韓米FTA阻止汎国民大会、国会前で衝突...23人連行

［総合］国会本会議は中止、「私たちの勝利」

韓米FTA阻止汎国民大会(汎国民大会)の参加者は、国会進入を試みたが、警察は 放水銃で集会の参加者に放水して鎮圧した。この過程で農民13人を含み23人が 連行された。警察は参加者を東大門、水西、江南警察署に連行した。

参加者たちは、オリンピック大路方面の江辺から国会方面へと3回進入を試みた が、警察に阻止された。午後3時頃、国会本会議が中断したことで、参加者たち は汎国民大会を終わらせるため、汝矣島産業銀行前に移動した。警察は参加者 の歩道進入も防いだ。

参加者が個別に歩道で移動することも止めたため、民主化のための弁護士の会 のクォン・ヨングク弁護士が警察に抗議した。クォン・ヨングク弁護士は「歩道 に入れば逮捕するというのは不当だ。道路に出るのは問題になるかもしれないが、 ミランダ原則もなく逮捕する理由は何か」と尋ねたが警察は沈黙した。

午後5時、汝矣島産業銀行前に集まった5000人の参加者は、汎国民大会を続けた。 11日間ハンストを続けている韓米FTA阻止汎国本のイ・ガンシル共同代表は、 「今日の私たちの作戦は、紅葉狩りだ。紅葉狩りで暑いかと思って放水銃まで 撃つという『閣下』の配慮だろう」と大会発言を開いた。

続いてイ・ガンシル代表は「今日は私たちの力で本会議を防いだ。しかし何か 不安だ。あるいは民主党が突然、ハンナラ党と野合すればどうしようかという 気がする。だが今日、孫鶴圭(ソン・ハッキュ)民主党代表が絶対にそんなこと はしないといった」とし「この約束を守らなければ民主党も潰れる。勝つまで 戦おう」と話した。

カトリック農民会のイム・ボクリェ会長は「昨日のキャンドル集会では、集会 であまり見かけなかった市民がたくさん参加してくれて、胸がジーンとした。 韓米FTAが通過すれば、子供たちが二日に一度入浴できるか心配になるといった」 とし「農作業も重要だが、韓米FTAを防いで、韓国の主権を守るために農民が 先頭に立つ」と話した。

韓米FTA汎国本のイ・テホ共同執行委員長は「5年前、国会前をデモ行進して、 ホ・セウク烈士が散華した。その遺書には、国家主権を売り飛ばすISDについて 国会の討論をやめろと記されていた」とし「国会議員は国民が付与した立法権 を国民の権利だと思い、自身の義務と思うのなら、米国投資家に売り渡すことに 血眼になってはいけない」と指摘した。

民主労働党の李正姫(イ・ジョンヒ)代表は韓米FTAをサッカー競技に比喩した。 彼女は「米国のゴールポストが5mなら、韓国のゴールポストは1mだ。その上、 審判も2:1の状況」とし「スクリーンクォーターをまた146日に増やすことはで きない。昨年、やっとの思いで通過させたSSM規制法も、韓米FTAが通過すれば 無効になる」と話した。続いて「サムスン電子は勝てるかもしれない。だが、 韓国の小商人は100%負ける」とし、韓米FTAが財閥と資本のためだと批判した。

汎国民大会は午後6時頃に終わり、同じ場所で午後7時に韓米FTA阻止キャンドル 文化祭が進められる。

ハンナラ党の韓米FTA批准同意案強行処理を防ぐ大規模デモが行なわれ、国会の 内外と汝矣島一帯には緊張感が高まっている。

［1信］韓米FTA反対5000人、国会前で激しく対峙

韓米FTA批准に反対する国民と韓米FTA汎国民運動本部など約5000人が、11月3日 午後2時、汝矣島産業銀行に集まって『韓米FTA阻止3次汎国民大会』を開催し、 3時から国会へとデモ行進を進めた。

大規模集会に備え、警察も兵力を配置して彼らの国会進入を阻止している。現在、 デモ隊は国会の西門をから進入を試みており、警察は兵力を動員して国会への 出入りを全面的に遮断している。

そのため、あちこちで国会進入を試みる参加者と警察が衝突しており、警察は デモ隊に解散を命令して放水銃を撃っている。この過程で集会参加者5人が警察 に連行され、連行者数は増え続けるものと見られる。現在、集会参加者は国会 西門前に集まり、『韓米FTA反対』というシュプレヒコールをあげながら、警察 と対峙している。

一方、10月28日にも約7000人が韓米FTA批准に反対し、国会の近くで大規模デモ を行い、一部は国会に進入したため、警察は今回の集会では遮断を強めるもの と見られる。当時、統一問題研究所のペク・キワン所長、民主労総のキム・ヨ ンフン委員長、韓国進歩連帯のイ・ガンシル代表などの指導部と大学生、農民 など63人が連行された。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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