「民主党、韓米FTA与野政合意文つぎはぎ」

民主労働党、与野政合意文廃棄要求...「野五党に合意に戻れ」

10月31日朝、民主党の金振杓(キム・ジンピョ)院内代表は、韓米FTAに関する 与野政合意文に署名したことをめぐり民主労働党がつぎはぎ合意文として廃棄を 要求した。

10月31日午後1時、民主労働党議員6人は国会記者会見場で「今日、交渉団体の 院内代表が署名した韓米FTA関連の与野政合意文は、事実上『韓米FTA処理合意 文』」とし「これまで野党と市民社会が要求してきた核心的な問題を完全に削っ たつぎはぎ合意文」だと述べた。

民主労働党は、民主党が合意した与野政合意文を公開した。この合意文は韓米 FTA批准による農漁業被害保全対策、中小企業-小商工人支援対策、通称手続お よび履行に関する法律案本会議修正案の制定、『ISD』、『開城工業団地』、 『親環境無償給食政策安定性確保』などの内容を入れた。

▲民主労働党が公開した与野政合意文のうちISD、開城工業団地、親環境無償給食安全性確保の部分。

合意文はISDについて「政府は協定発効から3か月以内にISD維持について、両国 間で協議を始め、それから1年内に結果を国会に報告しなければならない。国会 は報告後3か月以内に政府の協議の結果について受け入れの有無を決める」と なっている。

民主労働党の李正姫(イ・ジョンヒ)代表は「民主党が核心的な毒薬条項と主張 してきた投資家-国家訴訟制(ISD)は、再協議ではなく書簡交換(Exchange of Letter)で解決するとされている」とし「それも協定発効から3か月後、すぐに 韓米両国間協議を始めるということで、事実上、韓米FTA処理を黙認する合意で、 協定の発効後に再協議をするということでもなく、協議をするという水準なの で、全く実効性がない」と評価した。

李正姫代表は、「被害対策の部分も民主党の要求をすべて受け入れたように見 えるが、これが民主党の要求なら、その要求そのものが間違い」とし「関税の 即時撤廃、再協議ない被害対策では、農業の抹殺は防げず、中小企業適合業種 の支援に関する特別法と流通産業発展法改正は、韓米FTAが発効すれば、国家間 紛争の対象になったり、ISDにより提訴されるので、国内法では解決自体ができ ない」と指摘した。

続いて「民主党はわずか数日前に毒薬条項に関する全面的な再再協議と、19代 国会での処理に合意した」とし「民主党院内代表は誰も責任を取れない合意文 に署名し、野党代表の合意事項に違反している」と非難した。

李正姫代表は「民主党は、院内代表が署名した与野政合意文を今すぐ廃棄して、 野五党代表の合意精神に戻れ」と強力に要求した。

民主労働党の権永吉(クォン・ヨンギル)院内代表も、「今政府が締結した韓米 FTAは、社会の二極化を深め、上位1%の金持ちの腹を肥やすだけだ」として、 「われわれは、99%が生活の質を向上させられる進歩的なFTAを実施して新しい 構造のFTA作ろうということ」と強調した。権代表は、「ハンナラ党は、FTAを 参与政府の時に合意したという。その通りだ。参与政府の時に合意したわけだ が、誤りは直さなければならない。新しい構造のFTAをすべきだ」と強調した。

キム・ソンドン議員は「『民主党は3日前の野五党代表の合意精神に戻れ」とし 「民主党は27日の議員総会決定のとおりに、また議員総会で野五党と決死抗戦 することを再確認しろ」と要求した。

民主党はこの日の午前10時から与野政合意文をめぐり議員総会を行っている。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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