電子法人の本社所在地で、地域住民の多 くがサムスンの役職員、家族、協力業者などに関連しています。それで金振杓 議員が来年の総選挙で生き残るため、条件付きFTA批准に賛成をしているのでしょ う」、「本当に売国派のようだ」、「民主党の金振杓議員がいよいよアイデン ティティを表わしたんですね。鄭東泳議員などFTA強硬反対派はショーをしてい ると言ったそうです」、「結局、45人の賛成議員を主導したのもこいつだった のか」、「民主党の不信は高いがいつも核爆弾…党から除名しろ」等の意見が あふれた。

金振杓は相変らず折衷案を代弁

こうした状況にもかかわらず、金振杓院内代表はまだ折衷案立場を代弁してい る。金院内代表は、10日午前の高位政策会議で「10月31日の議員総会の結論は、 ISD廃棄・再協議のために、少なくとも韓米両国政府の合意が必要だ。合意した 後に韓米FTA処理の問題を議論する。すべての議論の出発点はISD廃棄再協議の ために二国間での再協議が必要だということを議員総会の立場としてまとめた」 と確認した。

続いて「いわゆる署名派(折衷案)議員の立場も、10月31日の議員総会での決定 内容について、それがわが党の意見だという動きだと理解している」とし 「ISD廃棄のために再協議の約束を受けることは、韓国の外交当局がもっと本気 で努力すれば充分達成できる。韓米FTAを正常に処理するための議論ができる」 と合意処理を強調した。

金振杓院内代表の発言は、『再協議後に批准案処理』ではなく『再協議の約束を 受けた後に批准案処理』が党論だという主張で、議論の火種は続きそうだ。

特に9日の国会外交通商統一委員会全体会議でキム・ソンファン外交通商部長官 が、ISDの再協議がISDの廃棄について話し合うことなら、米国が受け入れない と述べ、市民社会団体もFTAが発効すれば米国がISD廃棄に合意するはずがない と反発してきた。民主党内でも金院内代表の解釈とは全く違う立場がある。

民主党戦略広報本部長のパク・ソンスク議員はこの日の午前、ソン・ソッキの 視線集中とのインタビューで、「批准した状態で再協議ができるのかという 問題にキム・ソンファン長官が答えた」とし「ISDの再交渉を条件に批准すれば、 米国側との再協議の約束を韓国政府が受け取らなければならないが、それは受け 取れないということであり、民主党の党論はISDに対する再協議がなければ批准 は難しいということ」と釘を刺した。

鄭東泳最高委員もCBSラジオで「折衷案にして党に明らかな被害があった。この 部分の責任を感じなければならない」とし「民主党は党論を変更していない。 党論は10+2の毒素条項を取り除くことで、それを再交渉しろということが一貫 した民主党の党論だ。個人としてはこの党論には不満だが、こうした集団行動 に対し、党に被害を与えたことは非常に遺憾に思う」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-11-11 00:04:07 / Last modified on 2011-11-11 00:04:10 Copyright: Default

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